ROCK & CINEMA DAYS

映画とROCKと猫が大好きです

RCサクセション「ヒッピーに捧ぐ」

2007-10-05 21:06:20 | ロック
FMで高野健一の「さくら」と言う歌を初めて聴きました。
すごく悲しい歌詞で、ちょっと涙腺がユルユルしてきました。
で、さっそく検索してみたら、愛犬の死を歌ったものなんですね。
私はてっきり自分の娘が幼くして亡くなった悲しみを歌ったものだと思いこんでました。
いや、充分悲しいですよ、ペットが死んじゃうのは。
ただ、童謡の「しゃぼん玉」の歌詞を作った野口雨情のようなシチュエーションかなと勝手に思いこんでいたので、違うんだ~と驚いてしまったんです。

涙腺がゆるむ歌で思い出したのが、RCサクセションの「ヒッピーに捧ぐ」。

この曲は「シングルマン」というアルバムに入っていて、このアルバムでは「スローバラード」の方が超メジャーです。
日本のロックのバラードの名曲は?と聞かれたら、多分ほとんどの人が「スローバラード」って答えるんじゃないかしらんって思いますね。
私も初めて聴いた時は「いい歌やん!キヨシローって見てくれはあんなんだけど、ええ奴や!」と単純に感動しました。

大学生の時、たまたま友人がRCのカセットテープ(時代や~w)を貸してくれて、それが「シングルマン」だったんです。
「あ~、『スローバラード』入ってるやつやね」
「そやそや。かわいそうな歌やろ、これ」
てな感じで借りたわけですが。
はっきり言って、「スローバラード」より「ヒッピーに捧ぐ」の方が衝撃でした。

―お別れは突然やってきて、すぐにすんでしまった
―次の駅で僕は降りてしまった。30分泣いた
―検屍官と市役所は君が死んだなんて言うのさ

このストレートな歌詞。
情景が浮かんでくるじゃないですか。
初めて聴いた時から20年以上たつんですが、いまだにこの曲を思い出すと涙腺がゆるんできます。
私はRCのファンでは決してないのですが、この曲は日本の音楽史に残る名曲だと思います。

ついでに言うと、「シングルマン」に収録されている曲は全部いいです。
「甲州街道はもう秋なのさ」
「うわの空」
も素晴らしい。
なぜこんな名盤が発売後すぐに廃盤になってしまったのか理解に苦しむくらい、傑作です。
廃盤後、復活の署名運動が起こって、ようやく陽の目を見ることができたっていうのも、これまた名盤のエピソードとしては上出来ですね。

ああ、大学時代に友人にカセットテープを返したあと、ちゃんとレコード買いに行きました。
ただし、中古屋で(学生は金がなかったからさっ)。
ごめんよキヨシロー。

RCサクセション 「シングルマン」











バンド少年の最初は Smoke On The Water から

2007-10-03 14:53:10 | ロック
ゲームソフト「Dance Dance Revolution」、いわゆるDDRのサントラを持っています。
スマイルdkの「バタフライ」が目当てで買ったんですが、なんとロックの古典的名曲「スモーク・オン・ザ・ウォーター」が入ってたんですよ。
つってもディープ・パープルのオリジナルではなく(とてもオリジナルではDDRできんわな)、ダンサブルにアレンジされたものです。歌詞もまったく違う。
ドイツのバンド「Mr.Ed Jumps The Gun」がリメイクしたもので、タイトルも「Smoke」。
いやー、なかなかイケるんですよ、これが。
中年ロックファンにとっては新鮮新鮮。

私たちの世代でディープ・パープルの「Smoke On The Water」と言えば、初めてギターを持ったときチャレンジする曲の定番でありました。今は何なんだろ?
パープルの曲って初心者にはとっつきやすいんですね。「Black Night」にしても。
でもパープルほど「スタジオ録音よりライブ盤の方が比べ物にならないほどいい」バンドも珍しいんじゃないでしょうか。
あの名盤「Live In Japan」を初めて聴いた時は腰が抜けましたね(笑)。当時中学生でした。

とにかくオープニングの「ハイウェイスター」が衝撃でした。
最初のサビはジョン・ロードのキーボードソロ。
これだけでも「おおっ、すげーすげー」と感動してたのに、2度目のサビの、そうです。リッチー・ブラックモアの殺人的速弾きギターソロ。
これで完全に腰抜けた。
なんか「これがロックやわ!」と目覚めてしまったアルバムでした。
それでも「リッチー好きよsymbol1」にはならなかったですね(笑)。
パープルってそういう対象には思えなかったなあ。
やたら男くさい印象が強かったしね。男の子のファンが多かったからか?
じゃあ当時誰が好きだったかと言うと…ミック・ジャガー。
……う~ん、どこが違うんだと言われると困る。  アンジー♪

私の通っていた中学は公立だったんですけど、かなりリベラルな学校で、ロックバンドが学校公認の部活として認められていました。
今では珍しくないかもしれませんが、なんせ30年以上前のこと。
男子は丸刈りなんて校則の学校がたくさんあった時代です。
そんな頃、バンドが認められていた中学は本当に珍しかった。
しかも文化祭では、演劇部や合唱部の演目と共に、バンドのライブは「全校生徒強制鑑賞」という、ロックファンにとってはなんともうれしい規則がありました。
中学生だからコピーばかりなんですが、上手かったですよ~。
もちろんお約束の「スモーク・オン・ザ・ウォーター」は当然(笑)。

バンドも不良はいなくて、みんなまじめでしたよ。だから公認だったのかもしれません。現役で東大法学部に合格した人もいました。
でもステージとか学校外では「いかにもロックやってますスタイル」だったから中学生には見えなかったですね。背の高い子多かったし。もちろんみんな女の子に大人気でした。
驚いたのはバレンタインデー。
当時は今みたいに義理チョコ制度とかなくて、本命のみに告る日だったんですよ。
バレンタインデーはバンドの子たちは大きな紙袋を持って登校するんです。
で、下校する時には、大きな紙袋はあふれんばかりのチョコレートでぱんぱん!
それを両手に持って歩いてるんです。うらやますぃ…。
当然みんな彼女がいますから、あんなにたくさんの女の子が泣いてるんだなあと感じたものです(実際、あちこちで泣いている女子発見しました)。
バンドのメンバー中には、スカウトされてデビューした子もいました。
その子の入ってたバンド名出すと「当時ファンだった」と言う人に何人か会いましたね。
音楽やる男子はモテるのです。

で、スモーク・オン・ザ・ウォーター。
Mr.Ed Jumps The Gun のリメイク版が You Tube で聴けますのでぜひ御一聴を。
なぜか画面はアニメのNarutoなのですが。
歌詞もヘンなんですよね。
リッチーだのジョンだのメンバーの名前が出てきたり「コンニチハ」と日本語がでてきたり。
この「コンニチハ」が最初何言ってるのかわからず、「ふぁふぃふぃふぁ~」としか聞こえなかったので、「コンニチハ」だと知ったときは腰抜けました。
パープル関係で2度腰抜けちゃったよ。
この歌詞を翻訳エンジンにかけると、また腰抜けるかと思うくらい笑いました。