ROCK & CINEMA DAYS

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なつかしきシュウ・ウエムラでお買い物

2013-07-20 14:40:00 | 美容・健康
都会に出るのは年に3-4回しかなくなり

その3-4回もすべて仕事がらみ。

遊びに行くぞー!買い物するぞー!と意気込んで出かけることはなくなりました。

今はほしい物もネットでポチっとするだけで買えますからね。





先日、また仕事がらみで都会へ行く用事がありました。

せっかくだからどこかで買い物してこようか

ああそうそう、化粧品でなくなりそうなものがあるわ

ひっっっさしぶりにデパートで買おうかしらん

どこのがいいか、アットコスメで検索してみよう





てなわけで、アットコスメのクチコミを参考にしてみました。

目当てのアイテムは、シュウ・ウエムラの製品が高評価。

ちょっと高いけどまあいいか。





今まではドラッグストアのセルフコスメ(美容部員・BAさんがいない売り場)で

安いものばかり買ってきましたが

さすがにトシとってくると、メイク用品はまだしも

基礎化粧品は、安いものでは間に合わなくなるんです。悲しいかな。





そして行ってきました。デパートの化粧品売り場。

デパートの化粧品売り場なんてもう30年近く行ってないわ(笑)。

当時のデパートの化粧品売り場は、そりゃもうひどくて

各社のBAがキャッチセールスの如くずらっと通路に並び

若い女の子(私も若かったのよ)が通ろうものなら

腕を引っ張って「新製品をお試しなさいませ!」「ちょっとお手入れしてみましょ!」

などと、無理矢理カウンターに座らせ、マシンガントークで買わせるという

今では考えられない暴挙がまかり通っていました。

断るとBAさんの暴言をあったりまえに聞かされたものです。





それがいやで、化粧品は当時普及し始めていたドラッグストアや

ソニープラザ(現・プラザ)、ショップインなどのバラエティショップで買っていました。

ただ、唯一、デパートの化粧品売り場で強引な呼び込みをしないブランドがありました。

それがシュウ・ウエムラ。

デパートに進出してまもない頃でした。





黒を基調としたディスプレイに、創設者の植村秀がモデルにメイクを施しているポスター。

口紅やアイシャドーが、非常にシンプルな容器に入って整然と並べられていました。

売り場というよりはアトリエといった感じです。

BAさんも黒いワンピースで、化粧品メーカーのBAにしてはメイクもナチュラル。





そして、BAさんたちは

お客が呼ぶまでいっさい寄っていきません。

化粧品メーカーではありえないことです。

お客にとってはありがたいですが。

これがシュウの一番のセールスポイントだったんです(と、当時シュウの社員が言ってました)。





ファッション雑誌のNo.1だったアンアンや

リッチなOL御用達だったヴァンサンカンで

シュウの商品が「プロ推薦」と紹介され

その垢抜けた最先端のイメージで一躍人気ブランドに。

黒字に白で「shu uemura」のロゴが入ったバッグを持つのがステータスでした。

あのバッグほしかった~。でも高かったのよね。





特に有名だったのが「クレンジングオイル」。

植村秀がハリウッドで女優のメイクを担当していた時に使用して

「魔法のオイル」と称されたという触れこみの目玉商品。

これ、日本でも人気あったんですよ。

いまでは「洗顔料のいらないクレンジングオイル」って当たり前に売ってますが

当時は画期的でしたもの。よーく落ちましたしね。





「ノバラ」っていうクリームファンデーションも優秀だったんですよ。

黒い容器に、バラの絵が描かれていていました。

赤いバラと青いバラがあって、どちらかがしっとり系、どちらかがさっぱり系でした。

このノバラに関しては思い出がありまして。

これはデパートではなく、大阪の有名な輸入雑貨店で買ったんです。

で、帰宅してから、ちょっと聞いてみたいことがありまして

シュウの事務所に電話したんですよ。

当時はネットなんかありませんから、質問は電話しなければなりませんでした。





「ノバラというファンデーションを×××(店の名前)で買ったものですけど、お聞きしたいことがあるんですが」

と告げると、先方は「×××」という店で買ったというのが引っ掛かったらしく

「当社の商品は×××というところでは販売しておりませんっ!」

と、えらい剣幕で怒鳴られました。

予想外の対応に驚きつつ、「えっ、でも×××で買ったんですが」と答えると

「ですから当社の商品は×××というところでは販売しておりません!×××という店も知りません!」。

…こりゃ何言ってもダメだわ、と思い

「そうですか。申し訳ございませんでした」と謝罪すると(なんで謝罪したんや私w)

