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全段差動300Bプッシュプル「メインアンプ」

2020-10-21 08:06:18 | オーディオ
◯友人製作・全段差動300Bプッシュプル「メインアンプ」の特徴

・製作年:2000年頃。
 友人用3ウエイ仕様のものをALTEC 620Bのマルチ駆動用2ウエイ仕様に変更しました。
 電源部も含め完全なモノラル構成、モノラルアンプ二台を一台に纏めたものです。このため、クロストークは皆無です。
 製作者が最も力を入れたのは電源部。シャーシー内はチョークトランス等で一杯。
 放熱フィンを要所に配し、熱によるパーツの劣化を防ぐ長寿命設計となっています。
 整流管を使用すると共に、電源が安定するまでアンプ部に電流が流れないように「遅延回路」を内蔵しています。
・回路:全段差動アンプ&バランス回路
・出力:17W位 ✖️ 2 
・再生周波数:不明 管球アンプとしては非常に広帯域と思います。
・外形寸法:幅(放熱フィン含む)80cm、奥行き(放熱フィン、取手含む)73cm、高さ(脚なし)29cm
・重量:未測定。非常に重い。
・出力トランス&電源トランス:タムラ製。型番失念 
・出力管:JJ製 300B 4本
 見掛けは無骨で繊細さはありません。フイラメントの吊り形式はWEと同じ釣竿式。中国管に多いバネ釣り式と比べて不良率は低い。不良品には一度も会っていません。
 特性表付き。その数字は揃っている。ペア取りする必要はないと思います。それだけ製品管理が良いのでしょう。
・増幅&位相反転管:WE製 407A 4本
・整流管:Svetlana製 6D22S(半波整流管) 4本

①入力端子:バランス端子のみ RCAアンバランス端子なし。
アンバランス出力のプリアンプと組み合わせる場合、アンバランスーバランス変換ケーブルが必要です。
②入力感度:7V位 極端に低い。
入力感度が低いのは位相回転を嫌い二段増幅に拘ったからです。増幅不足分はプリアンプが担えば良いと言う考えです。
③入力感度切り替えボリューム:なし 常にフルボリューム状態
増幅回路を持つプリアンプと組み合わせることが前提に設計されたパワーアンプです。所謂、増幅のないATTは向きません。
④電源SW:なし 電源ケーブルは増幅段と出力段の二本ありますが、切るときは一度に同時に切らねばなりません。コンセントから引っこ抜いていました。

◯音質評価:自分には出来ません。客観的に言えることは非常に静かなアンプです。103db/w・m ALTECのホーン部に耳を付けても残留雑音はほとんど感じれれません。

所在場所:ALTEC 620Bの上
下ろして撮りたいのですが、重過ぎて動かすことができません。


斜め前方から

表板:軽井沢の革屋さん🚂特注の皮張り


斜め横から

側板:軽井沢彫


後ろの接続端子?

見えませんね〜


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