ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝和讃〟ってなに?

2018年02月09日 | 日記

 今日は最高気温10度で洗濯日和…でも最低気温は-4度ですから、やっぱり風が冷たいです。今日も〝風邪籠〟でした。  

 先日先輩より〝涅槃和讃〟を見舞いにと送って頂きました。その前にも…〝御忌和讃〟と〝彼岸和讃〟を。

 実は法然上人の命日(本当は陰暦1月25日…でも陽暦でされたようでしたが)に檀家寺で「法然上人御忌和讃」を詠唱なさったとか。その教本である吉水講のCDより添付ファイルとしてです。10年前から取組んで今は7人のグループになったそうで。元来音楽に造詣の深かった方ですから、すぐに馴染まれたのでしょう。私たちのOB会では、いつもギターかアコーディオンを持ち込んで独演会を開き、みんなを楽しませて下さいます。アリガタ~イ先輩なんですよ。

 以前何回か句材に〝和讃〟というのを使った俳句に出会ったのですが、辞書で調べても今ひとつ実感が湧かずに理解しかねていました。何かの法要の時に大勢の僧が合唱のように読経するのを聞いて、もしかしたらこのようなものかしら?と思ったりしていました。

 和讃とは、広辞苑に「仏・菩薩、教法、先徳などを和語で賛嘆した歌」とありました。お経のように(?)仏様のことを歌うというのは完全なる間違いではなかったようですが、実際に聞いてみてびっくりしました。音楽には全く疎い私が言うのも笑われそうなんですが、これはもうお寺とは関係なく純粋な〝音楽〟ですね。ソプラノの独唱を中心に男性合唱も混じったりして、どう表現してよいか分かりません…意味も分らずに聞いていましたが、自然とこゝろが洗われました。もしかしたら本質的に賛美歌と似ているのかも…これも門外漢が何を言うかとお叱りを受けそうですが… まあ、私にとっては一種のカルチャーショック(?)みたい!

 釈迦入滅の日とされる2月15日(陰暦)、その遺徳追善のために行われる法会を「涅槃会」(ねはんえ)といって春の季語です。だから〝涅槃和讃〟も季語として使えるでしょう。もし使った句があれば、すぐにその雰囲気が分かります。ちなみに〝和讃〟は七五調ですから、俳句をしている人には読みやすいですね。先輩から送って貰った〝涅槃和讃〟の歌詞を載せますので、読んでみて下さい。

 涅槃和讃 
  1 クシナ城外 日は落ちて 沙羅の林の 夕まぐれ 教化の道の 涯しなく 世尊は旅に 病み給う
  2 度すべき者を 度し終えて 精進せよの 一言を 常随阿難に 残しつつ 世寿八十の 大涅槃
  3 金管すでに 閉じたれば 二月十五の 月暗し 荼毘の煙は ヒマラヤの 峰はるかなる 雲と消ゆ
  4 南無や大悲の 釈迦如来 五溽の悪世 みそなわし 闇路に迷う 我等をば めざめの岸に 召し給え
    南無阿弥陀仏 阿弥陀仏  南無阿弥陀仏 阿弥陀仏
 写真は節分の時行った神社の〝垂れ梅〟(しだれうめ)と〝御手洗〟(みたらし)。この御手洗には「洗心」と彫ってありますね。氷が張っていました。垂れ梅はまだ固い固い蕾でした。
 
  冬季オリンピックの開会式が始まりました!しばらくはオリンピックづけになりそう…いやなりますので…当分ゴメンナサイです。
 
 
 
 
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今日の俳画は〝雛〟

2018年02月08日 | 俳句

 風邪の状態は…まあまあと言いたいところですが、なかなか手強い!喉の痛みなどは取れても咳というものは厄介です。夜寝ると余計に咳き込んでしまいます。このところの寒さで夜中に何度も目が覚め、おまけにトイレも近くなって何度も起き、結局は眠れずに起きて炬燵にもぐり込んだりしていますので、風邪も抜け出ようとはしないんでしょう。これからが長いんです。夫婦二人してコンコンやってます。

 ところが今度は鼻水が…テッシュが山のようになり鼻がヒリヒリ…マスクしていますのでどうにか隠せますが、外など出掛けられません。が、今日は出掛けたんですね~。アホ!と言いたいでしょ!

