ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

花の雨の吟行会

2017年04月11日 | 俳句

 今日は久し振りの雨の吟行会でした。

 俳句はいいですよね。どんな天候でも句材になるのですから…

 誰かが言っていましたよ。「かえっていい句が出来たりしてェ…」

   欠席者がいたので総勢8人。それ程の大降りではないのでまあまあです。

 第一目的地は山口市宮野。このあたりは地名が〝桜畠〟と言うだけあって桜があちらこちらに、それも雨をいっぱいためて、まるで今にも涙を零しそうな乙女の感じで、見事に咲いていました。

 雨の桜もなかなかいいもんですね。

 狭い道を小川に沿ってしばらく行くと、立派なお屋敷と白壁の石垣や堀が見えてきます。 

 

 ここは、かつて幕末の志士で、明治維新の功績により男爵の称号を授けられた長州藩士木梨精一郎氏の邸宅です。今でも子孫の方が住んでいて、かなりご高齢のようなので、門の中は見せていただけません。

 一見小さな城の堀のように見えるのが「木梨堤」と言って、農業用のため池兼用で木梨家が整備したもの。

 初夏には黄色の睡蓮が一面に咲いて、ちょっとした観光地になるところですが、今はまだ葉がちょっぴり。

 私はここに何度か来ていますが、初めての人もいますので、季語を探しながら歩きました。

 菫(スミレ)、金鳳花(キンポウゲ)、垣通(カキドオシ)、薊(アザミ)、踊子草、紫雲英(ゲンゲ)等々…

 やがて、明善窯という萩焼の窯元に着きます。そばにはトンボ玉などのガラス工房もあります。

 山裾の奥まったところが急にパッと明るくなり…辛夷、椿、水仙、チューリップ、クリスマスローズ、貝母…

 まだまだあります。山茱萸、桃の花、利休梅…もう数えきれません。花盛りです。

 あ、見たことのないとても可愛い、黄色のラッパのような花もありました。

 聞くと、ホントかどうか分らないけど、水仙の原種だそうですよと、奥さん。

 家に帰って調べてみると、ありました。正式名称「ナルキッスス・バルボコディウム」、原種系のミニスイセン。原産地はスペイン・ポルトガルで、別名「メドゥーサのトランペット」「ゴールデン・ベル」とも。なるほど!

 ここで面白い話をしましょう。

 「今日は季語が溢れているから、しっかりここで句材を拾って行きなさいよ。」と言うと、すかさず、「その材料(句材)で料理(作句)するんですよね。」と。

 すると、「ああ、あの昔あった〝料理名人対決番組〟みたいに…、誰のが一番いいのか競うんですよね」と。

 ウ~ン、なかなかいいことを言うもんです。まさにその通り、うまくなきゃ食べられない!

 去りぎわに気がつきました。山羊がいることに…。これも材料…さあ、一体何を選ぶかが問題ですね。

 特に初心のときは、まずこの材料選びに躓いてしまいます。

 兼題のときは、もう季語が決まっていますので、あとはどう組み立てるかを考えるだけですが、吟行は何でもありで、出たとこ勝負ですよ。

 要するに、まずは何の料理をするかを決めないと、材料が揃えられないのと同じです。

 では今回はどうでしょう。たくさんの材料を持てあまし、一品つくるのはなかなか大変なことです。

 先月終了したNHK連続ドラマ〝べっぴんさん〟の、いわゆる〝別品〟ができると最高ですが…。

 さて、第二の目的地は山口市小郡にある山頭火が過ごしたという「其中庵」。

 ここを見てお弁当、そして、そばにある休憩所で句会です。

 それではまた長くなりますので、次回へ。

           

           

           

コメント
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