鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

憧れのヘラクレスと水族館

2022-08-22 13:19:50 | 日記
昨日は孫の男の子(5歳)を連れて、鹿児島市内の2施設を訪れた。

一つ目は県民交流センターというかつては鹿児島県庁舎があった場所に改築された施設で、ここの6階のギャラリーと名付けられた会場で催されている「大昆虫展ワンダーランド2022」という展示会である。

改装されたとはいえ元県庁舎なので幾分いかめしい建物の入り口を入り、エレベーター(これもかなりレトロだが)で6階まで上がる。

上がるとすぐ向こうにギャラリーが見え、入り口でチケットを購入する。(※大人1200円は良いにしても、子ども3歳以上が600円とはちと高い気がするが・・・)

子どもは金銭感覚がないから、それに当て込んだわけではあるまいが、まあ、季節的な短期の展示会ではこんなものかもしれない。(※次に行った施設鹿児島市立水族館「いおわーるど」では、大人1500円、子どもは300円であった。)

でも無邪気な孫の前でそんな現実的なことはおくびにも出さない。

というわけで、ギャラリーを回ってみる。割とがらんとした会場は、それもそのはず、ほとんどの展示物は壁に掛けられている木造りの標本箱展示であった。

展示の中での一番人気は「ヘラクレスオオカブトムシ」に触れることができることだ。

ギャラリーの中に農業で使う防風ネットで囲った部屋があり、そこにヘラクレスオオカブトムシと普通のカブトムシとが木の切り株の上に置かれていて、それを自由に手にすることができ、子どもたちには大人気なのだ。

沢山の来場者があったため入室するための時間制になっていて、私と孫は一回待たされてからいよいよ入室となった。

ヘラクレスの場所とカブトムシの場所が分けられており、それぞれ切り株の上にエサとともに置かれていたが、比べるまでもなく、ヘラクレスの方が普通のカブトムシより3倍は大きい。

孫は最初ヘラクレスにビビっていたが、手渡すと満足気に掌に載せていた。たしかにでかい。


孫の手のひらに余るサイズのヘラクレスオオカブトムシ。

係員に聞くと、このヘラクレスは鹿児島の松元町に養殖場があるそうで、そこから仕入れたという。

孫の関心は、甲虫類より魚類にあるらしいことは聞いていたが、それでも展示されている昆虫を興味深げに眺め、時にはナナフシがどうのこうのと解説していた。

1時間余りで大昆虫展を後にし、市電に乗って郡元まで行って昼食を摂り、そのあと今度は水族館「いおわーるど」に行った。

ここは孫たちはすでに3回くらい見物しているのだが、私は2回目だ。この鹿児島市立水族館が開館したての平成8年か9年に訪れて以来である。

1時過ぎに入館したが、まずは大水槽で泳ぎまわる魚たちに圧倒される。ここだけで20分は眺めていた。


何と言っても目に付くのがジンベイザメで、やや小ぶりだが、それでも体長7メートルというから大きい。鹿児島近海で割合多く見られるそうで、多分このジンベイザメも近海産のはず。

一通り見終わったのが2時で、その時間からイルカの水槽で「イルカ時間」というのがあったので行ってみたが、家族連れで大混雑であった。

20分ほどのショータイムの後、孫はまた最初から見たいというので、再びあの大水槽を皮切りに、回るは回るは、結局館内を3周くらいは回る羽目になった。

孫はこちらが持参したデジカメを片手に、大小さまざまな水槽の魚を写しながら何とかかんとか言うのだが、付いていけない。

3時過ぎにようやく水族館を出たが、こっちは足が棒のようになった。帰りに桜島の白浜温泉に立ち寄る時間があったのでよかったが・・・。