ROCK & CINEMA DAYS

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ごめん、負けちゃった

2010-05-17 18:23:00 | 部活
高校生活最後の試合
ボクシングインターハイ県予選に向けて
8キロの減量をクリアして挑んだ次男。
前回その減量弁当についての日記を書きましたが
試合前ラスト1週間は
弁当も持たず
昼抜き・夜抜きの食生活でした。


それでも試合直前は
食べていないのにコンディションが良く
「今までで一番脚が動く」と
楽しそうにシャドーボクシングに励んでました。
壁に飾ってある長男の「インターハイ県大会優勝」の賞状を睨みながら。


「写真撮ってくれない?」
試合前日に、次男が言いました。


次男は写真を撮られるのが大嫌いで
カメラを向けられると
必ず後ろを向いてしまうほどです。
その彼が「写真撮ってくれない?」とは。


「俺、これだけ減量することって、もう一生ないと思う。
でも、こんなにガリガリになるほど頑張ったってことを写真に残して
これから何か頑張らなきゃいけない時があったら
写真を見て、俺はこんなに頑張ったんだからできるはずだ!って
励みにしたいんや」


ほぉ。
あんたも男やったね~。


夫に頼んで写真を撮ってもらいました。
試合用のユニフォームとシューズを着けて
グローブをはめ
自分の部屋でファイティングポーズをとる次男。


夜だったし
デジカメは性能良くないしで
夫も「ごめんな~、きれいに撮れなくて」と言っていましたが
次男は満足げで「充分充分!ありがとう!」。


さて試合当日。
夫と私から交互に「がんばれよっ」と言われ
「おおっ!」と返事して出て行った次男。


午前中、用事で出かけていた夫が昼に帰宅して言いました。
「電話あったよ。『ごめん、負けちゃった』って。おまえには連絡なかった?」


私には連絡はありませんでした。
体調を崩して寝たり起きたりしていた私に気をつかったんでしょう。


帰宅した次男に夫は「おかえりっ!残念やったな!」
私は「これでサイゼリヤで食べまくれるな!」と声をかけ
次男は「おうっ、すき家とケンタと王将とサイゼ、どこ行こうかな。全部や、全部!」
とニッコリ。


たまたま1日だけ帰省していた長男が
次男の写真を見て
「あ~、俺も写真撮っとくんやった~。あんだけ減量したのに、なんで撮らなかったんやろ~」
とガックリ。
長男は10キロ以上減量してたんです。


さて、これからは受験勉強に必死になってもらわないと。
そのために写真撮ったのかな。
なんとなく、そんな雰囲気です。


そして
長男の時から合計6年間におよんだ我が家のボクシング生活は
静かに終わりを告げました。




減量弁当

2010-05-06 21:54:00 | 部活
高校3年生の次男は、ボクシング部に所属しています。
あと10日で、インターハイの県内予選です。
次男にとっては、高校生活最後の試合です。

試合までに8キロ減量しなければならないとかで
長男の時と同じく、減量生活です。
あと1キロというところまできているようです。
そして本日のお弁当は、これ。



鶏の唐揚げ3個・プチトマト1個・さつまいもの天ぷら。
実はこれ、昼食と夕食兼用なんです!

運動後、10分以内にタンパク質を摂取すると良いとのことで
放課後の部活終了後に唐揚げを食べ
他のものを昼に食べるそうです。

つまり昼のランチタイムは
さつまいもの天ぷら2切れとプチトマト1個なんですね。
あと、持参した自宅のウォーターサーバーの水300ccを、何度かに分けて飲むんです。
これが高校生男子のお弁当とは…。

ちなみに、ミッフィー柄の弁当箱は
次男が幼稚園児の時に使用していたものです。
10年以上の歳月を経て、再使用するようになるとは。
捨てなくてよかった

前回のお弁当は
かぼちゃの煮付けとパプリカ1/2個。
その前は、こんにゃくの煮付けとササミ1本。
それだけと言われそうですが
本人が「それ以上いれるな!」と注文をつけるので
それだけなんです。
決して手抜きしているのではありません。

弁当だけでなく
汗を出すために、風呂の温度を43度に設定し
30分ぐらい半身浴をしています。
なので、次男の後にお風呂に入ると
「あぢぢぢぢぢぢっ!!!!!」
となります。

努力のかいあって
目標体重まであと1キロです。

しかし、そんな生活を続けているので
勉強はまったく手につかず
きのうも全統マーク模試があったのですが
本人の中では「なかったこと」になっているようです。

長男の時は
昼食はポカリスエット缶1本だったんで
まだマシか。

親は見守るだけなり。

高校ボクシング部

2008-05-03 20:55:04 | 部活
今年大学へ入学した長男は
高校の3年間、ボクシング部に所属していました。
中学時代は卓球部だったので、まったく畑違いの部活。
入部するなんて夢にも思ってなかったので
顧問の先生からの入部案内を見せられたときは
「???????!!!!!!!」
なんでえぇぇぇぇ????
と思いましたね。

格闘技にまったく興味のなかった私は
ボクシングというと、テレビでみるプロの壮絶な試合しか頭に浮かばず
「なんでまた殴られるスポーツなんかやりたいわけぇ?」
と口にこそ出さなかったものの、仰天でしたね。
実際には高校アマチュアボクシングは
ヘッドギアもつけるし
倒れるまで殴り合うということもしないので
プロのようなすごい状態にはならないのですが
それでも殴られることには変わりありません。

入部してしばらくは
長男の友達のお母さんたちに会うたび
「ねぇねぇ、なんでボクシング部に入ったの?」
と聞かれる日々でした。
私も知りたいくらいなのにね。
そんな声をよそに
長男は土日も楽しそうに部活に励んでました。
足の裏はたくさんのマメがつぶれてぐちゃぐちゃ。
鼻血を出して帰宅するのは、ほぼ毎日。
月に数回は、眼の回りに紫のアザをつくってました。
よくマンガで、殴られたあと、眼の回りにアザをつくっている顔が出てきますが
「本当にマンガみたいなアザになるんだ~」
と妙に感心したりしてました。

しかししかし
長男の高校は、地元では有名な進学校。
部活が楽しいのは結構だけど
まったく勉強しないじゃないか。
個人懇談で見せられた模試の成績グラフは
見事に右下がり一直線。
入学当時は学年で上位の成績だったのに
どこまで落ちるか底しらず…。
しかも
「俺は部活やるために学校行ってるんや。部活がなかったら行かんよ」。
…ボクサーになるつもりかと聞くと、ならんっつーし。
行ける大学あるんかいなとマジ心配でした。

遠征が多いのも勉強できない理由の一つでしたね。
入部当時、県内でボクシング部のある高校は3校だけ。
(そのあと1校増えて4校になりました)
当然、練習のために他県の学校へ行くことになります。
金曜日、授業が終わるとその足で遠方の高校へ。
大阪の高校が多かったですが、たまに東京の大学へ行くこともありました。
そして日曜の夜に帰宅。
毎週遠征が続いた月もありました。
くたびれて勉強どころではなかったでしょう。
おまけに大阪の高校は強いので
必ず顔に紫のアザをもらってきます。

そして減量。これは本人もつらいでしょうが、みてるほうもつらい。
人生でいちばんお腹がすく時期に
一日一食の生活が続いたりします。
ダイエットなんてなまやさしいもんじゃありません。
お弁当の時間、クラスの子たちは弁当だけじゃ足りず
パンを買ってきて二度食いしてます。
それを見ながら、缶のポカリスエットをちびちび飲んでたそうです。
私も本人の前では間食しないようにしてました。
でも人間って空腹になると怒りっぽくなりますよね。
一番被害にあったのは次男で
食事中に罵声を浴びせられたり
何もしてないのに怒鳴られたりと
この時だけは
「ボクシングなんかやめてしまえ!」
と心から思いました。
殴られて帰ってこられるよりも
減量してる姿を見るのは本当につらいですよ。

それでもあっという間に三年間が過ぎ
何枚か賞状もいただいて
夏から遅い受験勉強を始めたけど
名前の知られた大学に一般入試で受かることができ
もうあんなつらい姿をみることもないと思ってたら…

長男と同じ高校に入学した次男が
なんとボクシング部に入部!
しかも
「減量しないとなぁ」
と言い出す始末!
おい、、、、、

高校に上位の成績で入学した長男と違い
やっとこさギリギリで入った次男…。
母の苦悩は終わったわけではなく
折り返し地点にきただけであった。