 今日は俳画教室。今年度最後の2回が終れば、3月の3,4日が発表会なので、作品展示をしないといけないんです。だから頑張って行きました。もちろんマスクして…

 画材は〝お雛様〟でも、今年の干支にちなんで犬のお雛様なんです。

 年賀状にも犬を描きましたが、イマイチ気に入らない。どうしても犬が可愛らしく描けないんです。今回もやっぱりイマイチ…

  紙雛眉一筆の男ぶり

 句集に載せた私の句です。これは紙雛を作ったときのものですが、俳画を始めてもう10年は過ぎました。ということは10回以上はお雛様を描いたということ…何度描いてもダメですね。他がどんなに巧く描けても、目が…眉が…ダメなら失敗なんです。難しいものですよ。同じ顔には絶対なりませんから。全部そろって上出来というのは滅多になく、どこかが気に入らなくてもガマンです。

 

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風邪籠

2018年02月07日 | 日記

 今最悪…この不快感と倦怠感は久し振りに味わうもの、何もする気が起こりません。何を言われてもただひたすらゴロゴロとしています。

  大人しく叱られてをる風邪籠   富安風生

 昨日は俳句教室が午後からありましたので、午前中に病院へ。喉、咳、痰を訴えると、隔離されました。今インフルエンザが猛威をふるっているので、一応その恐れがある人はとのこと。そりゃそうでしょう、私だって移されたくはありませんものね。

 血圧…150と…高い!熱は36度7分…まあまあ…鼻の粘膜から菌の検査…これは相当奥まで入れられとても不快…まだありました…尿の検査。最後は先生から喉のチェック…以上で、「今のところインフルエンザではないが…シロではないね」「エエッ、グレイですか?」「そうだよ、だから熱が37度以上出たらまたいらっしゃい」と。聞くところによると今年のインフルエンザは熱が出にくいタイプらしい。以前罹ったときは39度ぐらい出て、そのころ問題になったタミフルを飲んだっけ…でもそれで治ったなあ。

 病原菌もだんだんとたちが悪くなって…カンタンに見分けが付かないように進化しているのかも…これは人類との戦いでしょうか?

 そのせいかどうか、昨日は大ポカをやってしまいました。兼題を間違えたんです。1月は2個所合同で句会をしましたので、他の所の兼題と間違ってしまいました。「春浅し」と「東風」、どちらも春の季語ですが。で、昨日は「東風」の方だったんです。

 薬を山ほど貰って、今まで飲んでいる薬とあわせると、11種類…食欲不振になってもおかしくありませんよね。でもこの状態から早く脱したい気持ちでマジメに飲んでいます。咳がつくと頭が痛くなり…今度は頭痛薬を飲むはめになるのですが…仕事が溜まっているので仕方がありません。こういう状態で…ブログも写真も…ゴメンなさいです。

 今朝は雪が舞い地面が白くなっていましたが、お昼頃には日が差してきて融けました。でもただならぬ雲が…とにかく寒いです。 

 

 

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風花

2018年02月05日 | 俳句

 今日も最高気温は2度…昨夜は寒くって目が覚めました。蒲団をかぶっても背中がスースーする感じで…最低気温-3度ですから。

 二,三日前からおかしかった喉がついにダメになりました。このところの寒さで十分気を付けていたものの…抵抗力が弱まっているのでしょうか。いつも風邪の菌に真っ先に冒されるのは喉、それも咳と痰を伴って胸が痛くなります。熱はないからインフルエンザではなさそう。 先週は用心のためリハビリなどの通院も控えましたのに。だって明日は俳句教室、どうしても行かなくてはいけないでしょ…

 先日新聞などで馴染みのない二つの言葉を見かけ気になっていました…それが分かって何だかとっ~ても得をした気分…。皆さんそういう経験ないですか?私はいつも俳句のお陰で…アリガタイことです。知るということは本当に楽しいことですもの。忘れないうちにここに書いて皆さんにもお教えしましょうね。

 一つは「他火」、もちろん「たび」と読みます。そうなんです、今の〝旅〟の語源なんですよ。他にも「他日」(たび)とか「外日」(とび)、「発日」(たつひ)とかありましたが、「他火」とは、他の家で調理(火を使う)したものを頼るという意味から今の旅になったものとか。正確な語源は未詳ですが、古くは遠い土地に限らず住居を離れること全てを〝たび〟と言ったそうですよ。

 もう一つは「花眼」。これは何となく意味は分りましたが、なぜそう言うのかと疑問で…調べてみました。読みは「かがん」、意味は老眼のこと。もともとは中国語で「ホワイェン」と発音します。何と美しい言葉でしょうね。〝老眼〟と言われるのは今は慣れて何ともありませんが、初めの頃はやはり抵抗がありました。でも花の眼なんて言われると…ほら、きれいな顔が見えてきません?実は「花」という漢字には「目がぼやける、かすむ」という意味があるからそう言うんですけどね~。

 森澄雄に『花眼』という第二句集があります。それについて「ブログ俳諧鑑賞」に「森 澄雄小論」がアップされていましたごので、少しご紹介を…

 森 澄雄小論・・・花眼のひと澄雄・・・

  澄雄の第二句集『花眼』(昭和二十九~四十二年)は、つとに名声を博した句集である。そこで、澄雄は、“花眼”とは、中国語で“酔眼または老眼”の意であるが、“年齢の豊膩(ほうじ)と孤独の中に 自然の美しさとともに 人生の妖しい彩りの美しさが見えてくる眼”でもあるとし、この句集で、“人間は生きている時間のうちに 何を見、何を喜び、何を悲しんできたのか、いわば人間の生の時間を見つめようとした”と記している。

