いよいよクライマックスです。
8時半過ぎ宿に荷物を預けて、城崎最後の見学へ。
芽吹いたばかりの川柳、アッ!燕も飛び交っている。パンフ定番の景色です。(天気は曇)
桜並木もあるのですが、ほんのりと花先が見えているだけ、この寒さで首を竦めているよう…。
でも、夕べはもう赤い雪洞が川筋に灯っていたっけ…満開だったらどんなに美しかったでしょうね。
温泉が飲めるというい飲泉場へ行く。ちょっとしょっぱい、でもいい塩梅。
お土産は城崎名物〝独鈷水〟(どっこすい)を買いました。昔の人には〝だんじり太鼓〟で知られていたようですが…
朝はやっぱりモーニングコーヒーがなくっちゃと、皆でコンビニを探して飲む。おいしかったあ~
そうするうちに9時を過ぎたので、「城崎文芸館」へ。
温泉街のすぐ裏手なのに、通る人はなく、まるで別空間のような静けさ。私たち一番乗りだったからかな?
志賀直哉の直筆を拝見、掛け軸の字はお世辞にも上手いとは言えない…でも一生懸命な感じがいい。
剛直だったのかな?…次の字はかなり上手くなってるよ、と仲間の書道大家が解説。(ホント?)
他にこの城崎を訪れた白樺派の文人墨客が残した色紙や俳画や条幅など、興味深く見学しました。
まあ、好きな人には一見の価値ありですよ。入口には手湯足湯もあったけど時間がないのでパス。
いよいよ今回の旅第三の目的地「餘部鉄橋」へ向かいます。
餘部鉄橋は兵庫県香美町にあって、明治45年に完成、その後約100年間JR山陰本線を支えてきた鉄橋。
でも、昭和61年の日本海からの突風で起きた列車転落事故は、いまだ鮮明に記憶にあります。
平成22年、コンクリート橋に架け替えられ、それまでの橋脚3本が現地保存されて、餘部鉄橋「空の駅」の展望施設として生まれ変わっているそうです。
城崎から餘部駅まで約45分、快適な高速道が途中まで開通しているのでそこを通る。勿論まだ無料です。
今まで走ったことのない山陰線ルート、最初「ジオパー」の字が目に付き、次に「クロード」、???
「どういう意味かしら?」などと無知さながらに言うと、「ジオパークロード!」だろうと旦那。
ああ、この辺り一帯は「山陰海岸ジオパーク」と言い、世界ジオパークとしても認定されている所なんだ!
そういえば、昨日行った「玄武洞」もその一つ、確か説明書きの看板があったけ。
そうこうするうちに到着。お天気も良し、わあ~見えた!見えた!下から見上げると恐ろしい程高い‼
地上41メートルとか。 餘部鉄橋〝空の駅〟展望施設へと上る。エレベーターが欲しいと言いながら坂道を行く。
途中木五倍子(キブシ)が美しいのに慰められていると、頭上を〝ゴオーッツ〟と通り過ぎていく音。
ああ、1分遅かった!と残念に思いながら、空の駅に立って見ていると、遅れて来た旦那がいやに興奮している。
日頃は冷静沈着な人なのに…どうしたの?と聞くと、「今通り過ぎたのは〝瑞風〟だったんだ‼」
あのJR西日本が売り出している、最高級ホテル並みの列車です。2泊3日で最高120万円とか…。
それでも売り切れと話題に事欠かない列車。道を間違って反対側に出たのが幸運で、目前を通過したと。
よく見ると、線路のところに〝瑞風〟の始発・終着と書いてありました。6月運行だからきっと試運転だったのでしょう。悔しいから次の普通列車でも見て降りようと待っていました。
ホームにたくさんの人が待っていましたので、聞いてみると、「ミステリーツアー」で名古屋から来たとのこと。
下の転落事故が起きたところに聖観音像が建っていましたので、手を合わせて祈ってきました。
毎年12月28日に、亡くなられた6人の慰霊祭が行われているそうです。
またまたお土産を買って、(私はマグネット、ある人は橋脚の材で作った文鎮など)昼食へgo。
豊岡駅の17時までには、まだ時間がありますので、ここ香美町でもう一つ見学することに。
その話をしないとまだ終れそうもありませんので、もう一回書き最後にしますね。ではまた。