◎ALTEC 620B
メインSPとして愛用しています。
◯内蔵SPユニット:604ー8H
38cm口径2WAY同軸ユニット
A5のウーファー「515B」とA7(後期型)のドライバー「802ー8D」(小型マンタレイホーン付き)を組み合わせた同軸型SPユニット
・重量:17.2kg
◯内蔵ネットワーク:904−8A
・クロスオーバー周波数:1,500hz
高音域以上の調整方法は二つあり、押しボタンで選択します。
①「1,500hz以上の高音域」を一括して調整する方法、
②「1,500hz以上の高音域」、「更にその上の超高音域」を個別に調整する方法
「高音域」と「超高音域」のクロスオーバー周波数は公表されていません。
なお、自分が言っている「音域」は別稿で説明していますが、ボーカル帯域(大凡100〜1,000hz)を「中音域」とする自流区分です。世間の常識とはかなり違います。
大凡の音域区分(分かり易いように大刻みにしました)
低音域:100hz以下、中音域:100〜1,000hz、高音域:1,000〜5,000hz。超高音域:5,000hz以上
◯SPボックス
・箱の形式:バスレフ型
バッフルボードに縦長の長方形の穴があるだけです。バッフルボード厚25mmなので、バスレフポートの奥行きは25mmということになります。バスレフの共振効果を狙ったと言うより、SPの背圧を逃す意味の方が強いのではないでしょうか。
・外形寸法:幅660x高さ1,020x奥行460mm
・内容積(試算):約300L
・箱の材質:パーティクルボードの表・裏を合板でサンドイッチした構造です。
*ちょっと脱線
市場で人気の高い通称銀箱(スタジオモニター)の外形寸法:幅652x高さ750x奥行510mm
620Bの箱と比べて、縦方向を詰め、奥行きを伸ばしている。内容積はやや小さい。スタジオ向けのコンパクト設計と思われます。
自分はアルニコ磁気回路の信奉者でした。今もそうかもしれません。
当時のSPシステムは音域拡張競争の只中にありました。
ALTECは時流に合わせざるをえなかった。
高域特性を改善することを目的として、ドライバーの振動板の形状とホーンの形状(マンタレイホーン)を改良しました。
発売は1988年頃、販売期間は非常に短かく、結局、アルニコ磁気回路を持つ同軸SPの最終型になってしまいました。
後にALTECから独立した他社からフェライト仕様が出ました。
ドライバーの振動板、ホーン形状は604−8Hに準じた設計でした。
同社も結局は「アルニコに限る」と言う結論になったようです。
自分がALTECの同軸SPユニットを探していた時、中古市場に最も多く流通していたのは、前型の604ー8Gでした。
連綿と続くALTECの同軸SPユニットの伝統型でした。
自分は新設計604−8H以外には目が行きませんでした。
運良く604−8H内蔵のALTEC620Bを1990年終わり頃に非常に程度の良い中古品を入手することが出来ました。
オーディオ愛好家の遺品、ご家族によって大切に保管されていたものです。
以上、604−8Hに肩入れ過ぎです。
自分の所有SPユニットがたまたま「604−8H」であったからの「我田引水」です。
割り引いてお読みください。
*脱線
世の中、ないものねだりの傾向が強い。
SPユニットは古い方が良い。箱はオリジナルの方が良い。らしい。
実際に聴き比べてそう感じたのならそれが正しい。
でも、比較する機会はあまりないでしょう。
メーカーは新製品の開発に心血を注ぐ。
製品製造コストが同じなら、製品の値段が同じなら、新製品が旧製品に勝って当然です。
自動車・家電製品の新旧製品を比べれば一目瞭然。
クラシックカー愛好者の選択基準は性能にあるのではありません。ビンテージ品としての価値を見出すか否か
製品開発には様々な制約がある。一番の制約はコスト。妥協せざるをえない製品も生まれる。
オーディオ乱売時には粗製濫造製品も出ました。
アルニコマグネットは希少金属コバルトを使う。軍用にも重用される。民生用としては高価で使いにくいものになっていきました。
604ー8Hが生まれた時代はその端境期にあったようです。
アルニコ磁石はフェライト磁石に比べ優れているのか。
アルニコ磁石は磁力密度で勝る。熱的ストレスにも強い。その一方、減磁リスクはある。
