ROCK & CINEMA DAYS

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日帰りバスツアー当選…いえ、宝石は買えませんから!

2010-07-31 16:36:00 | 家族
きのう私あてに
「ご当選おめでとうございます 日帰りの旅無料ご招待」
と書かれた封書が届きました。


そんな懸賞に応募した覚えないんですけど?
不思議に思って中をあけたら
次男からの応募ということが書かれてました。


次男がスーパー温泉に行った時
「4周年祭感謝企画プレゼントキャンペーン」という応募用紙に名前と住所を記入してたらしいです。
本人の名前と、家族ひとりの名前・年齢を書くようになってたようです。


「本企画は、ご応募されたご本人様が抽選にもれた場合
ご家族の方を対象に再度抽選させていただく
W応募チャンスという企画内容でした」


へえ。


「静岡うまいもん道中!焼津鮪尽くしと遠州街道」
ちりめんじゃこ・わかめ・静岡茶つめ放題
昼食はまぐろ尽くし。


ただし、当選した本人のみ有効。
同伴者は9800円+消費税490円=10290円で参加可。
小児料金設定なし。


たっけーなオイ!


まあ、ひとりでバス旅行に参加する人ってあんまりいないでしょうし
2人で参加したとして、ひとり5000円の計算だとするツアー会社のやり方か。


と思いながら行程表を見たら


なぜか最初の予定地が
愛知県小牧市のオパールミュージアム。


静岡への旅行なのに
なぜに小牧へ?
しかも他の訪問地が所要時間30分なのに
このオパールミュージアムはなんと90分。


1時間半もオパール見てどうすんねん。


そこでハタと思い出しました。十数年前、夫が話していたことを。


「スーパーで、バスツアーご招待っていう企画をやったらしいけど
それが苦情がすごかったんだって。
高いものを売りつけられたっていう」


あぁ、それか。
なるほど。


さっそくネットで
「日帰りバスツアー当選 オパールミュージアム」と検索したら
出るわ出るわ。
皆さんもお時間があればやってみてください。


検索でわかったことをまとめてみますと



・スーパー、ホームセンター、ドラッグストア、飲食店、スーパー銭湯などで応募用紙を書かされる。


・40代以上の女性は全員当選する。男性は必ずハズれる。


・行程にはオパールや毛皮などの工房が入っている。しかも行程中で一番長い90分。


・工房では一室に集められ、饒舌な社員がいかにも買いたくなるように説明する。


・その後、宝石や毛皮さわり放題つけ放題。店員がひとりづつにぴったりついてセールスする。


・興味がないと言っても外に出してもらえない。軟禁状態。


・途中で外に出られたとしても、バスに乗せてもらえない。或いは、バスが移動している(隠れてる?)。


・価格は10~30万の高額。それを「安い!」と買うサクラがいて、え、じゃ買おうかなという気にさせる。
クレジットでローン組ませたりする。


・出口に近くなるほど安い商品が並べてあり、最後は1000円ぐらいのものがあったりして「これぐらい 買っておこうかな」という気にさせる。←なんと頭のいいやり方だ!感動すら覚えます。


・買ったあとで「やっぱりやめます」と言っても、クーリングオフは訪問販売にしか適用されないのでダメ。



ざっとこのぐらいありました。
そしてツアー会社はホ○デーというところ。
そうそう、私が受け取ったのも、ホ○デーという会社からのでした。


まあ、勧誘には絶対のらない!という強固な意志のある方がひとりで参加すると
すべてタダのお得な旅行になるんでしょうけど。


そんな構えていかなきゃならない旅行って
私は行きたくないなあ。
いくらタダでも。


夫にこの招待状を見せたら
「ああ、オパール買わせるやつね」とあっさり。
やっぱ知ってました。


「行くんなら早めに言ってね。仕事の予定組まなきゃいけないから」
って、おい、買ってこいってか!


お金くれるんなら行くよ♪


まあ、結婚指輪を新婚旅行先に忘れてくるような私には
宝石なんてドブに捨てるようなもんかもしれません。


多治見なう。雲ひとつない暑空(笑)

2010-07-24 15:30:00 | 岐阜県
毎年、夏になれば、時の人ならぬ時の街になる岐阜県多治見市。
3年前、埼玉県熊谷市と並んで史上最高気温の40.9度になったことは、まだ記憶に新しいです。


おとといも、7月の気温としては史上最高の39.4度を記録。
多治見駅前は45度だったとか。
もう数日間、全国1位の気温が続いています。
多治見のみならず、岐阜県はどこもかしこも暑い!
それをいうなら、東海三県の愛知・三重も暑い!
おとといだったかな?
全国最高気温ベスト10がすべて東海三県で占められてたのは。


以前のブログ http://star.ap.teacup.com/ladystardust/101.html にも書いたのですが
多治見市には「うながっぱ」というマスコットキャラクターがいます。


 
かわいいでしょう?
このうながっぱ、いろんなイベントに登場するんですが
なんと、気温が38度を超えると
多治見市内に出没するんですって!


着ぐるみですよっ!
中の人、どうよ!


