ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

春立つ日

2018年02月04日 | 俳句

 今日は〝立春〟、とはいうものの山口の最高気温は2度で~す。雪もちらちらと舞っていて、ところが突如パーッと日が差してきたり…まあ、何とも気まぐれなお天気さまですこと!

  髪切つて羽搏く(はばたく)つもり春立つ日

 句集『甘雨』に所収の私の句です。私には10年以上の行き付けの美容院があって、何事かがあったりどこかへ出掛けたりするときは必ずそこへ行って、髪を綺麗にして貰います。だから行く度に今度はどこへとか何かあるのですかと聞かれるのですが、この時はもしかすると嫌なことがあって気分転換に行ったのかも…。昔は髪を長くして編み込みなどをしていたんですよ。だから東京の新年句会などへ行くと、昔の印象がまだ残っているのか…髪型が違いますねと言われることがあります。短くしてもう10年以上にはなると思うんですけどね。最初に焼き付いた印象というのは、なかなか消えないんでしょうか。とにかく気持ちだけでも〝やるぞー〟と、春らしく。

 ところで、昨日の節分の話。今まで行ったことのない神社へどうして?と思ったでしょう。これには訳があるんです。1月の句会に、〈宮司宅大根山積み井戸の前〉という句が出ていました。ちょっと粗っぽい詠み方ですが、句材が面白いと思いました。「この大根はきっと畑から抜いてきたばかりで、今からこの井戸水で洗うんじゃあないかしら…」「それも山積みとあるから神社の何かお祭りにでも使うのでは?」と聞くと、作者曰く「その通りなんです。聞いてみたら〝節分〟に使う沢庵だそうです」と。へエッ、節分に沢庵配るの?聞いたことある人と言っても誰も知らないと。じゃあ行って確かめないと…

 ということで、その問題の〝黒石神社〟に行ってみたんですよ。昼過ぎでしたが人影も殆どなく、豆撒きなども当然なさそう、境内は寂しい限りです。全く拍子抜け。聞くと〝ぜんざい〟の接待がありますよといわれ、早速いただきに行きました…すると、ああ、ありました!例の沢庵が…これだったんですね~。でもこんなに人が少なかったら、そんなに沢庵も要らないでしょうに。ではあの山積みの大根はどこにいったんでしょうか???  

 最初は分からずに階段を登って行きました。鐘撞き堂まで50段、ここで鐘を撞いてひと休みし、本堂まで42段ありました。これはおばあちゃんには無理だなと思いましたが、裏に車で来れる道がありました。ここなら人も少ないし、おばあちゃんを連れてきても大丈夫。福豆もちゃんと頂きました。 

 

 

 

 

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