LPプレイヤーは都合10台以上、使いました。今でも、何台か、部屋に転がっています。
結局、使うのは一台。ラックスのPD-350 。ベルトドライブ方式。今では珍しいレコード吸着式。
LPプレイヤーは性能比較が難しい。でも、自分が使ってきた中では一番のお気に入りです。
レコードを掛ける度に触るもの。ミテクレは非常に大事な要素と思います。
性能は見ればある程度は見当が付く。外見に自然に滲み出てくるものなのです。如何にも良い音が出そう。
オーディオ全盛期、アナログがデジタルに変わる頃の製品、ラックスがこれまで蓄えてきたノウハウを結集して、出した最終回答的製品でした。
30年の長期に渡っても使ってきたのに、メンテナンスらしいことは一切してきませんでした。
ベルトは消耗品。数年に一度は替えています。
なんとなくゴロが出ているように感じたので、ターンテーブルの軸受けに注油することにしました。
当時、オイルレスメタル軸受と言うのが流行っていました。
軸受け部の注油の必要がないと言うのが売り文句でした。
PD-350がオイルレスメタル軸受であるかどうか分かりません。
仮にそうであったとしても、メーカーは30年の長期間使用は想定していなかったでしょう。
注油作業前にターンテーブルを外さねばなりません。
ターンテーブルは約10kgある。
LPレコード吸着式、軸(スピンドル)とターンテーブルは密着している。ガタがあるようでは、エアー漏れが起きてしまう。
軸に負担を掛けずに、ターンテーブルを外すにはどうするか。
思い返せば、専用治具がありました。
治具のボルトのネジをターンテーブルの中央付近にあるネジ穴に捻じ込んで、水平に持ち上がると言う構造です。
治具はとうの昔にどっかに行方不明。
ううん困った。
ネジ穴の径を調べたら、直径4mmらしいことが分かりました。
近くのホームセンターで、
長いネジ2本、持ち上げるのに必要な穴空きアルミ板1枚、ネジ脱落防止の蝶ナット2枚
を購入し、
手製治具
ネジ穴に差した状態
ターンテーブルは10kgと重量級、軸にシッカリ張り付いている。
軸に負担を掛けないように慎重に取り外しました。
床に移動した状態
ターンテーブルの裏側
アルミターンテーブルの下には真鍮板が貼り付けられている。
アルミと真鍮の固有振動は違う。これを利用してターンテーブルの振動を抑えているのです。
重量バランスも取らねばならず、手が込んだことをしているのが分かります。
黒い部分は何?
この部分の上にエアーを吸う穴がある。そのエアーは軸を通して外部ポンプに繋がっている。精密さを要求される部分です。
取り外したものの、エアー漏れが起きたらどうしよう。
やっと吸着システムを生き返らせたのに、ダメになったらどうしよう。
ターンテーブを外した状態
いつもは掃除ができないところも拭きました。
注油するオイルは何を選べば良いのか。
重さ10kgのターンテーブルが載る。ある程度粘度の高いものが必要でしょう。軸受け保護効果を考えれば、サラサラの潤滑剤は向かないでしょう。
かと言って、露出している軸受部分、グリースのようなものでは染み込みそうもない。粘度が高ければ、回転抵抗が増える。
ネットで探したら、テクニクス用のオイルがあったので購入しました。
中身はミシンオイルみたいな感じ。粘性も高いとは見えませんでした。
軸受部
養生
オイルが他の場所、特にエア漏れ防止シール部に漏れにように、ガムテープで注油部分以外を覆いました。
軸にガタはありませんでした。上下には動く。適当に注ぎ込みました。動かして滲み出てくるようであれば、拭き取ればよい。今のところないようです。
と言うかカラカラの状況だった可能性もあります。注油して良かった?
