今日は14日…2日もブログサボってしまいました。訪問して下さった方ゴメンナサイ!別に書くことが無かったわけではないのです…。だって12日は句会でしたし、その報告を書かなくちゃとは思っていたんですから。ちょっと気がかりなことがあって、つい時間をとってしまい、書こうと思った時はもう眠たくって、気がつくと朝になっていたんです。スミマセン。
今日は15日締の投句も済んだし、さあ書こうかと思っていたところに電話。〝Oさんが亡くなったので、今葬儀に行って来たんだが…〟と、ワンゲルの同級生Nさんから聞かされ、エエッと絶句です。〈嘘でしよと訃報に胸の冱てつきぬ〉と詠んで、ブログに載せたのは昨年の12月20日…あれからまだ3ヶ月足らずなのに。先月はこの句を〈嘘でしよとつぶやく訃報冱てつきぬ〉と推敲して投句したばかりで、どうにもやるせない心境です。
昨年は同級生の奥さんで、ワンゲルの後輩でしたが、この度は同級生そのもの。それも私の親友。そう言えば最近はちょっとご無沙汰でした。一年に2,3度は電話などで近況を話していたのに…。彼女は非常に面倒くさがりで年賀状を出しても音沙汰なし。自分から電話を掛けてくることもしない。いつも一方通行の友達でした。でも、大学1年の時ワンゲルに入部して以来の友人で、一緒に山にも行きましたし、四年生の時、私が寮を出て彼女と同じアパートの部屋に引っ越し、そこで一年間はいつも一緒でした。その時、私の彼氏(今の主人)と彼女の彼氏(今のご主人)と彼女は同じ建築科でしたので、意気投合して食べたり遊んだり…そうそうよく四人でギターを弾いて唄ったりして…まるでドラマのような大学生活を謳歌していました。本当に懐かしい話です。卒業後それぞれで結婚し、たまには一緒に会うことも何度かありましたし、我家で同級生が集まったときは、夫婦で来てくれましたもんね。
彼女は不思議な存在でした。同級生の中でも独特な雰囲気を持ち、どこか俗世間を超越したおっとりした人柄から、あだ名は〝皇后陛下〟。もう一人同級生で〝天皇陛下〟のあだ名を持つT君と並んで、いつも同級生のマスコット的存在でした。聞けばご両親はすでになくて、お姉さんと二人きりだと。どんなことにも動じず穏やかに笑っている彼女に…また、男性ばかりの建築家に紅一点で入学したという勇気…そんな彼女の魅力に私は憧れていました。彼女からすれば迷惑だったのかも…でも何も言わないのをいいことに勝手に私が好きで親友になっていました。今思えば全てを包み込んでくれる彼女の寛大さに甘えていたのかも知れません。でも誰にたいしてもオープンな彼女でしたが、しかし、誰も入れない、誰にも見せない…そんな部屋を心の奥に隠し持っていたような気がします。私もあえてそこには踏み込まないようにして付き合ったので、ず~っと友人でいられたのかも。それだったら…ちょっとヒドいんじゃない!黙って逝くなんて。
昨年のあの時の句がそのまま彼女にも当てはまりそう…〈断りもなく逝くなよ冬の流れ星〉は〈断りもなく逝くなよまたも冴え返る〉、〈冬山へ親しみし名を呼んでみん〉は〈残雪の峰に親しみし名を呼ばん〉とかで…気持は全く同じですもの。
以前からご主人の病気のことはいろいろと話して心配していましたが、自分のことは余り話しませんでしたので、ホントにびっくりです。先日奥さんを亡くしたSさんを慰める会を同級生でするからと電話がかかってきました。でも私は用事と重なって参加できないというと、他の人の様子を教えてくれたんです。その時、彼女のことは〝ご主人が電話に出られて、体調が悪いので出られないかも…〟と聞かされ、気になってすぐに電話をしたのですが誰も出ない…。もしかしたら二人で何処かへ出かけてるのかしら?などと簡単に考えて、また次の日にも電話???…もしかしたら入院でもしてるのかもと思って、夜にでもまた掛けようと思っていた矢先の訃報でした。
家族葬だったので、誰にも言わず…でも仲の良かった私には知らせてほしいと旦那さんに頼まれて…と、電話してきてくれたNさん、アリガトウ!詳しいことは分からないけど…どうぞ安らかに…こんなことならもう一度会っとくンだったよ!もうイヤ…〝二度あることは三度ある〟とよく言うでしょ、どうぞ悪い事が起こりませんように。合掌。
写真は〝黄梅〟で、春の季語。〝迎春花〟とも。黄梅といっても梅の仲間ではなく、黄色い花が梅に似ているから命名されました。
黄梅の衰へ見ゆる日向かな 高木晴子