ROCK & CINEMA DAYS

映画とROCKと猫が大好きです

トヨタ「パッソセッテ」のCM

2009-04-25 20:50:00 | テレビ・ラジオ
トヨタが出したミニバン「パッソセッテ」のCMが
なんだか評判悪いらしい。

「私たち、主婦でママで女です」のキャッチコピーで
バンバンCM流れてますね。
そりゃ評判悪いだろうなあと思う。

CMでは
おしゃれっぽい主婦が7人
テニスしてたり
フラダンスしてたり

「独身に見られちゃった♪」
とアチャーな発言してたり

ちょっと待て、と言いたい。

この不景気のさなか
テニス行ったりフラダンスしたり
そんな経済的に余裕のある奥様が
7人乗りのミニバンなんか買うかい?

そういう奥様方は
ヨーロッパ産のスポーティな車に
乗ってるんではなかろうか。

サイトを見ると
この車のコンセプトは
「さまざまなライフスタイルを持ち
 毎日を生き生きと輝く女性に向けたスタイリッシュな車」
らしい。

でも
この車にこのCMは
どうも合ってないような気がする。

いっそのこと
体育会系の元気な母ちゃんが
小学生とか中学生とかの部活の子供たちを
どわっと乗せて

母ちゃん「おーし、今日の試合勝ったら、焼肉だぞーっ!」
子供たち「まじぃ?よっしゃあ!」

送迎当番もおまかせ♪パッソセッテ

って方が
まだ合ってるんじゃなかろうか。

ミニバンっつうと
どうしてもファミリーカーのイメージだもんね。
「女ですぅ♪」
って言ってる母ちゃん、いや、お母様の車とは思えない。

「女ですぅ」っていう主婦を否定はしませんよ。
いつまでも女性の部分を持ち続けるのは素晴らしいことだし
おしゃれするのも男性からしたら大歓迎だろうし
「母親になったんなら子供の世話だけしとけ!」
なんて考え方には反発するけど

その部分が
ここ最近
悪い面としてクローズアップされてるしなあ。

大阪・西淀川区の
女児虐待致死・遺体遺棄事件を連想させて
なんともイヤーな気分になる。

パッソセッテのCM。

70・80年代サントリーのCM

2009-04-18 10:58:00 | テレビ・ラジオ
70年代から80年代にかけてのテレビCMが好きです。
ちょうど私が10代から20代という感受性の強い時期だったせいでしょうね。
あの頃のCMで秀逸なもののスポンサーと言えば
サントリーと資生堂が双璧だったんではないでしょうか。

資生堂は杉山登志の
芸術とも言える一連の伝説的CMが
今なお私の脳裏では綺羅星の如く輝いていて
語り始めると、とても終わりそうにないので
またの機会にします。

んで、サントリーね。

資生堂が「美」をイメージしたCMなのに対し
サントリーはコミカルでありながら
大人の粋な雰囲気を出したもの、って感じでしょうか。
商品的に未成年は対象じゃないから
お子様は相手にしないよってスタンスで
それがかえって、子供たちに「かっこいい」と思わせていたんですよ。

サントリーっつうと
日本を代表するウイスキーの会社です。
古くは「アンクル・トリス」というおじさんのキャラクターで有名な
「トリスウイスキー」から
「ダンダンドゥワー、シュビドゥバー」の哀愁を帯びたメロディーの
「サントリーオールド」
(この曲は小林亜星作曲の「人間みな兄弟」というタイトルなんです)
詩人のランボーをとりあげ
「ランボー、あんな男、ちょっといない」のコピーをつけて売り上げがアップしたという
「サントリーローヤル」
などなど
ウイスキーと言えばサントリー、サントリーと言えばウイスキー、と
連想してしまうくらいインパクトの強いCMを送り出してきました。

トリスウイスキーの
子犬が雨の中を歩くCMもよかったですね。
確かカンヌで金賞とったと記憶しています。

いやしかし
ロックが好きな私としては
「サントリー角瓶」のCMが忘れられないですね。

80年代初めに
あの三宅一生が出演してました。
当時、イケメンデザイナーとして
実力・容姿ともにトップの地位にあった彼が
「角」(「つの」じゃないよ!「かく」ね)をロックで飲んでいるCMです。
そのBGMが、ブームとなったニューウェーブのバンド
ウルトラヴォックスの「New Europeans」。
この曲が、今聴いてもかっこいい!!!!
たまにFMで流れたりするんですが
まったく古さを感じさせません。
知らないなあ、と言う方も
曲を聴けば「あ、聴いたことある」と思われるのではないでしょうか。
        ↓
http://www.youtube.com/watch?v=n7k1l7gfKDs

