ROCK & CINEMA DAYS

映画とROCKと猫が大好きです

つみきのいえ

2009-02-24 21:15:02 | アニメ
アカデミー短編アニメーション賞おめでとうごさいます。
外国語映画賞の「おくりびと」の陰に隠れた感で
テレビでもサブ扱いの紹介をされてますが

YouTube で観ました。

これは
ちょっと文句のつけようがないですね。

すばらしい。

なんでだんだん海面が上昇してってるのかは
このさいどうでもいいです。

一瞬
「パンダコパンダ」を
思い出したのは事実ですが…。

じいちゃんの心。
水の中に沈んだ部屋を
ひとつひとつ訪ねるたびに
思い出がよみがえってくる。

年老いた病気の妻に
ごはんを食べさせた
ベッド。

娘夫婦や孫たちと
いっしょに写真を撮った
リビング。

娘の結婚相手と
初めて会った
キッチン。
結婚式の写真を飾った
壁。

娘が子供の頃
もう海面は少し上昇してた。
交通手段は
船。

赤ちゃんだった娘が
積み木で遊んでいるのを見守る
若き日の妻。

そして

まだ外が陸地だった頃
幼なじみの妻とともに成長し
プロポーズした
大きな木の下。

ふたりで
レンガを積み木のように重ねて
家をつくった。

ふたりの家。
一階しかない家だったけど
ふたりのお城が完成した。

お祝いに
ふたりで
ワインを乾杯。

あのときのワイングラス
まだあったよ。
一階の床に
転がっていた。

じいちゃんは
グラスを拾って
一番上の部屋に戻る。
唯一
水に浸かってない部屋へ。

いつもは
ひとりきりの食卓だけど
きょうは
グラスをふたつ置いて
ワインを注ぐ。

まるで
奥さんが一緒にいるみたいだね
じいちゃん。

乾杯しようか。
グラスが

「チン」

久しぶりに
楽しく酔えたかな。

じいちゃん。



レッド・ツェッペリン

2009-02-14 22:03:46 | ロック
今年のグラミー賞、ロバート・プラントがすごかったですね。
彼の名前をリアルタイムの音楽賞で聞くことになるとは…。
長生きするといろんなことが起こりますね(笑)。

私が一番最初にツェッペリンの曲を聴いたのは
中学時代、NHKのAMラジオ放送の
「若いこだま」という番組でした。
今やロッキン・オン編集長として大御所となっている渋谷陽一が
まだ20代の頃にDJをしていた音楽番組です。
確か土曜の夜にやってたと記憶してます。

渋谷陽一はご存じの通りツェッペリン・フリークで
私が聴いた日はこれまたツェッペリンナイトだったらしく
1時間ずっとツェッペリンが流れていました。
番組のラストにかかったのが、もちろん
「天国への階段」Stairway To Heaven だったのさ。

すごくいい曲だなあと思ったのですが
さて題名がわからない。
渋谷陽一も、こんなの常識と思ったのか、フリもなしでいきなり曲かけて番組終了でした。
おかげで、なんつーの、消化不良のまま眠ることになってしまいました。

月曜日に学校へ行って
「若いこだまでさぁ、ツェッペリンのすごくいい曲かかったんだけど、題名わからんのよ」
と友達に言うと
「ツェッペリンよう知らんけど、天国への階段っちゅう有名な曲があって、それもええよ」
と言われました。
「天国への階段かぁ。名前だけ知ってるわ。聴いたことないけど。でもあの曲なんていうんやろ。いい曲やったなあ」と私が答えると友達は
「ツェッペリンってそんなにいくつもええ曲作ってるか?」←おいおい(汗)

とまあ、オールドファッションな漫才のようにボケてた私が
「すごくいい曲=天国への階段」
だと認識するのにそんなに時間はかからなかったように思います。



最初に買ったアルバムは「Led Zeppelin Ⅱ」でした。
実はこれを買う前に、京都のロック喫茶 JAM HOUSE で1枚全部聴いたんですよ。
もう、感動しましてね。

「Whole Lotta Love」のプラントのヴォーカルがぐるぐる転回して聞こえたりとか
当時としては録音技術も先端いってましたし
ロックバラードの名曲「Thank You」
B面1曲目の「Heartbreaker」から2曲目の「Living Loving Maid」へのスイッチとか
すごいすごい。

またロック喫茶だから大音量で聴かせてくれるんですよ、これが。
「Moby Dick」のボンゾのドラムなんか、大音量だと、腹に響く響く。
LED ZEPPELIN って名前もかっこいいなあと思ってました。

その次に買ったのがやっと「Ⅳ」でして
「天国への階段」を訳しようと必死になってました。
結局「よーわからん」でしたけどね。

しかし出だしの一節
「There's a lady who's sure all that glitters is gold」は、
英語のことわざ「光る物すべてが金とは限らない (All that glitters is not gold)」
をもじってあります。

この「光る物すべてが金とは限らない 」の意味が中学生の私はよくわからなくて、父に尋ねました。
父は「光る物は他にもいろいろあるでしょう。例えば人の心とか」と教えてくれたのですが
当時の私は「心なんて光ってねーし。意味ワカンネ」と思っていました。

つい最近、息子にこの話をしたら
「目に見えるものしか信じない奴やったんやね」と言われてしまいました…。
はいはい、そーですよ。
この歌詞に出てくる女みたいに、天国への階段を買おうとしたかもしれませんね。

