もう20年近く前になりますが、ブルーハーツと話したことがあるんですよ。
80年代中頃にインディーズからクチコミで中高校生に人気が出たブルーハーツ。
宝島誌(当時はバリバリの邦楽ロック雑誌でした)が積極的にプッシュしていた記憶があります。
当時はラフィンノーズ・ウイラード・有頂天がインディーズ御三家として人気がありました。ブルーハーツはそのあとから出てきてあっという間に10代のカリスマ的存在になりましたね。
ブルーハーツはなんと言っても歌詞が画期的でした。
10代への応援ソングと言いますか、「ガンバレ!」とか「ぼくらは泣くために生まれたわけじゃないよ」とか。
一歩ズレたらめちゃ恥ずかしい歌詞なんですよ。でも時代にぴったり合った。
私なんかすでに20代半ばでしたけど、初めて聴いた時は落雷に打たれるくらいのショックを受けました。
ブルーハーツのファンクラブ「ブルーハーツ友の会」にも入りました。
ライブにも行ったんですが…。
ブルーハーツは中高校生に人気があったと言っても、その頃はまだロックの好きな子にしか知られていませんでした。
「夜のヒットスタジオ」に出て「リンダリンダ」を歌った時はかなりインパクトが強く、ブルーハーツを知らない層にも「なんか変なバンドがいる」と認識されたようですが、まだマイナーな存在でした。
だからライブのチケットも楽勝だと思ってたんですね。ところが甘かった。
全国ツアーのチケットが発売される日、私は近所の西友のセゾンカウンターに開店前から並びました。
まだPCもネットも普及していなかった時代ですから、地道に売り場へ並ばなきゃなんなかったのよ。
住宅街の西友でしたから、開店前のチケット売り場に並んでる人は私だけ。
10時になり、開店。私は意気揚々とカウンターのおばちゃんに「○月○日のブルーハーツ大阪公演1枚」と言いました。当時私は大阪在住だったんです。
おばちゃんは機械をピピッと操作し「あ~、完売ですね」
はぁ?
私は時計を見ました。10時1分。
「あの~、今日の10時に発売開始ですよね」
私のきつい口調におばちゃんは申し訳なさそうに「はい、でも完売なんですよぉ」
はぁ?
はぁ?
1分で完売かよっ!
一気に脱力感が襲ってきました。
しかし、大阪がだめなら新幹線に乗ってでも行くぞ!
私は情報誌を片手に公衆電話(ケータイなんかまだ存在してなかったですわ)をかけまくりました。
名古屋完売。広島完売。もちろん東京完売。
虚脱感全開。
あとどこがあるんや…丹後半島…たんごはんとう??
丹後半島って日本海やん。どうやって行くんや?行ったことないで~!
丹後半島は京都府。知らない人は「京都なら大阪の隣だから近い」と思うでしょう。
地図みてください。丹後半島は日本海側。大阪は太平洋側。
JRで3時間かかりました。東京へ行く方が速いです。
それでもそこしかチケットがないのでゲットして行きましたよ、丹後半島。
日帰りできないので(帰りの電車が夕方でなくなるのよ)町に一軒しかないホテルに宿泊。
一軒しかない…そうです!ブルーハーツもそこに泊まってたのでした!
そのことに気づいたのはチェックインしてからホテルの外に出た時。
前からメンバー4人が歩いてくるではないですか。
予想外の出来事に緊張する私。
すれちがいざまマーシーに「ライブ行きます」というのが精一杯でした。
マーシーは「あっそう」とそっけない返事。他のメンバーはニヤニヤ。
あ-、ホテルの追っかけだと思われたかな~、偶然なのにな~、とちょいブルーな気分。
その夜ライブに行き、次の日ホテルをチェックアウトして歩いていたら、道ばたに小型バスがとまっていました。
フロントガラス越しに中の人たちがこっちを見てニコニコしているのが見えます。
よく見ると…ブルーハーツ!