サントリーのCMは旬のタレントを使うので
同時期に人気絶頂だったニューウェーブのバンド
デュラン・デュランも「Q」というウイスキーのCMに出てました。

さてサントリーは
もちろんビールメーカーでもあるわけですが
ビールメーカーとしては
キリン・アサヒ・サッポロの3社に売り上げがかなわず
万年ナンバー4の位置にいたわけです。

そんなサントリーは70年代後半
今で言う「比較広告」をビールのCMでやっちゃいました。
とは言っても
ペプシとコカコーラみたいな
「そこまでやるか?」みたいなドギツいのではなく
思わず笑っちゃうようなやつでした。

料亭に4人分のお膳が用意されていて
力士の旭国と麒麟児が座っています。
テロップは「アサヒ国」「キリン児」と
わざわざメーカー名を出して表示していました。
2人の間には、加山雄三が座ってサントリービールを飲んでいます。
もうひとつのお膳にはまだ誰も座っていません。
だって「サッポロ」って名前の力士いないもんね。

店の人が「お連れさんがおみえですよ~」と言います。
(サッポロさんのことですよ)
それを聞いて加山雄三が立ち上がろうとすると
両脇からアサヒ国とキリン児が押さえて座らせます。
そして2人が一言「あんたが主役!」。

これねえ、私高校生だったんですけど
ほんとにうまいCMだと感心しましたね。
ライバルメーカーをバカにするわけでも、けなすわけでもなく
それでいてクスっと笑えるような
良質のユーモアが感じられました。

このCMは社長がゴーサインを出したとかで
(うちは4番目のメーカーやからこれでええ!と開き直りだったらしい)
頭の固い社長だったらボツになってたでしょうね。
確か何かCMの賞をとってたと思います。

サントリーのCMも語ればきりがないですが
またの機会に続編をかくことにします。



ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

2009-04-10 22:28:00 | 映画



私の中ではロック映画と言えば長い間
「ロッキーホラーショー」のことでした。
たまたまWOWOWで観た
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」が
その概念を覆しました。

2002年に日本で公開された時は
ストーリーをまったく知らなかったんですが
新聞の広告を見て
なんかむちゃくちゃかっこよく感じて
すごく観たくなったんですね。
だけど映画館が近くにないんで
観たい観たいと言ってるうちに終了してしまういつものパターン。
「少年メリケンサック」も観たかったのに観られなかった。
長男は観たというのに。
(「えっ観てないの?オレ観たし~♪」と自慢された。くそぉ)
田舎は不便だ ヽ(`Д´#)ノ

この映画
オープニングからしてかっこいいですね。
ヘドウィグが腕を広げて(上の画像)
「Tear Me Down」を熱唱します。
この曲、すげーロックロックしてるじゃないですか。
この時点で、ロック好きな人はノックアウトですね。
もう最後まで観なきゃいかんだろこれは!って気にならざるを得ません。
私はこの曲が一番好きです。

主人公のヘドウィグは
不幸続きのかわいそうな人なんですが
一番不運だったのは
性転換手術を受けた1年後に
東西ドイツが統一したことです。

ストーリーをご存じない方に説明させていただきますと
ヘドウィグは旧東ドイツ国民でして
駐留していたアメリカ軍人(男だよ)と恋に落ちます。
恋人がアメリカに帰るとき、ヘドウィグもついて行こうとするのですが
当時ドイツは東西に分断されていて
東ドイツ国民は渡米できませんでした(実際はどうだったか知りませんが)。
しかしアメリカ人と夫婦ならば、渡米が可能です。

そこでヤミ医者のもとで
性転換手術をするのですが
失敗して、男性器が1インチ残ってしまったのです。
これが「アングリー・インチ(怒りの1インチ)」なのですね。

この手術に際して
ヘドウィグ自身は戸惑ってて、乗り気ではなかったように見受けられました。
恋人と、何故かヘドウィグの母親が「切っちゃえ切っちゃえ」てなノリで勧めてましたね。

それでも夫婦として渡米したのに
1年後、夫は新しい恋人(これも男)と出て行ってしまいます。
傷心のヘドウィグの目に飛び込んできたのは
ベルリンの壁が崩壊するテレビの映像。

ドイツ統一。
渡米するのを1年待てば
手術する必要なかったじゃないの~。
自由に渡米できたのにねえ。
まったく不運なヘドウィグ。

その後
音楽活動をするヘドウィグですが
若い恋人トミーに自作の曲を全部盗まれ
トミーは一躍人気シンガーに。
ざけんなよ!とばかりに
ドサ回り営業をしながらトミーを追いかけるヘドウィグ。

