鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

満開の桜の下で

2021-03-29 19:50:20 | おおすみの風景
今日は朝少し寒かったが、日中は春爛漫を思わせる晴天となった。

娘の孫たち三人を預かって欲しいと連絡があり、昼過ぎに吾平町と肝付町にまたがる大隅広域公園に連れて行った。我が家から東南に約10キロにある県立公園だ。

広い公園の所々に桜の植樹があり、月曜日ながらそこここにシートを広げて「花見」の家族連れがいた。

大きな桜の木の下の芝生にシートを敷いて、昼食を摂る。

三人の孫(長女・長男・次女)のうち次女はまだ2歳を過ぎたばかりだが、食べ盛りである。

姉と兄が食事を早々に済ませてシートから離れ、桜の木に向かって帽子を投げる遊びを始めても、食欲は止まず、シートを敷いた時の場所に座ったまま食べるは食べるは、姉たちの2倍はおなかに収めた感じだ。


その食欲の理由が分かったのは、食事後に数々の遊具のある「恐竜の谷間」と名付けられた所に行った時だ。

姉や兄が勇んで遊具に駆け寄ると、同じように駆けていくのだ。もちろん爺々としては転んだりしたら危ないので手をつなぐのだが、その手を振り切ろうとすること度々で、付いて行くのがやっとである。

考えてみれば、それは、毎日、姉や兄の中でもまれながら姉兄を真似て同じことをしようとする「努力」の賜物だろう。

アスリートの「伝説」に、三人兄弟のうち「末弟が一番活躍する」というのがあるが、それはその通りだろう。やはり兄たちにもまれながら成長して行く過程が彼にとっては訓練そのものなのだ。

長男は道を拓き、次男が耕し、三男が収穫する――という図式である。

今どき、三人兄弟(三人姉妹)は少なくなったが、人間成長の一面の真理は伝えているように思う。