9月20日、台風15号が名古屋圏に大打撃を与えてくれました。
私のところは守山区や多治見に比べれば被害が小さかったのですが
床上浸水で店の床がやられてしまいました。
総貼り替えです。
これは水が引いてから夫が撮ったものです。
床下もぐちゃぐちゃズタボロのはずです。
まず床板を全部はずして
丸一日乾燥させてから
新しい床板を取り付ける工事に入ります。
そのため、店の商品はもちろん
すべての棚やラックなどをどかさねばなりません。
量り売りのタンクや樽、カメなども移動させます。
なかなかの大仕事です。
もちろん工事中も営業しますよ。
ご来店の方々にはご不便をおかけすることになり申し訳ございませんが
なにとぞお許しください。
で、実はこの浸水の時
私はここにいなかったのですよ。
なぜかと言いますと
2日前に用があって京都から帰省していた長男が
この日、また京都に戻る予定でした。
名古屋の予備校に通う次男は、朝早くにJRに乗って登校していきました。
その時も土砂降りで、次男は
「またJR運休しそうな予感」と言っておりましたが…。
次男が出かけたあと、長男は帰り支度をしておりました。
「雨すげーなー。名古屋から高速バス乗ろうと思ってるけど、新幹線の方がいいかなあ」
などと言っているうちに、私のケータイにYahoo!からの路線情報が入りました。
「JR中央線 大雨の影響で、多治見~土岐市間の運行を見合わせています」
ここは土岐市なので。
「おーい、JR止まってるよ。多治見からしか名古屋方面行けんよ」
長男に伝えました。
「えっ、今日は絶対京都に戻らなあかんのに。多治見まで送ってって!」
そう頼まれ、まあ多治見なら隣の駅だからいいか…と。
なんせJR1本しか通っていない地区なので
運休されると車しかないのですよ。
するとまたケータイに路線情報。
「大雨の影響で、高蔵寺~土岐市間の運行を見合わせています」
高蔵寺駅は、多治見より2つ向こうの駅。
愛知県になります。
「ちょっ、高蔵寺まで行かんと電車乗れんよっ!」
「えー!ヤバイ!頼む!お願い!乗せてって!」
っっったくもう…とブツブツ言いながら
仕事用のライトバン(MT車・カーナビなし)に長男を乗せて高蔵寺駅へ。
国道で多治見へ出て、そこから県道に入れば高蔵寺駅に行ける…んです。
通常なら。
ものすごい豪雨です。
この調子だと、山の中を走る県道は通行止めかも…と危惧したら
案の定、県道の入り口で「通行止め」の表示が。
オーマイガッ!
方向変換して、別の国道へ。
国道を走っていると、後ろから消防車がサイレンを鳴らしながら追い抜いていきました。
「火事?」と長男が言うので
「こんな豪雨で火事はないやろー。土砂崩れとか氾濫を防ぐために出動してはるんやよ」
と答えて走っていると、
え
こ…交差点が…。
川になってる。
信号のある交差点が、冠水していました。
「ええっ!マジかい!こんなん通れんやん!」
でも前の車は次々とわたっていきます。
消防の方も、わたる車を見守っています。
と言うことは、通れるっちゅーことかいな…。
ビビリながら、川のような水の中を通過。
その後も、道路で何度も冠水箇所を走行。
そのうち、前を走っている車が次々と右折して行くので
「おかしいな。ここはみんな直進するはずなのに」
と前方を見たら
冠水の中を、ハザードつけた車が3台 浮いていました。
!!!!!!!!!
えええええええ!
テレビでは見たことあるけど
リアルに目撃したのは初めてです。
この時、やっと
「とんでもない状況になっている」と確信できました。
迂回したものの
その道路も冠水だらけ。
走り抜いても「通行止」の表示に阻まれ、また迂回。
やっとの思いで高蔵寺駅に到着。
「着いたよ!行ってらっしゃい!」。
「あれ?」長男が首をかしげました。
「ホームに電車が止まってるけど、誰も乗ってない。
駅の前には人がいっぱいいるし、電車動いてないっぽい。
ちょっと確かめてくるから待ってて」。
駅に入っていった長男が、走って戻ってきました。
「中央線全部止まってる…!」
なに~!ここまで来て乗れないってか~!