それで、注油の効果はあったのか。
ゴロと思っていたのはターンテーブルよりベルトドライブモーターの方だったようです。ここに注油するかどうか検討中。
注油効果の検証方法は次のとおりです。
ストップウオッチ代わりに置き時計を用意しました。
33回転で一定速度に達した時点で電源を切る。停止まで何秒掛かるかを計測します。ターンテーブルの慣性力で回り続けますが、モーターは止まるのでベルトを通してブレーキが掛かる。
計測結果:注油前 15秒。注油後 20秒でした。効果はあったと言う判断です。
エアー吸着した状態にして測りました。16秒。注油前と変化が少ない。
エアー吸着を外しましたが、20秒に戻らない。18秒程度 うう〜ん
エアー吸着はできる。ホッとしました。
結局、使うのは一台。ラックスのPD-350 。ベルトドライブ方式。今では珍しいレコード吸着式。
LPプレイヤーは性能比較が難しい。でも、自分が使ってきた中では一番のお気に入りです。
レコードを掛ける度に触るもの。ミテクレは非常に大事な要素と思います。
性能は見ればある程度は見当が付く。外見に自然に滲み出てくるものなのです。如何にも良い音が出そう。
オーディオ全盛期、アナログがデジタルに変わる頃の製品、ラックスがこれまで蓄えてきたノウハウを結集して、出した最終回答的製品でした。
30年の長期に渡っても使ってきたのに、メンテナンスらしいことは一切してきませんでした。
ベルトは消耗品。数年に一度は替えています。
なんとなくゴロが出ているように感じたので、ターンテーブルの軸受けに注油することにしました。
当時、オイルレスメタル軸受と言うのが流行っていました。
軸受け部の注油の必要がないと言うのが売り文句でした。
PD-350がオイルレスメタル軸受であるかどうか分かりません。
仮にそうであったとしても、メーカーは30年の長期間使用は想定していなかったでしょう。
注油作業前にターンテーブルを外さねばなりません。
ターンテーブルは約10kgある。
LPレコード吸着式、軸(スピンドル)とターンテーブルは密着している。ガタがあるようでは、エアー漏れが起きてしまう。
軸に負担を掛けずに、ターンテーブルを外すにはどうするか。
思い返せば、専用治具がありました。
治具のボルトのネジをターンテーブルの中央付近にあるネジ穴に捻じ込んで、水平に持ち上がると言う構造です。
治具はとうの昔にどっかに行方不明。
ううん困った。
ネジ穴の径を調べたら、直径4mmらしいことが分かりました。
近くのホームセンターで、
長いネジ2本、持ち上げるのに必要な穴空きアルミ板1枚、ネジ脱落防止の蝶ナット2枚
を購入し、
手製治具
ネジ穴に差した状態
ターンテーブルは10kgと重量級、軸にシッカリ張り付いている。
軸に負担を掛けないように慎重に取り外しました。
床に移動した状態
ターンテーブルの裏側
アルミターンテーブルの下には真鍮板が貼り付けられている。
アルミと真鍮の固有振動は違う。これを利用してターンテーブルの振動を抑えているのです。
重量バランスも取らねばならず、手が込んだことをしているのが分かります。
黒い部分は何?
この部分の上にエアーを吸う穴がある。そのエアーは軸を通して外部ポンプに繋がっている。精密さを要求される部分です。
取り外したものの、エアー漏れが起きたらどうしよう。
やっと吸着システムを生き返らせたのに、ダメになったらどうしよう。
ターンテーブを外した状態
いつもは掃除ができないところも拭きました。
注油するオイルは何を選べば良いのか。
重さ10kgのターンテーブルが載る。ある程度粘度の高いものが必要でしょう。軸受け保護効果を考えれば、サラサラの潤滑剤は向かないでしょう。
かと言って、露出している軸受部分、グリースのようなものでは染み込みそうもない。粘度が高ければ、回転抵抗が増える。
ネットで探したら、テクニクス用のオイルがあったので購入しました。
中身はミシンオイルみたいな感じ。粘性も高いとは見えませんでした。
軸受部
養生
オイルが他の場所、特にエア漏れ防止シール部に漏れにように、ガムテープで注油部分以外を覆いました。
軸にガタはありませんでした。上下には動く。適当に注ぎ込みました。動かして滲み出てくるようであれば、拭き取ればよい。今のところないようです。
と言うかカラカラの状況だった可能性もあります。注油して良かった?
それで、注油の効果はあったのか。
ゴロと思っていたのはターンテーブルよりベルトドライブモーターの方だったようです。ここに注油するかどうか検討中。
注油効果の検証方法は次のとおりです。
ストップウオッチ代わりに置き時計を用意しました。
33回転で一定速度に達した時点で電源を切る。停止まで何秒掛かるかを計測します。ターンテーブルの慣性力で回り続けますが、モーターは止まるのでベルトを通してブレーキが掛かる。
計測結果:注油前 15秒。注油後 20秒でした。効果はあったと言う判断です。
エアー吸着した状態にして測りました。16秒。注油前と変化が少ない。
エアー吸着を外しましたが、20秒に戻らない。18秒程度 うう〜ん
エアー吸着はできる。ホッとしました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます