ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

甘茶

2018年05月26日 | 俳句

 今日の天気は曇のち晴れ、でも最高気温は25度。午後からは風もあって気持ちの良い日和でしたので、また草取りです。

 先日新聞の身の上相談コーナーで、次のような記事が出ていました。

 「40代女性。恋心を持った男性に振られ、人間不信に陥っています。現在、夫と離婚の裁判中でそろそろめどがつきそうです。高校生の長男、中学生の長女、小学生の次女の3人の子がいます。」

 ここまではフ~ンと読んでいたんですが、「5ヶ月ほど前にあった同窓会の後、幹事の男性から猛アタックされ、…」というくだりになって、アレッと思い出した句がありました。このあとの記事は、二人は恋仲になったが、しばらくすると「ただの同級生に戻ろう」と言われて、彼を吹っ切ることができないという相談でした。

 その思い出した句とは、〈葛切りや先を促す友の恋〉です。皆さん、この句どう解釈されますか?

 句会の殆どの人は〝サッパリわからん!〟と。一人だけ採った人の弁、〝どんどん積極的に攻めて、と友達の恋を応援しているのだと思う〟と。〝だったらどうして葛切りなの?〟???

 作者に聞くと、全く違っていました。「実は高校の同窓会は40歳になった人たちが幹事をするんですが、この40歳というのが危ないんです。(笑) 昔思いを寄せた人に22年ぶりに再会して、焼けぼっくいに火が点くんですよ。」「だってみな結婚しているでしょうし、子どももいるのでは?」…みんな興味シンシン…(笑)「そうですよ。だからダブル不倫ですよ!その話の続きが早く聞きたくて…それで先を促すんですよ」と。みんなあっけにとられて…しばらくしてから大笑い。

 じゃあなぜ「葛切り」なの?と聞くと、和風の喫茶店に行って、葛切りだったら恋の話に似合うかなと思って…だそうです。〝じゃああなたにもそういう願望があって…聞きたかったの?〟〝もちろんですよ~〟と。マイリマシタ!

 さて、この句をどう直したかって?それはもちろん…ナイショですよ。

 写真は「甘茶」、ユキノシタ科の落葉低木。ヤマアジサイの一変種。山地に自生するが、長野、奈良、山口などの各県では栽培もされている。春の季語の「甘茶」はこの木の葉やアマチャヅルから作り、仏生会の折、誕生仏にかけるものです。でも、カワイイ花でしょ!

 

 

 

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