「もう地下鉄しかないから、地下鉄の駅まで連れて行って」。
長男に頼まれ、地下鉄の駅へ行くことに。
でも地下鉄って、名古屋市内まで行かないとないんですよ。
しかたないので名古屋方面へ。
途中で庄内川が見えました。
「何あの水位!やばいやん!絶対あふれるやん!」
長男が叫びました。
なんとか名古屋市内の地下鉄の駅で長男を降ろし
私はそのままUターン。
来た道を戻っていきましたが…。
私が走ってきた道は
次々と土砂崩れや川の水が氾濫、
のきなみ通行止めになっていました。
多治見市内は浸水
庄内川は氾濫
高蔵寺駅は水没
雨は豪雨のまま。
どこを走っても「通行止」。
迂回路は大渋滞。
鳴り響くサイレンと広報。
豪雨と雷。
春日井市に入り
土岐市へ通じる大動脈の国道で
約2時間立ち往生。
やっと動いたと思ったら
目の前に出現したのは
「通行止」の表示。
えっ?
この国道を通らないと土岐市へ帰れないんですけど?
ナビもないのに知らない土地をどう走れば帰れるのか?
頭の中はクエスチョンマークでいっぱい。
真っ暗になってきて
豪雨はやまず
標識もほとんど見えない中
あちこち走って
行く先々で「通行止」にぶち当たり
大渋滞に巻き込まれ
それでもなんとか帰宅できました!
名古屋を出て8時間後でしたが…(通常は2時間弱)。
<
ほんとはこの赤いルートで帰る予定だったんですが
実際に走ったのはこの黒いルート。
迂回迂回迂回迂回で。
春日井で立ち往生している時に
長男から電話がありました。
「今ついたよ」。
「あっそう。私まだ春日井なんだけど」。
「うそ!マジ?」
京都の方が早く着くって…。
しかも私より3時間も早いって…。
私のところは守山区や多治見に比べれば被害が小さかったのですが
床上浸水で店の床がやられてしまいました。
総貼り替えです。
これは水が引いてから夫が撮ったものです。
床下もぐちゃぐちゃズタボロのはずです。
まず床板を全部はずして
丸一日乾燥させてから
新しい床板を取り付ける工事に入ります。
そのため、店の商品はもちろん
すべての棚やラックなどをどかさねばなりません。
量り売りのタンクや樽、カメなども移動させます。
なかなかの大仕事です。
もちろん工事中も営業しますよ。
ご来店の方々にはご不便をおかけすることになり申し訳ございませんが
なにとぞお許しください。
で、実はこの浸水の時
私はここにいなかったのですよ。
なぜかと言いますと
2日前に用があって京都から帰省していた長男が
この日、また京都に戻る予定でした。
名古屋の予備校に通う次男は、朝早くにJRに乗って登校していきました。
その時も土砂降りで、次男は
「またJR運休しそうな予感」と言っておりましたが…。
次男が出かけたあと、長男は帰り支度をしておりました。
「雨すげーなー。名古屋から高速バス乗ろうと思ってるけど、新幹線の方がいいかなあ」
などと言っているうちに、私のケータイにYahoo!からの路線情報が入りました。
「JR中央線 大雨の影響で、多治見~土岐市間の運行を見合わせています」
ここは土岐市なので。
「おーい、JR止まってるよ。多治見からしか名古屋方面行けんよ」
長男に伝えました。
「えっ、今日は絶対京都に戻らなあかんのに。多治見まで送ってって!」
そう頼まれ、まあ多治見なら隣の駅だからいいか…と。
なんせJR1本しか通っていない地区なので
運休されると車しかないのですよ。
するとまたケータイに路線情報。
「大雨の影響で、高蔵寺~土岐市間の運行を見合わせています」
高蔵寺駅は、多治見より2つ向こうの駅。
愛知県になります。
「ちょっ、高蔵寺まで行かんと電車乗れんよっ!」
「えー!ヤバイ!頼む!お願い!乗せてって!」
っっったくもう…とブツブツ言いながら
仕事用のライトバン(MT車・カーナビなし)に長男を乗せて高蔵寺駅へ。
国道で多治見へ出て、そこから県道に入れば高蔵寺駅に行ける…んです。
通常なら。
ものすごい豪雨です。
この調子だと、山の中を走る県道は通行止めかも…と危惧したら
案の定、県道の入り口で「通行止め」の表示が。
オーマイガッ!
方向変換して、別の国道へ。
国道を走っていると、後ろから消防車がサイレンを鳴らしながら追い抜いていきました。
「火事?」と長男が言うので
「こんな豪雨で火事はないやろー。土砂崩れとか氾濫を防ぐために出動してはるんやよ」
と答えて走っていると、
え
こ…交差点が…。
川になってる。
信号のある交差点が、冠水していました。
「ええっ!マジかい!こんなん通れんやん!」
でも前の車は次々とわたっていきます。
消防の方も、わたる車を見守っています。
と言うことは、通れるっちゅーことかいな…。
ビビリながら、川のような水の中を通過。
その後も、道路で何度も冠水箇所を走行。
そのうち、前を走っている車が次々と右折して行くので
「おかしいな。ここはみんな直進するはずなのに」
と前方を見たら
冠水の中を、ハザードつけた車が3台 浮いていました。
!!!!!!!!!
えええええええ!
テレビでは見たことあるけど
リアルに目撃したのは初めてです。
この時、やっと
「とんでもない状況になっている」と確信できました。
迂回したものの
その道路も冠水だらけ。
走り抜いても「通行止」の表示に阻まれ、また迂回。
やっとの思いで高蔵寺駅に到着。
「着いたよ!行ってらっしゃい!」。
「あれ?」長男が首をかしげました。
「ホームに電車が止まってるけど、誰も乗ってない。
駅の前には人がいっぱいいるし、電車動いてないっぽい。
ちょっと確かめてくるから待ってて」。
駅に入っていった長男が、走って戻ってきました。
「中央線全部止まってる…!」
なに~!ここまで来て乗れないってか~!
「もう地下鉄しかないから、地下鉄の駅まで連れて行って」。
長男に頼まれ、地下鉄の駅へ行くことに。
でも地下鉄って、名古屋市内まで行かないとないんですよ。
しかたないので名古屋方面へ。
途中で庄内川が見えました。
「何あの水位!やばいやん!絶対あふれるやん!」
長男が叫びました。
なんとか名古屋市内の地下鉄の駅で長男を降ろし
私はそのままUターン。
来た道を戻っていきましたが…。
私が走ってきた道は
次々と土砂崩れや川の水が氾濫、
のきなみ通行止めになっていました。
多治見市内は浸水
庄内川は氾濫
高蔵寺駅は水没
雨は豪雨のまま。
どこを走っても「通行止」。
迂回路は大渋滞。
鳴り響くサイレンと広報。
豪雨と雷。
春日井市に入り
土岐市へ通じる大動脈の国道で
約2時間立ち往生。
やっと動いたと思ったら
目の前に出現したのは
「通行止」の表示。
えっ?
この国道を通らないと土岐市へ帰れないんですけど?
ナビもないのに知らない土地をどう走れば帰れるのか?
頭の中はクエスチョンマークでいっぱい。
真っ暗になってきて
豪雨はやまず
標識もほとんど見えない中
あちこち走って
行く先々で「通行止」にぶち当たり
大渋滞に巻き込まれ
それでもなんとか帰宅できました!
名古屋を出て8時間後でしたが…(通常は2時間弱)。
<
ほんとはこの赤いルートで帰る予定だったんですが
実際に走ったのはこの黒いルート。
迂回迂回迂回迂回で。
春日井で立ち往生している時に
長男から電話がありました。
「今ついたよ」。
「あっそう。私まだ春日井なんだけど」。
「うそ!マジ?」
京都の方が早く着くって…。
しかも私より3時間も早いって…。