ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

茶摘み女

2017年04月29日 | 日記

今日は快晴。雲一つなく今までにないお天気です。

すると外でおらぶ(叫ぶの方言?)声がします。「笊持って来~い!お茶を摘むぞ~」と。

我家にはお茶の木が2本あり、それを毎年摘んでは、少しですが、自家製の手揉み茶を作ります。

勿論私じゃなく旦那が…だから私は〝早乙女〟ならぬ〝茶摘み女〟になるんですよ。

今年は急に暖かくなって、もうこんなに伸びていました。お茶は新芽を3葉摘むんですけどね。 

 勿論お茶はこれだけでなくもう一笊あります。ついでに甘夏も収穫しました。

そうそう、今年は田植えがなくなりました。15年間続けていた棚田オーナー制度が、高齢化のため

解散になったのです。淋しい~。我家は最初の1年だけ抽選に漏れて出来なかったので、14年間。

棚田のオーナーになって、田植え、草取り、稲刈り、脱穀、籾すりと、一応米作りのポイントだけは

経験したのです。勿論田植えは手、稲刈りは鎌で、乾すのも稲架を作って天日乾しです。

そうやって自分の手で育てた(?)米を食べようというのが、最初のきっかけでしたが、

そう思ったのもやはり俳句からだったのです。何でも自分で経験してみなくってはワカランと…

ホントに俳句の力はすごいですよ。色紙書くのに書道、そして俳画も、更にお茶にお花にetc….

そのオーナー制度を、残念なことに地権者の方々が高齢になって辞めることに。

だって始められたときが70歳だったんですよ、と言うことはもう85歳。

病気になられた方もいるし…自分の田圃だけで精一杯で、面倒を見ることが出来なくなったから、

と言うのが大きな理由でした。そうなんです。私たちオーナーはいいとこだけ体験させてもらって、

あとは全部お任せだったんですからね。無理は言えません。

その15年間には、春は田植え後の〝泥落し〟、季語で言うと「早苗饗(さなぶり)」のこと、

それから、筍掘り、山葵漬やコンニャク作りなど、夏は蛍祭に 素麺流し、秋は収穫祭、

冬になれば蕎麦打ち体験、餅搗きなど、それはそれは色々と楽しませて貰いました。

それが昨年末最後のしめ縄作りで、解散式をしたのです。

多少の年数の違いはあっても、みんな大きな家族のようなものでしたから、ホントに寂しかったですよ。

最初から参加されていたご一家が、「この子がこんなに大きくなりました」と高校生の娘さんと挨拶され、

まだ幼かった頃の写真などの、15年間の記録ビデオをみんなで観ると、ホントに涙!涙!です。

猪鍋も蟹汁も初めてだったし、ピーナツやサツマイモも収穫して食べたし…案山子コンテストも、

栗、柏餅、ぜんざいも食べたし…ああ~もう数え切れない!

三谷のみなさん、たくさんの想い出を有り難うございました。

さてさて、話を戻さなきゃ…そうなんです。つい茶摘みに興じて時間を忘れていると、娘から電話。

そうだ、今日は娘夫婦がランチをご馳走してくれるというんだったわあ…こりゃイケン!

案の定娘から「信じられ~ん!」と言われてしまいました。ゴメン、ゴメン。

実を言うと婿殿の誕生祝い も兼ねての食事会。

アリガタイことです。どうも今年は良いことと良くないことが、ごっちゃにあるような…

結婚して始めて旦那から貰った誕生日プレゼント、それもサプライズで…ナンテ!

それは、さておき今日の会場は…田圃の中にある小さなイタリヤレストラン。

初めての所でしたが、家庭的で料理もバッチリ、私たちだけの静かな空間が何とも心地よかったです。

窓が開け放たれ、自然の風をたっぷり入れて…

ちょっと早いですが、今日はまさに〝風薫る〟そんな日でした。

お腹もこころも、満腹、満腹!すると新緑のメタセコイアの枝に鳥が二羽…まるで祝福に来たかのよう。

あらあら、モズの求愛でした。(窓の傍だったのに写真撮り損ねました、悔しい!)

             

              

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする