風邪はやや下火にはなりましたが、まだまだ鼻がシュルシュルで、テッシュの山です。
今フィギアスケート団体の予選を見ています。女子シングル宮原知子さん、頑張れ!日本のメダルはあなたの肩にかかっていますよ。まあ、まだ予選だから…などと油断したらいけませんね。終るまでハラハラ…終りました。4位です。総合も5位で良かったです。メダルまではあと一歩…皆さん本選を応援しましょうね。
ところで、昨日は午後と夜間のダブル句会の日でした。どちらもセンターの講座ですので、今月が最終回。三月は第1土・日に発表会です。来年度の講座は新しく会員を募集してまた五月から始まります。でも例年の如く、来月の第二土曜日にはお別れ吟行会をする予定ですので、お楽しみに。
今月の兼題は〝葛湯〟で、冬の季語です。
うすめても花の匂ひの葛湯かな 渡辺水巴
きっと吉野葛でしょうね。薄紅色に桜の花の香りがほんのりとして…でも薄めてもするんですから結構強いのかも。そういえば桜の匂いって、桜湯にしても桜餠にしてもすぐに分かるほどですから。とても美味しそうで、寒い冬なのに間近に春を感じさせるいい句です。
癒ゆること信じまゐらす葛湯かな 太田育子
葛湯は滋養もあり、体も温まるので、昔から子供や老人に愛飲されてきました…と歳時記にありましたので、それを紹介すると、皆さん口々に子供の頃飲んだことがないと仰います。エエッ!どうして?すると誰かが〝片栗粉の飴湯〟は飲んだことが…と。そうですね。昔は高級な葛など子供には与えなかったのかも。代用品の安い片栗粉で済ましていたのでしょうか。葛根には発汗、解熱作用もありますので、私は風邪で食欲がない時などは飲ませて貰ったような記憶が…。あれは〝片栗粉〟だったのでしょうか、お母さん?私は葛湯が大好きですので、今は自分で買ってきてよく飲みます。もちろん本物を。
ところで、昨日の俳句でとても面白い話がありましたので、ご紹介しましょう。
その句は〈悪寒して妻に所望の葛湯かな〉です。採った人の弁、「何と奥さん思いの優しい旦那さんでしょう。そこに惹かれて…」「ちょっと待って。葛湯を飲んだのは誰?」「そりゃ奥さんでしょ!」「『妻に』とあるのよ。飲んだのは夫でしょ!」「エエッ…妻がじゃないんですか?」と。最後の極めつけ…「それじゃあ、当り前だもん。採るの止めます」と。大爆笑でした。作者は唯一の男性、苦笑いして、実を言うと飲んだことがなく、俳句を作らなきゃあと思い奥さんに聞くとあるというので、それを自分で入れて飲んだんですよ、本当は…。それでは俳句にならないから創作したんですと。(またもや爆笑)皆さんとても熱心で、苦労されていますね。でもここはやはり〈悪寒して妻が所望の葛湯かな〉でないと、と作者を除く女性陣全員の一致で決まりました。オシマイ!
もう載せる写真がありませんが、先日の神社の珍しい巨木を撮りましたので、それをどうぞ。ミミズバイといって、ハイノキ科の常緑樹で、果実の形がミミズの頭に似ていることから付いた名前だそうです。巨木になって宇部市の天然記念物になっています。