そんなヘドウィグを
哀しそうな目でみている「夫」イツハク。

でもラストのコンサートのシーンは感動的で
イツハクが観客席にダイブしてドラァグクイーンの姿になるところは
思わず拍手拍手です。
この時ヘドウィグが歌う「Midnight Radio」がまた素晴らしい!
監督であり主演でもあるジョン・キャメロン・ミッチェルは
俳優なのに歌うまいですねえ。

しかしこの映画で
唯一納得できないのは
ヘドウィグとイツハクが結婚するいきさつのシーンを
すべてカットしていることです。

このシーンはすごく重要なのに
まるまるカットしてしまうって
そりゃいかんでしょう。

カットしてしまったせいで
なぜイツハクがヘドウィグのカツラをいつも愛おしそうに見つめているか
なぜラストのコンサートのシーンで
イツハクがドラァグクイーンに変身したか
意味不明じゃないですか。
「歌姫」と呼ばれたイツハクの艶姿も観られないし。

特典つきDVDではカットされたシーンも観られますが
ここはカットしちゃだめですよ。絶対。

WOWOWで観て以来、半年ぐらいは
当時小学生だった次男と就寝前に
このDVDを観るのが習慣になっていました。
次男もこの作品が好きで
「Wig In A Box」(通称「カツラの歌」)に合わせて歌ったり
ベルリンの壁崩壊のシーンでは
「もう1年早けりゃよかったのにねー」と残念がったり
カエルの子はカエルだなあと納得させられたものです。

この映画に使われている曲は
全部イイ!です。
サントラは「買い」ですから
映画が素晴らしいと思われた方は
ぜひお買い上げください。
って私CD屋じゃないですけどね。

2004年に三上博史主演の舞台を次男と観に行きました。
三上博史って演技はうまいけど歌はどうなのかなと思ってましたが
歌うまいんですね!
これにはびっくりでした。



「フジテレビ開局50周年 名作ドラマ&映画全て見せます」をみた

2009-04-07 19:16:00 | テレビ・ラジオ
ゆうべ「フジテレビ開局50周年 名作ドラマ&映画全て見せます」をみました。
ゲストの豪華なこと!
ドラマの主役を張った人ばかりが一堂に会するなんて
めったに見られないですよ。

80年代後半からのドラマばかりなので
はっきり言って、私はみてないドラマがほとんど。
この頃は結婚して酒屋やって子育てして、と
テレビをゆっくりみてられなかったんです。

W浅野とタメなんですよ、私。
ゆう子姐さん、美人なのに首のシワ惜しいなぁ。
人のこと言ってる場合じゃないですが。

でもこれだけ豪華なゲスト陣なのに
なぜかみてるうちに「もったいない感」を感じたのは私だけでしょうか。

司会の女子アナがかわいそうでねえ。
一所懸命やってるのがわかるんですけど
ひとりじゃ無理でしょう。
バラエティ慣れしてる陣内孝則やユースケサンタマリアは
話を振られてもうまく返せるけど
他の役者たちは、バラエティに出たことない人がほとんどだし
(うまく返せるのは唐沢寿明ぐらい?)
進行がやりにくかったと思います。

中居くんかユースケが隣に行って一緒に司会してよ~
と言いたくなりました。
西山アナ、おつかれっ。

個人的に面白かったのは
週刊誌で「一触即発の最悪な仲」と書かれていた
織田裕二と柳葉敏郎が並んで座っていたこと。
結構ふたりとも楽しそうでしたね。

あと
反町隆史と松嶋菜々子夫妻が時間差で出てたことですか。
一緒に出てると思ってたんですが
どうも違ってたみたいで。

この夫婦が出るなら
山口智子も出してくれ~
と強く思いました。
唐沢夫妻って
大勢の前ではどんなリアクションとるんでしょうね。

田中邦衛のマイナス50度の話と
「愛という名のもとに」で
チョロを演じた中野英雄の「ヤバかった話」は
「それシャレになんねーし!」とひとりで突っ込んでしまいました。
映画製作の世界では
「よくあること」だと聞いたことありますが
うーん、やっぱ
危険と隣り合わせの過酷な仕事ですね。

でもチョロを自殺に追い込んだ上司役の人は
後年、自殺してしまったんですよね…。

関係ないですけど
田中邦衛は
私が住んでる岐阜県土岐市のご出身です。
ご実家もありますが
ほとんど帰ってらっしゃらないです。そりゃそーだ。

ほんと
まぶしいほどの豪華ゲスト総出演だったのに
何なの
この「もったいない感」は。

石田純一って
何かしゃべった?