実は私はツイッターでうながっぱをフォローしてるんですが
このうながっぱ、「暑いの好きだし、中にヒトなんて入ってないし」とつぶやいてます。
あらそう…。


さて、多治見駅前を通ったら
なんと、道路工事してる!
「ガス管埋没復旧工事」と書いてありまして
片側車線のアスファルトが舗装されています。


アスファルト舗装…。
もちろん熱~い空気が放出されてますよ。
片側通行になってしまって、それがけっこう長い時間待たされたので
工事を眺めてたんですが
もう、工事する人、交通整理の人、あなたたちは偉い!と尊敬してしまいました。


交通整理してる警備会社の人たちはもちろん
警帽と黒い長袖・長ズボンの制服に安全靴で
見てるこちらが「水分補給できてるかしら」と心配になるほどです。
真っ赤な顔で旗をふったり、車を誘導したり。


工事の人たちも、走りながら道路幅を測ったり
ロードローラーで熱気を浴びながら工事して。
仕事だといってしまえばそれまでですが
いくら仕事でも、大変なことに耐えて遂行してらっしゃる姿には
本当に頭が下がります。


駅の近くでは、テレビ局の人たちが通行人にインタビュー。
インタビュアーもカメラマンも、日焼けして真っ黒。
毎日こうやって炎天下の中を取材してるんでしょうね。
みなさん、おつかれさまです。


車を走らせていたら
次男の通う高校の前を通りました。
ほとんどの学校はもう夏休みですが
次男の高校の夏休みは、8月からなんです!
日本一暑い街なのに!
なので今日も授業があります。
夏休みは25日間。かなり短いのでは…と思います。


まだ授業中かな?と思いながら
信号待ちの間に学校上空をカシャッ。



雲ひとつない(笑)暑い熱い青空です。
本日の多治見、最高気温38.6度。
もちろん全国1位。

細川貂々「ツレがウツになりまして」

2010-07-03 16:55:00 | 


久々に図書館へ本を借りに行きました。
目当てのものが貸し出し中だったので帰ろうとして
返却直後の本が並んだ棚を何気なく見ていたら
細川貂々の「ツレがウツになりまして」「その後のツレがウツになりまして」を発見。
思わず手にとって読んでみたら面白くて
借りてしまいました。

去年、NHKで高視聴率をとったドラマの原作です。
私もこのドラマは見てました。
主演が藤原紀香とネプチューンの原田泰造で
この時は原田泰造の演技の上手さに驚いたものでした。
他にも、おぎやはぎの小木さんや
バナナマンの設楽さんなどお笑いの人たちも出演してましたが
内容が内容だけにとてもシリアスな役柄でした。
小木さんなんか最初は誰かわかんなかったですから。


こちらの原作はマンガで
貂々さんの飄々としたタッチで描かれています。
ですからドラマほど深刻な感じではなく
ユーモアを交えて、ところどころ笑えるようになっています。

笑えるところがあるとは言え
うつ病になったツレさんと
ツレさんを支える貂々さんの生活はとても深刻で
「自分がうつ病になったらどうなるんだろうか」
「夫がうつ病になったら貂々さんのように支えていけるだろうか」と
自分自身に向き合って考え込んでしまいました。

エリートサラリーマンだったツレさんは
激務からストレスをため込み
ある日突然、真顔で

「死にたい」

と貂々さんに言います。
その時の貂々さんの気持ちたるや
想像するだけで胸が痛くなります。

明るくて
いつも前向きで
うつにはほど遠いと思われていたツレさん。
そのツレさんが発病して
貂々さんは初めて「うつは誰にでもなる可能性のある病気」だと知ります。

もう二度と元気な頃のツレさんは戻ってこないのだろうか。
いずれ治るよ、のんびりあせらず行きましょう。
貂々さんは自問自答しながら
手探りで看病していきます。
時にはブチ切れてツレさんの病状を悪化させることもありましたが
電車に乗れなくなったツレさんと3時間歩いて帰宅したり
一所懸命にうつ病を理解しようと努力します。

「うつ病にかぎらず
どんな病気でも
逃げてばかりいたら
治らないと思うんです」

これが貂々さんの結論です。
当たり前のことなんだけど、誰もが忘れがちな言葉。
うつ病と向き合った貂々さんだからこその、重みある言葉です。

この本は、貂々さんの一方通行ではなく
ツレさんのエッセイもたくさん挿まれています。
うつ病だった頃の心情が綴られていて
治った今では、その時はなぜあんなことを考えていたのかと疑問に思うそうです。
経験者の自分でさえそうなのだから
病人の周辺の人が理解したり、想像したりするのは困難だろう、と書いています。

この本を書くに当たって
貂々さんがツレさんの日記を見せてもらい
そこで初めて、ツレさんが自殺未遂していたことを知ってショックを受ける場面があります。
一番悲しい場面です。

「できないことは、無理しない」
「できないことは、あきらめちゃえば?」

貂々さんが、読者に向かって語っています。

また、貂々さんは
ツレさんのうつ病を
「うつ病って不思議なこと多いね。宇宙人のカゼみたい」と言って
うつ病を「宇宙カゼ」と呼びます。

うつ病特有の症状で
「もう治らないんだ。自分みたいなお荷物はいない方がいい」
と言う後ろ向き発言が出た時
貂々さんは
「病気がそう思わせてるんだよね。ちゃんと薬のんでる?」と言って
自分が厄介者なのではなく、病気がそう言わせてるんだと認識させなければならない、としています。
ここで変に同調したり
叱ったり
説教したりしてはダメなんだそうです。

「ガンバレ」は最禁句なんですって。
「がんばらなきゃ。でもどうやって?いったい何を?僕には無理だ…」となって
非常に落ち込んでしまうらしいです。

うつ病のことを書いた本はあるけど
うつ病患者の家族がどうすべきかの情報はない。
じゃあ自分たちの経験を書こう。
そしてうつ病をいろんな人に知ってもらおう。
貂々さんは何度も書き直し、泣いたりして
この本を描き上げました。

うつ病の人というより
うつ病患者の家族のための本かもしれません。
そしてもし自分が発病したら、という時のためにも
読んでおいた方がよい本でした。