やっと「いえ、そんな…」という返事になりましたけどね。





あとから考えたら

「クレームつけられるんじゃないか」と思って予防線張ってたのかも、と思いましたが

私はただ使い方について確認したいだけだったんですけどね。

その時の対応した人も、もうシュウにはいないでしょう。





なんてことを思い出しつつ

約30年ぶりにデパートの化粧品売り場へ。

シュウの売り場には、目当ての商品がメインで飾られていました。

「あ、これかあ」とディスプレイの前に立った瞬間

シュウのBAさんが走り寄ってきて「こちらの商品にご興味おありですか?」





うわ、びっくりした!

シュウ、接客方針変えたんだ!

30年だもんなあ。

あの時まだ昭和だったからなあ(笑)。





一瞬とまどったものの

BAさんの丁寧な説明に納得してお買いあげ。

さらにポイントカードも作ってもらいました。

「シュウがポイントカードやってるんだ。時代やなあ」

いちいち感慨深げな私。浦島太郎やんか。





商品が入った紙袋には

「30th」のロゴが。

ああ、シュウって30周年なのね。

新参のブランドが30年続いてるって、すごいですよね。

単なる流行で終わらなかったってことですもんね。





そういえばうんと若い頃

シュウ・ウエムラのメイクアップアーティストスクールに

見学に行ったことがあります。

でも、毎回メイクの練習台になる人を同伴してこなければならないので

それは無理だ~とあきらめました。

レッスン内容は本格的で面白そうだったんですけどね。





久々にリッチな気分でスキンケアできそうです。





「八重の桜」前半のクライマックス

2013-07-07 23:22:00 | テレビ・ラジオ
前回から銃撃戦が始まり

ドラマ前半のクライマックスを迎えた「八重の桜」。

今日は第27回「包囲網を突破せよ 」オンエアでした。




日本のテレビドラマでここまで迫力のある戦闘シーンを描いたものは珍しいです。

前回は神保内蔵助と田中土佐、西郷頼母の一族、そして白虎隊と

自害シーンがてんこ盛りで、ドラマだとわかっていても泣けてしまうストーリーでした。

続いて今回も、薙刀の名手・中野竹子の戦死と

生け捕りにされた神保修理の妻・雪子の自害。

会津の悲劇はいつまで続くのかと嘆かずにはいられない展開です。




唯一ほのぼのとしたのは

山川大蔵が彼岸獅子を率い

堂々と敵軍の前を通過して入城した場面です。

そんなウソくさい話があるか!と思ってしまう場面ですが

これは有名な事実なのだそうです。




このドラマでは「それは作り話だろ」と思うようなことが

史実通りで驚くことが多いです。

彼岸獅子のエピソードもそうですが

八重が戦死した弟の軍服を着て籠城し

断髪して銃撃戦の指揮をとったことや

八重の銃さばきがうまく、敵軍が予想外に苦戦を強いられたことなど。




そして二本松の戦いで

現代ならまだ小学生である年齢の少年隊が

刀を振り回して長州藩の部隊に向かって行った時

長州の隊長・白井小四郎が、討ち取ろうとした長州の兵を

「子供を討つな」と制したシーン。

そのため白井は少年兵に突かれて命を落とし

少年兵は長州の兵隊に銃殺されてしまいました。

このエピソードも事実だそうです。




ドラマよりドラマチックな史実があふれています。




来週もクライマックスは続くことになりそうですが

このドラマは、出演者たちの

「いい作品を作ろう」

という気迫がビシビシと感じられます。

痛いほどです。

ベテランも若手も、子役にいたるまで

誰ひとりガッカリしてしまうキャストはいないのです。




観てる側にとって

視聴率うんぬんは関係ありません。

まれにみる名作だと私は思います。




中野竹子を演じた黒木メイサ、

撃たれた時の演技はお見事でした。