無免許でありながら車を運転し、しかも事故を起こし、都議会では2度も辞職決議を出されながら居座っていた「都民ファーストの会」所属の木下富美子都議会議員が、小池百合子都知事の説得でようやく辞任することになった。
木下都議は、親分である都民ファーストの会代表の小池都知事の説得で、しぶしぶ辞任したようだ。
しかしこの経緯を小池都知事がインタビューを受けて説明していた中で、当の木下都議が起こした事故について「彼女が起こされた事故・・・」と言っていたが、「ええっ」と耳をそばだてたのは私だけではあるまい。
「彼女が起こされた」の「起こされた」という表現は明らかに敬語である。「お起しになった」とも言い換えられる敬語である。
なぜ普通に「起こした」と言えなかったのか。
無免許で運転していたことも軽犯罪だが、さらにその上で事故を起こしていたとなれば「重罪」であり、軽犯罪を逸脱している。
こんな人間が起こした事故を説明するのに「起こされた」はないだろう。
これでは、殺人事件を起こした被疑者を紹介するのに「こちらが殺人事件を起こされた、とされている被疑者です」というのも有りになってしまうではないか。
最近は何でもカンでも、敬語を多用すればそれでいいと勘違いしている向きがある。
例えば「御高齢の方々」などがよく耳に入る。高齢に「御」を付ける必要は全くない。
それを言うなら「高齢のお方々」が正しい。もっとも「高齢の方々」でも通用する。「方」というのも「人」に対する敬語(謙譲語)の一種だからだ。
小池都知事の木下都議に対する「事故を起こされた」という加害者への敬語を使った言及は、実は「事故を起こされた」(これは被害を受けたこと)方々への冒瀆に近い。
日本語は同じ「起こされた」でも、敬語の場合と受け身(受動態)の場合とが同じ表現になるのでややこしいが、木下都議の起こした事故に対して「起こされた」はまったくの誤りである。被害を受けた方が聞いたら「歯ぎしりもの」だろう。
小池都知事が木下都議の事故による被害者に対して「被害を受けられた方」と言うなら敬語の使い方として正しい。加害者のほうの状況を説明するのに「事故を起こされた」などというのは、中学校の国語学習レベルでペケ(×)となる。
小池都知事は若い頃、エジプトのカイロ大学に留学し、アラビア語が堪能のようだが、日本語の正しい使い方をもう一度学び直すべきだろう。
木下都議は、親分である都民ファーストの会代表の小池都知事の説得で、しぶしぶ辞任したようだ。
しかしこの経緯を小池都知事がインタビューを受けて説明していた中で、当の木下都議が起こした事故について「彼女が起こされた事故・・・」と言っていたが、「ええっ」と耳をそばだてたのは私だけではあるまい。
「彼女が起こされた」の「起こされた」という表現は明らかに敬語である。「お起しになった」とも言い換えられる敬語である。
なぜ普通に「起こした」と言えなかったのか。
無免許で運転していたことも軽犯罪だが、さらにその上で事故を起こしていたとなれば「重罪」であり、軽犯罪を逸脱している。
こんな人間が起こした事故を説明するのに「起こされた」はないだろう。
これでは、殺人事件を起こした被疑者を紹介するのに「こちらが殺人事件を起こされた、とされている被疑者です」というのも有りになってしまうではないか。
最近は何でもカンでも、敬語を多用すればそれでいいと勘違いしている向きがある。
例えば「御高齢の方々」などがよく耳に入る。高齢に「御」を付ける必要は全くない。
それを言うなら「高齢のお方々」が正しい。もっとも「高齢の方々」でも通用する。「方」というのも「人」に対する敬語(謙譲語)の一種だからだ。
小池都知事の木下都議に対する「事故を起こされた」という加害者への敬語を使った言及は、実は「事故を起こされた」(これは被害を受けたこと)方々への冒瀆に近い。
日本語は同じ「起こされた」でも、敬語の場合と受け身(受動態)の場合とが同じ表現になるのでややこしいが、木下都議の起こした事故に対して「起こされた」はまったくの誤りである。被害を受けた方が聞いたら「歯ぎしりもの」だろう。
小池都知事が木下都議の事故による被害者に対して「被害を受けられた方」と言うなら敬語の使い方として正しい。加害者のほうの状況を説明するのに「事故を起こされた」などというのは、中学校の国語学習レベルでペケ(×)となる。
小池都知事は若い頃、エジプトのカイロ大学に留学し、アラビア語が堪能のようだが、日本語の正しい使い方をもう一度学び直すべきだろう。