ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

三田尻へ吟行会~御茶屋と御舟倉跡~

2019年10月16日 | 俳句

 今日の天気は本当に快晴だよ。ヤッター!最高気温も22度…実は定例の吟行会だったんです。

 今回の吟行先は防府市三田尻にある御茶屋「英雲荘」と「御舟倉跡」でした。

 例の如く参加者は8人、車2台で9時に、さあ出発です。まず御茶屋「英雲荘」へ。ここは、萩城下から三田尻間を結ぶ萩往還の終点として設置された萩藩の公館で、歴史上重要な役割を果した国指定の史跡です。藩主の参勤交代時や迎賓に使用され、幕末には多くの勤王の志士を交え、国事が談じられましたし、文久3年(1863)京都の政変で長州へ逃れてきた三条実美ら七卿もここに滞在しました。明治以降は毛利家の「三田尻別邸」として使用されていました。

 英雲荘の中心棟である〝大観楼〟は、当時としては珍しい2階建ての檜皮葺で、江戸時代後期の武家様式を今に伝える貴重な歴史的建造物です。承応3年(1654)萩藩2代藩主毛利綱広が設置したものですが、その後安永5年(1776)、7代藩主毛利重就の隠居場として大規模な改築工事が開始され、天明3年(1783)、その工事が完了。その時の状態がそのまま保存されているという、日本に二つしかない(もう一つを聞いたんですが…忘れました)御茶屋なんです。それで、平成元年(1989)には、萩往還関連遺跡三田尻御茶屋旧構内として、国の史跡に指定されたんです。そして、平成8年(1996)に修復保存作業が始まり、各棟を往年の姿に復元して、平成23年(2011)より一般に公開されました。

 私はここには何度か来ていますが、今日は平日なので観覧者もいないし、そのせいか、館長さんが丁寧に案内して下さってとても勉強になりました。おまけに帰りはお土産の栞まで頂いたんです。アリガトウございました。

 そうそう、面白い話があるんですよ。以前吟行に来た時、初めて来たYさんが、この大観楼の二階に掛けてあった軸に描かれた七卿落ちの絵を見て、〝この中の澤という公卿を妻の実家で匿っていたんですよ…〟と言いだして、ビックリしたんです。こんなに身近で歴史が実在していたなんて…。ほんと〝びっくりポン〟ですよ。そのときのいろいろな資料なども家に残っていると聞き、それは是非見せて頂きたい…ということで、すぐに話が纏まり、次の吟行はYさんの故郷、萩の大島へ出かけたんです。もう何年前の事かしら、懐かしい話です。実は奥様の実家が大島の庄屋さんだったんですって。ところが、その家に匿われていたという史実は、インターネットで調べてもどこにも残っていませんでした。???

 確かにいろいろな書き付けなどを見せて貰ったんですが…古文書の字がなかなか読めませんし…記憶が薄れて…。その頃はブログ書いてなかったので、折角行ったのに記録がなくて食べたことしか覚えていません。う~ん、いけませんね。もう一度詳しく聞かなくっちゃ。でも、もうその家も処分されたとか、手遅れかも知れません。もしそうならザンネン!

 さてその後、近くにある次の吟行地の三田尻御舟倉跡へ。この「御舟倉」とは、藩主が乗る御座船などがあった、毛利水軍御船手組の根拠地のことです。萩城築城開始の慶長16年(1611)、萩往還の整備にともない御舟倉が下松から三田尻に移され、周囲には造船や修理のための施設が設けられました。しかし、江戸時代半ばからは陸路での参勤交代が多くなり、周囲の干拓も進み、御舟倉と海は水路で繋がる形になり、文久3年(1863)11月に藩は、三田尻御舟倉を「海軍局」と改めました。現在は水路や通堀の一部を残すのみとなっていますが、警固町や局ノ内等の地名に往時をしのぶことができます。これもやはり国指定史跡となっています。

 やがて昼過ぎになりましたので、防府天満宮の方へ移動して、昼食と句会を〝うめてらす〟で行いました。句会が済んで、〝山頭火ふるさと館〟へ寄って、後少し〝山頭火の小径〟を歩きました。そして、5時過ぎに宇部へ戻って解散。ハイ、お疲れ様でした。

 写真がたくさんありますので、まず〝英雲荘〟の方から見て下さい。明日から3日間奈良の方へ行き留守にしますので、ブログも休みます。また帰ったら続きを書きますので、読んで下さい…ゴメンナサイ!

①正門 ②正門(裏側) ③御茶屋の説明板 ④明治天皇行在所の碑 ⑤門の上の魔除けの桃 ⑥玄関前 ⑦大観楼(2階建てのところ) ⑧大観楼の檜皮葺 ⑨大観楼額(三条実美の書)と襖 ⑩掛け軸(七卿歓迎の図) ⑪大観楼2階から見るみくり屋根 ⑫大観楼の2階から見る檜皮葺 ⑬急な階段 ⑭裏庭 ⑮座敷(殿の間)から見る庭

 

   

コメント (3)
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