今日は何となくゆったりとした日曜日…朝は雨で少し濡れていましたが、昼前からお天気が良くなり、日がサンサンと差してきて気持も明るい方へ向いた分そう感じたのかも。
先日の親友の旦那さんに、昨日やっと電話してみました。こういう電話は勇気のいることです。どちらも同級生なんだから掛けてみたらと主人に言っても、ナント言っていいか分からないからかなかなか腰を上げません。私はきっと取り込んでいるだろうから迷惑になるかも…とか、いや、こういう時はあまり人と話したくないのでは…などと考えたり、反対に、当然もう伝わっているはずなのに二人とも何も言ってこんなんて…なんと薄情な!と思われているかもと考えたりして、とても悩みました。S君の時も、考えた末、私の気持はブログに書いたのですぐに読んで貰おうと、電話しました。やっぱりこんな時はメールより肉声の方がお互いの心が伝わります。そこで、彼女のことも書きましたので、昨日思い切ってブログを読んで貰おうと彼に電話したんです。
意外と明るい声でしたので…〝もうショックで!なんで知らせてくれなかったの?〟などと言うと、〝ゴメン、ゴメン!そこまで手が回らんかったんで…〟〝でも、元気そうな声でちょっと安心したわ〟と言うと、〝葬儀が済んでもう三日経ったから、少し落ち着いたよ〟と、彼女の状況を詳しく話してくれました。もともと医者嫌いで、自分のことは後回しの彼女でしたが、1年前ぐらいから食べられなくなって、歩くのも辛そうだったが、頑として病院には行かなかったと。娘さんが看護師さんでしたので、2月の末やっと説得して精密検査に連れて行くと、即入院と言われ、そこでいろいろと検査をしてもらったのにどこも異常なしという診断結果。でも食べられないから力が出なくてトイレまで歩くのもやっとで…体重も32,3キロになっていたとか。学生の時はぽっちゃり顔でふっくらとしていましたが、結婚後(出産後?)徐々に痩せていったようで…以前私が見かねて〝ごはんちゃんと食べてるの?〟と聞くと、〝食べても太れんのよ~〟と、例の調子で笑って羨ましいことを言っていました。医者が言うには、胃がもう正常に機能しなくなって、口に入れたものを胃が受け付けないので吐いてしまうんだと。そういう状態をどうすることもできず彼は見守ってきたんでしょう。だからある程度覚悟はしていたような口ぶりでした。彼女が家に帰ると言って聞かないので、11日に退院。その夜疲れたのか早めに寝て、でも気になって夜中に覗くとすやすやと寝ていたので安心して、翌朝起こしてやろうと部屋に行くとすでに冷たくなっていたと…その顔はまさに眠っているようだったと聞いて、本当に悲しいんだけど、悔しいんだけど…でも最後に苦しまなくってよかったと思ってしまいました。合掌。
千葉に居る彼女のたったひとりのお姉さんに朝一番に知らせると…〝彼女らしい死に方やね〟と言われたとか。〝彼女らしい〟???ウ~ン、そう言われると…そうかも…なんでか説明はできないけど何となく分かります。その時ふと考えましたよ。じゃあ〝私らしい〟死に方ってどんな??? 先のことは誰にも分かりませんが、さてどんなことが待っているのでしょうか。まあ、これは考えても仕方がないことですから、生かされている私たちは今を精一杯生きることしかないですよね。お互いにがんばりましょう。
昨日も句会でした。この頃特に皆さんの句にケチ(笑)を付けることが多くなって、〝何だかワタシ意地悪ばあさんになってるみたい!決してあら探ししてるんじゃないんですよ。家に帰るといつも自己嫌悪に陥るの、この気持分かってよね~〟と言うとみんな大笑い!でもこれ冗談じゃないんですからね。これからもよろしく!
写真は〝木瓜の花〟で、晩春の季語。我家の玄関横の木瓜がアッという間に満開に…
木瓜の朱は匂ひ石棺の朱は失せぬ 水原秋櫻子