フェライトは質を量でカバーせざるをえなかった。
磁石としての性質上、アルニコマグネットは内磁型、フェライト磁石は外磁型になるのです。
フェライト磁石を使ったSPは奥行きが浅く、大柄になり、重量は重くなる。
両者の姿を見比べると
アルニコマグネットを使ったSPユニットはコンパクトに出来る。美しい。優雅。
美しい造形は美しい音を生み出すような気がします。
さて、書き込みが中断していたのは、ネットワークの摘み位置の説明に窮していたからです。
中音域=ボーカル帯域100〜800hz(1,000hz)と自分なりに定義し、一段落しましたので書き込みを再開しました。
ウーファーとドライバーのクロスオーバー周波数は1.5khz。高音域側にある。
・ネットワークの摘み位置
「高音域」と「超高音域」を別々調整しています。
高音域はハットシンバルが沈まず、煩くないことを目安に調整しています。摘み位置は1時
超高域は老人性高音域難聴を補完する意味合いもあり、敢えてハイ上りに調整しています。摘み位置は3時
超高域を這い上がりにするとハイレゾっぽく聞こえるのはプラシーボ
・SPの設置場所と設置方法
設置場所は一階の普通の洋室(8畳相当) 掃き出し口には電動シャッター。
床の作りは普通。重量級のSPを置くのは好ましくない。
設置当初は床にベタ置きでした。
レンガの上に載せた時期もありました。

特注の置き台(南洋材の硬木)に乗せています。
振動が床に伝わるのを軽減する。
ホーンの位置を耳の高さに揃えました。
バスレフポートから出ている白黒線はSPケーブル(ベルデン製)。
ネットワーク904−8Aに直接ハンダ付けされています。
画像ではSPユニットの外周が白っちゃけて見えますが、ビスコイルオイルに光が反射しているからです。
目視上では大きな劣化は認められません。

SPケーブル ベルデン製
マルチアンプ時代の名残り クロスオーバー周波数1,500hz以下で使っていたものです。
部屋の大きさ、構造等が大きな問題。
ガラクタ部屋の説明は別稿とします。
メインSPとして愛用しています。
◯内蔵SPユニット:604ー8H
38cm口径2WAY同軸ユニット
A5のウーファー「515B」とA7(後期型)のドライバー「802ー8D」(小型マンタレイホーン付き)を組み合わせた同軸型SPユニット
・重量:17.2kg
◯内蔵ネットワーク:904−8A
・クロスオーバー周波数:1,500hz
高音域以上の調整方法は二つあり、押しボタンで選択します。
①「1,500hz以上の高音域」を一括して調整する方法、
②「1,500hz以上の高音域」、「更にその上の超高音域」を個別に調整する方法
「高音域」と「超高音域」のクロスオーバー周波数は公表されていません。
なお、自分が言っている「音域」は別稿で説明していますが、ボーカル帯域(大凡100〜1,000hz)を「中音域」とする自流区分です。世間の常識とはかなり違います。
大凡の音域区分(分かり易いように大刻みにしました)
低音域:100hz以下、中音域:100〜1,000hz、高音域:1,000〜5,000hz。超高音域:5,000hz以上
◯SPボックス
・箱の形式:バスレフ型
バッフルボードに縦長の長方形の穴があるだけです。バッフルボード厚25mmなので、バスレフポートの奥行きは25mmということになります。バスレフの共振効果を狙ったと言うより、SPの背圧を逃す意味の方が強いのではないでしょうか。
・外形寸法:幅660x高さ1,020x奥行460mm
・内容積(試算):約300L
・箱の材質:パーティクルボードの表・裏を合板でサンドイッチした構造です。
*ちょっと脱線
市場で人気の高い通称銀箱(スタジオモニター)の外形寸法:幅652x高さ750x奥行510mm
620Bの箱と比べて、縦方向を詰め、奥行きを伸ばしている。内容積はやや小さい。スタジオ向けのコンパクト設計と思われます。
自分はアルニコ磁気回路の信奉者でした。今もそうかもしれません。
当時のSPシステムは音域拡張競争の只中にありました。
ALTECは時流に合わせざるをえなかった。
高域特性を改善することを目的として、ドライバーの振動板の形状とホーンの形状(マンタレイホーン)を改良しました。