次に「Ⅰ」を買い
「フィジカル・グラフィティ」や
「プレゼンス」も買いました。
おかげで結構英単語を覚えられましたよ。

先に書いた、天国への階段で引用されたことわざ「All that glitters is not gold」も
英語の授業で「英語のことわざを言ってみなさい」と言われた時にこれを言ったら
教室中が「ほぉーーーー」っとどよめきました。
中学生でこのことわざ知ってる人は珍しいでしょうからね。
まあ、ことわざの意味はまったく理解していませんでしたけど。

上に貼った画像と同じポスターを
うちの店に飾ってあるんですが
まったく誰も反応してくれないのが悲しいところです。
これを読んだ近くの方は
ぜひ大げさにリアクションしに来てくださいね。

そういえば渋谷陽一の「若いこだま」は
時々「ぼく、何いってんのかわかんなくなったんで、これで終わります」
と言って終わったりしました。
あと、曲かけてごまかしたりとか(笑)。
若かったですね、ロッキン・オンの社長さんも。




ケロヨンとかブーフーウーとか60年代の子供たちと語りたい

2009-02-01 09:31:23 | テレビ・ラジオ
おととい地上波で「20世紀少年」を観ました。
いや~、面白かった。
でもTレックスの「20century Boy」はラストに流れるだけなんですね。
メインで流れると思ってたんで、ちょっと残念でした。

映画の中で「ともだち」が
「バッハッハ~イ」
とやりますね。
あれを見た瞬間「ケロヨンだ~!」と叫んでしまいました。
ケロヨンを知らない平成生まれの息子は「ケロヨンって宮迫の役名だよ」と言うので
また昔のテレビ番組について嬉々としてレクチャーすることになりました。



子供番組「ケロヨンと遊ぼう」は
1966年から日本テレビ系で放映された着ぐるみの人形劇です。
ケロヨンはその名が表すとおりカエルです。
自動車が好きで、いつもオープンカー(当時はスポーツカーと言ってた)
に乗ってました。
番組のエンディングに必ず
「バッハッハ~イ」と言うのです。
その時の手の振りが
「20世紀少年」で「ともだち」がやっているのと同じで

右手を広げて突き出し「バッ」
手を握って引っ込めながら「ハッ」
また手を広げて突きだし「ハ~イ」

私はケロヨンが大好きでいつも観てました。
一度、大阪でケロヨンの舞台公演があり
私の家にもチケットがあったんですが
何故だか忘れたけど行けなくなって
すごく悲しかったことを覚えてます。
理由は忘れてるくせに
結果だけ覚えてるってどんだけ~
って突っ込まないでね。

でも着ぐるみの人形劇のハシリと言えば
NHKの「ブーフーウー」でしょう。
1960年から放映されてたそうなんで
まだ一般家庭にテレビが普及してない頃ですもんね。



調べたら「ブーフーウー」の舞台は
メキシコなんですって。
そう言われて見れば
次男のフーは、メキシカンハットかぶってました。

私が「ブーフーウー」を観てたのは
物心つくかつかないくらいの頃なんで
細かいことは全然覚えてないんですが
私より3歳年上の先輩が言うには
「ブーフーウー」はカバンの中にしまわれている人形で
進行役のお姉さんが3匹をカバンから出し
部屋の壁についてるゼンマイを回すと
3匹が動き出すという設定だったそうです。


劇が終わるとまたお姉さんが
動かなくなった3匹をカバンに戻して片づけ
「みなさん、さようなら」
と言うんですって。
その先輩は、3匹が動かなくなってカバンに入れられる場面がとても怖かったと言ってました。
うむ、子供番組にしてはなかなかシュールな設定でしたね。

長男「ブー」の声はドラえもんの大山のぶ代
次男「フー」の声はパーマンの三輪勝恵
三男「ウー」の声はなんと黒柳徹子
メンツもすごいですね。

NHKの着ぐるみ劇の歴史はここから始まりました。
うちの大学生の長男が子供の頃は
「にこにこぷん」じゃじゃまる・ぴっころ・ぽろり
高校生の次男の時は
「どれみふぁどーなっつ」みど・ふぁど・れっしー・そらお
半世紀近くも続いています。
時代や環境は変わっても
子供というのは着ぐるみ劇が好きなんですね。

1月の初めにNHKで「ブーフーウー」が
たぶんダイジェストでしょうけど、放映されたらしいです。
見逃してしまったんで残念だったんですが
なんと来週再放送されるとかで
録画の準備をしなきゃいけないと喜んでいるところです。


ついでと言ってはなんですが
グリコの懸賞で当たった
「おしゃべり九官鳥」も持ってたなと思い出しました。
グリコアーモンドチョコレートについてるマークを5枚集めて送ると
抽選で当たるんです。
背中のひもをひっぱると何種類かの言葉をしゃべりました。



「おしゃべり九官鳥」は3種類あって
私の家にあったのは
ランドセルをしょった「ジュニア」という子供九官鳥でした。
「おやつちょうだい」「べんきょうしましょ」など
子供向けのセリフをしゃべってました。
ひもは何回かひっぱるうちにとれてしまい
なんとか爪でひっぱってしゃべらせてましたが
だんだん声が低く伸びてきて
「…ぅおぅやぁぁつちょぉぉぉぉだぁぁぁい…」
と不気味な九官鳥になり
ある日、しゃべらなくなってしまいました。これを世間では寿命と言いますね。

グリコの懸賞で「おつかいブル公」と言うのもあったと記憶していますが
これは持ってなかったんです。
どんなやつだったか知ってる方は教えてくださいませ