「親に置いていかれた子猫・Pちゃんのおはなし」
「Pちゃんの最期~ごめんねPちゃん」
と、2つの記事を書かせていただきました。
生まれて3ヶ月
うちの猫になってたった2ヶ月
あまりにも短い命でしたが
家族みんなに、たくさんの楽しい思い出を遺してくれました。
死んでから毎日
倉庫内のPちゃんのいた場所に
花とエサとお水を供えて手を合わせています。
動物供養のお寺で初七日供養をしてもらい
その次の日のことです。
Pちゃんが死んでちょうど1週間後の日。
倉庫から成猫が走って出てくるのが見えました。
見覚えのある猫。
あっ!
Pちゃんのお母さん!
このへんではあまり見かけない
シャム猫のような毛色のポテッとした成猫。
間違いありません。
Pちゃんが倉庫に置いてきぼりにされた日に
子猫を1匹、口にくわえて逃げていった猫です。
Pちゃんのお供え場所に行ってみると
エサがきれいに食べられていました。
「なんて親なの。Pちゃんを捨てていったくせに、死んだらお供えを食べていって」
私は憤慨しながらエサを供えてあったお皿を片づけました。
「ごめんねPちゃん。他の猫が寄ってくると困るから、ごはんはもう出さないね」。
その夜のことです。
倉庫から「みゃあ~、みゃあ~」と子猫の鳴き声がしました。
何?なんで猫が?
びっくりして倉庫に行くと
Pちゃんのお母さんと、その子供が座っていました。
!!!!!
私も驚きましたが
猫たちも驚きました。
母猫は私の姿を見ると倉庫から走り出て道路を渡り
子猫がくるのを待っています。
子猫はと言うと、みゃあみゃあ鳴きながら座り込んでいます。
私も座り込んで、舌をチッチッチッと鳴らしました。
子猫は、私が危害を加えない人間だと判断したのか
相変わらずみゃあみゃあ鳴きながら、倉庫の中をあちこち探検し始めました。
そう、生前Pちゃんがよく入っていた空の段ボールや、荷物の隙間に。
Pちゃんと同じことをしています。
やがて母猫が戻ってきました。
子猫の横にぴったり座り
頭をなめたり、首すじをくわえようとしたり。
愛おしくてたまらないといった感じです。
「どうしてその子だけ連れて行ったの。
どうしてPちゃん捨てて行ったの。
Pちゃんは待ってたのに。
寒空の下、お腹すかせて泣いてたんだよ。
ママ、寒いよ、お腹すいたよ、こわいよ、ママって」
猫にこんな感情を抱くのも変な話かもしれませんが
子猫を愛しむ母猫を目の当たりにすると
そう思わざるを得ませんでした。
「でも」
私は不思議でした。
「今まで現れたことなかったのに
なんでちょうど1週間後の日にやってきたんだろう。
それに、ちょうど今ぐらいの時間だ、Pちゃんが車にはねられたのは」。
母猫と、子猫と、私。
しばらく倉庫内に座り込んでいました。
やがて母猫が外へ出て道路を渡ると
うしろから子猫もついて行きました。
2匹の姿は夜の闇の中へ消えていき
それきり私の前に出てくることはありませんでした。
Pちゃんが呼んだのかな。
なーんてね。
ほんとの話です。
「Pちゃんの最期~ごめんねPちゃん」
と、2つの記事を書かせていただきました。
生まれて3ヶ月
うちの猫になってたった2ヶ月
あまりにも短い命でしたが
家族みんなに、たくさんの楽しい思い出を遺してくれました。
死んでから毎日
倉庫内のPちゃんのいた場所に
花とエサとお水を供えて手を合わせています。
動物供養のお寺で初七日供養をしてもらい
その次の日のことです。
Pちゃんが死んでちょうど1週間後の日。
倉庫から成猫が走って出てくるのが見えました。
見覚えのある猫。
あっ!
Pちゃんのお母さん!
このへんではあまり見かけない
シャム猫のような毛色のポテッとした成猫。
間違いありません。
Pちゃんが倉庫に置いてきぼりにされた日に
子猫を1匹、口にくわえて逃げていった猫です。
Pちゃんのお供え場所に行ってみると
エサがきれいに食べられていました。
「なんて親なの。Pちゃんを捨てていったくせに、死んだらお供えを食べていって」
私は憤慨しながらエサを供えてあったお皿を片づけました。
「ごめんねPちゃん。他の猫が寄ってくると困るから、ごはんはもう出さないね」。
その夜のことです。
倉庫から「みゃあ~、みゃあ~」と子猫の鳴き声がしました。
何?なんで猫が?
びっくりして倉庫に行くと
Pちゃんのお母さんと、その子供が座っていました。
!!!!!
私も驚きましたが
猫たちも驚きました。
母猫は私の姿を見ると倉庫から走り出て道路を渡り
子猫がくるのを待っています。
子猫はと言うと、みゃあみゃあ鳴きながら座り込んでいます。
私も座り込んで、舌をチッチッチッと鳴らしました。
子猫は、私が危害を加えない人間だと判断したのか
相変わらずみゃあみゃあ鳴きながら、倉庫の中をあちこち探検し始めました。
そう、生前Pちゃんがよく入っていた空の段ボールや、荷物の隙間に。
Pちゃんと同じことをしています。
やがて母猫が戻ってきました。
子猫の横にぴったり座り
頭をなめたり、首すじをくわえようとしたり。
愛おしくてたまらないといった感じです。
「どうしてその子だけ連れて行ったの。
どうしてPちゃん捨てて行ったの。
Pちゃんは待ってたのに。
寒空の下、お腹すかせて泣いてたんだよ。
ママ、寒いよ、お腹すいたよ、こわいよ、ママって」
猫にこんな感情を抱くのも変な話かもしれませんが
子猫を愛しむ母猫を目の当たりにすると
そう思わざるを得ませんでした。
「でも」
私は不思議でした。
「今まで現れたことなかったのに
なんでちょうど1週間後の日にやってきたんだろう。
それに、ちょうど今ぐらいの時間だ、Pちゃんが車にはねられたのは」。
母猫と、子猫と、私。
しばらく倉庫内に座り込んでいました。
やがて母猫が外へ出て道路を渡ると
うしろから子猫もついて行きました。
2匹の姿は夜の闇の中へ消えていき
それきり私の前に出てくることはありませんでした。
Pちゃんが呼んだのかな。
なーんてね。
ほんとの話です。