発売は1988年頃、販売期間は非常に短かく、結局、アルニコ磁気回路を持つ同軸SPの最終型になってしまいました。
後にALTECから独立した他社からフェライト仕様が出ました。
ドライバーの振動板、ホーン形状は604−8Hに準じた設計でした。
同社も結局は「アルニコに限る」と言う結論になったようです。
自分がALTECの同軸SPユニットを探していた時、中古市場に最も多く流通していたのは、前型の604ー8Gでした。
連綿と続くALTECの同軸SPユニットの伝統型でした。
自分は新設計604−8H以外には目が行きませんでした。
運良く604−8H内蔵のALTEC620Bを1990年終わり頃に非常に程度の良い中古品を入手することが出来ました。
オーディオ愛好家の遺品、ご家族によって大切に保管されていたものです。
以上、604−8Hに肩入れ過ぎです。
自分の所有SPユニットがたまたま「604−8H」であったからの「我田引水」です。
割り引いてお読みください。
*脱線
世の中、ないものねだりの傾向が強い。
SPユニットは古い方が良い。箱はオリジナルの方が良い。らしい。
実際に聴き比べてそう感じたのならそれが正しい。
でも、比較する機会はあまりないでしょう。
メーカーは新製品の開発に心血を注ぐ。
製品製造コストが同じなら、製品の値段が同じなら、新製品が旧製品に勝って当然です。
自動車・家電製品の新旧製品を比べれば一目瞭然。
クラシックカー愛好者の選択基準は性能にあるのではありません。ビンテージ品としての価値を見出すか否か
製品開発には様々な制約がある。一番の制約はコスト。妥協せざるをえない製品も生まれる。
オーディオ乱売時には粗製濫造製品も出ました。
アルニコマグネットは希少金属コバルトを使う。軍用にも重用される。民生用としては高価で使いにくいものになっていきました。
604ー8Hが生まれた時代はその端境期にあったようです。
アルニコ磁石はフェライト磁石に比べ優れているのか。
アルニコ磁石は磁力密度で勝る。熱的ストレスにも強い。その一方、減磁リスクはある。
フェライトは質を量でカバーせざるをえなかった。
磁石としての性質上、アルニコマグネットは内磁型、フェライト磁石は外磁型になるのです。
フェライト磁石を使ったSPは奥行きが浅く、大柄になり、重量は重くなる。
両者の姿を見比べると
アルニコマグネットを使ったSPユニットはコンパクトに出来る。美しい。優雅。
美しい造形は美しい音を生み出すような気がします。
さて、書き込みが中断していたのは、ネットワークの摘み位置の説明に窮していたからです。
中音域=ボーカル帯域100〜800hz(1,000hz)と自分なりに定義し、一段落しましたので書き込みを再開しました。
ウーファーとドライバーのクロスオーバー周波数は1.5khz。高音域側にある。
・ネットワークの摘み位置
「高音域」と「超高音域」を別々調整しています。
高音域はハットシンバルが沈まず、煩くないことを目安に調整しています。摘み位置は1時
超高域は老人性高音域難聴を補完する意味合いもあり、敢えてハイ上りに調整しています。摘み位置は3時
超高域を這い上がりにするとハイレゾっぽく聞こえるのはプラシーボ
・SPの設置場所と設置方法
設置場所は一階の普通の洋室(8畳相当) 掃き出し口には電動シャッター。
床の作りは普通。重量級のSPを置くのは好ましくない。
設置当初は床にベタ置きでした。
レンガの上に載せた時期もありました。

特注の置き台(南洋材の硬木)に乗せています。
振動が床に伝わるのを軽減する。
ホーンの位置を耳の高さに揃えました。
バスレフポートから出ている白黒線はSPケーブル(ベルデン製)。
ネットワーク904−8Aに直接ハンダ付けされています。
画像ではSPユニットの外周が白っちゃけて見えますが、ビスコイルオイルに光が反射しているからです。
目視上では大きな劣化は認められません。

SPケーブル ベルデン製
マルチアンプ時代の名残り クロスオーバー周波数1,500hz以下で使っていたものです。
部屋の大きさ、構造等が大きな問題。
ガラクタ部屋の説明は別稿とします。
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