もう私は考えるより先に足が動いてバスに乗り込みました。
「どこへ行くんですか~!」と叫ぶ私にヒロトが笑顔で「いやぁ、ぼくたちもわかんないんですよ~」と答えてくれました。ヒロトは礼儀正しくて笑顔が素敵な好青年。
「どこから来たの?」とマーシー。おぉ、昨日とはうってかわって優しい口調。
興奮しながら3分間ほどメンバーと話し、「がんばってください、さよならっ!」と頭を下げてバスを降りました。
友達にこの話をすると「なんでサインもらうとか握手するとかしなかったの。もったいな~い」と言われましたが、とてもそんな余裕なかったっす。
その後発売された「トレイントレイン」がドラマの主題歌に起用されて、ブルーハーツは一気にメジャーになっていきました。
もう道ばたのバスで会って話せるような存在ではなくなりました。
そして解散。残念でした。
それから20年ほどたった今でも若い子たちに人気で、CMにもバンバン使われているブルーハーツは、やっぱりホンモノだったんだと思いますね。うちの息子もブルーハーツ好きですよ。
あの丹後半島での遭遇は私の脳内でお宝映像として永遠に残っています。
あの時のスタッフにひとり女性がいたんですが、すんごい美人でした。それもびっくりでした。
80年代中頃にインディーズからクチコミで中高校生に人気が出たブルーハーツ。
宝島誌(当時はバリバリの邦楽ロック雑誌でした)が積極的にプッシュしていた記憶があります。
当時はラフィンノーズ・ウイラード・有頂天がインディーズ御三家として人気がありました。ブルーハーツはそのあとから出てきてあっという間に10代のカリスマ的存在になりましたね。
ブルーハーツはなんと言っても歌詞が画期的でした。
10代への応援ソングと言いますか、「ガンバレ!」とか「ぼくらは泣くために生まれたわけじゃないよ」とか。
一歩ズレたらめちゃ恥ずかしい歌詞なんですよ。でも時代にぴったり合った。
私なんかすでに20代半ばでしたけど、初めて聴いた時は落雷に打たれるくらいのショックを受けました。
ブルーハーツのファンクラブ「ブルーハーツ友の会」にも入りました。
ライブにも行ったんですが…。
ブルーハーツは中高校生に人気があったと言っても、その頃はまだロックの好きな子にしか知られていませんでした。
「夜のヒットスタジオ」に出て「リンダリンダ」を歌った時はかなりインパクトが強く、ブルーハーツを知らない層にも「なんか変なバンドがいる」と認識されたようですが、まだマイナーな存在でした。
だからライブのチケットも楽勝だと思ってたんですね。ところが甘かった。
全国ツアーのチケットが発売される日、私は近所の西友のセゾンカウンターに開店前から並びました。
まだPCもネットも普及していなかった時代ですから、地道に売り場へ並ばなきゃなんなかったのよ。
住宅街の西友でしたから、開店前のチケット売り場に並んでる人は私だけ。
10時になり、開店。私は意気揚々とカウンターのおばちゃんに「○月○日のブルーハーツ大阪公演1枚」と言いました。当時私は大阪在住だったんです。
おばちゃんは機械をピピッと操作し「あ~、完売ですね」
はぁ?
私は時計を見ました。10時1分。
「あの~、今日の10時に発売開始ですよね」
私のきつい口調におばちゃんは申し訳なさそうに「はい、でも完売なんですよぉ」
はぁ?
はぁ?
1分で完売かよっ!
一気に脱力感が襲ってきました。
しかし、大阪がだめなら新幹線に乗ってでも行くぞ!
私は情報誌を片手に公衆電話(ケータイなんかまだ存在してなかったですわ)をかけまくりました。
名古屋完売。広島完売。もちろん東京完売。
虚脱感全開。
あとどこがあるんや…丹後半島…たんごはんとう??
丹後半島って日本海やん。どうやって行くんや?行ったことないで~!
丹後半島は京都府。知らない人は「京都なら大阪の隣だから近い」と思うでしょう。
地図みてください。丹後半島は日本海側。大阪は太平洋側。
JRで3時間かかりました。東京へ行く方が速いです。
それでもそこしかチケットがないのでゲットして行きましたよ、丹後半島。
日帰りできないので(帰りの電車が夕方でなくなるのよ)町に一軒しかないホテルに宿泊。
一軒しかない…そうです!ブルーハーツもそこに泊まってたのでした!
そのことに気づいたのはチェックインしてからホテルの外に出た時。
前からメンバー4人が歩いてくるではないですか。
予想外の出来事に緊張する私。
すれちがいざまマーシーに「ライブ行きます」というのが精一杯でした。
マーシーは「あっそう」とそっけない返事。他のメンバーはニヤニヤ。
あ-、ホテルの追っかけだと思われたかな~、偶然なのにな~、とちょいブルーな気分。
その夜ライブに行き、次の日ホテルをチェックアウトして歩いていたら、道ばたに小型バスがとまっていました。
フロントガラス越しに中の人たちがこっちを見てニコニコしているのが見えます。
よく見ると…ブルーハーツ!
もう私は考えるより先に足が動いてバスに乗り込みました。
「どこへ行くんですか~!」と叫ぶ私にヒロトが笑顔で「いやぁ、ぼくたちもわかんないんですよ~」と答えてくれました。ヒロトは礼儀正しくて笑顔が素敵な好青年。
「どこから来たの?」とマーシー。おぉ、昨日とはうってかわって優しい口調。
興奮しながら3分間ほどメンバーと話し、「がんばってください、さよならっ!」と頭を下げてバスを降りました。
友達にこの話をすると「なんでサインもらうとか握手するとかしなかったの。もったいな~い」と言われましたが、とてもそんな余裕なかったっす。
その後発売された「トレイントレイン」がドラマの主題歌に起用されて、ブルーハーツは一気にメジャーになっていきました。
もう道ばたのバスで会って話せるような存在ではなくなりました。
そして解散。残念でした。
それから20年ほどたった今でも若い子たちに人気で、CMにもバンバン使われているブルーハーツは、やっぱりホンモノだったんだと思いますね。うちの息子もブルーハーツ好きですよ。
あの丹後半島での遭遇は私の脳内でお宝映像として永遠に残っています。
あの時のスタッフにひとり女性がいたんですが、すんごい美人でした。それもびっくりでした。