 日々何ごとも勉強すること、知ることが…脳とこゝろの栄養と思えば、頑張れますよ。だっていい花や実をつけるんですから。

 今日は風が強く、寒さで凍えそうなんですが、時たま日が照ったり、雪が舞ったり…そうです、「風花」…写真でわかりますか?(下の黒いところの白い点々) 冬の季語です。普通はもう少し晴れて穏やかな日和に雪が花のように舞うということからできた季語ですが…。 梅の蕾もここまで脹らみました…やはりボケてますね。ゴメンなさい!

 
 

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春立つ日

2018年02月04日 | 俳句

 今日は〝立春〟、とはいうものの山口の最高気温は2度で~す。雪もちらちらと舞っていて、ところが突如パーッと日が差してきたり…まあ、何とも気まぐれなお天気さまですこと!

  髪切つて羽搏く(はばたく)つもり春立つ日

 句集『甘雨』に所収の私の句です。私には10年以上の行き付けの美容院があって、何事かがあったりどこかへ出掛けたりするときは必ずそこへ行って、髪を綺麗にして貰います。だから行く度に今度はどこへとか何かあるのですかと聞かれるのですが、この時はもしかすると嫌なことがあって気分転換に行ったのかも…。昔は髪を長くして編み込みなどをしていたんですよ。だから東京の新年句会などへ行くと、昔の印象がまだ残っているのか…髪型が違いますねと言われることがあります。短くしてもう10年以上にはなると思うんですけどね。最初に焼き付いた印象というのは、なかなか消えないんでしょうか。とにかく気持ちだけでも〝やるぞー〟と、春らしく。

 ところで、昨日の節分の話。今まで行ったことのない神社へどうして?と思ったでしょう。これには訳があるんです。1月の句会に、〈宮司宅大根山積み井戸の前〉という句が出ていました。ちょっと粗っぽい詠み方ですが、句材が面白いと思いました。「この大根はきっと畑から抜いてきたばかりで、今からこの井戸水で洗うんじゃあないかしら…」「それも山積みとあるから神社の何かお祭りにでも使うのでは?」と聞くと、作者曰く「その通りなんです。聞いてみたら〝節分〟に使う沢庵だそうです」と。へエッ、節分に沢庵配るの?聞いたことある人と言っても誰も知らないと。じゃあ行って確かめないと…

 ということで、その問題の〝黒石神社〟に行ってみたんですよ。昼過ぎでしたが人影も殆どなく、豆撒きなども当然なさそう、境内は寂しい限りです。全く拍子抜け。聞くと〝ぜんざい〟の接待がありますよといわれ、早速いただきに行きました…すると、ああ、ありました!例の沢庵が…これだったんですね~。でもこんなに人が少なかったら、そんなに沢庵も要らないでしょうに。ではあの山積みの大根はどこにいったんでしょうか???  

 最初は分からずに階段を登って行きました。鐘撞き堂まで50段、ここで鐘を撞いてひと休みし、本堂まで42段ありました。これはおばあちゃんには無理だなと思いましたが、裏に車で来れる道がありました。ここなら人も少ないし、おばあちゃんを連れてきても大丈夫。福豆もちゃんと頂きました。 

 

 

 

 

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節分

2018年02月03日 | 俳句

 今日は2月3日。そうです、「節分」ですよ。

 「節分」とは、四季それぞれの節の変わり目のことで、本来は年に四度あるんですが、現在では立春の前日のみが重要視されて、「節分」といえばこの日だけを指しますので、冬の季語となります。

  節分の雲の重たき日なりけり   稲畑汀子

 まさに今日はこのような日でした、というより変な一日でした。朝のうちは日が差したり、午後になると雨が降り出したり、かと思うと今度は雪…そのうちまた日が差してきたりと…でも結局はとても寒い日だったということ。

 この日の行事として、「追儺」(ついな)や「節分詣」などの季語もあります。門に柊や鰯の頭を挿したりする風習や、豆を撒いて鬼を追い出したりする追儺も、邪悪なものや災厄を防ぐという意味からきたものです。だからこの節分行事にちなんだ季語もたくさんあります。次の一茶の前句の「年の豆」は豆撒きの豆のこと、後句は「鰯の頭さす」という節分の夜の風習からの季語。

  三つ子さへかりりかりりや年の豆  一茶

  門にさしてをがまるるなり赤いわし  〃

 毎年この節分の日には、義母を連れて琴崎八幡宮と中津瀬神社にお詣りしますが、今年はもう1ヶ所加えて、節分の三社巡りとシャレてみました。なぜかというのはまた次の日に書きますが…。

 琴崎八幡宮は甘酒と豆の接待、中津瀬神社は豆茶の接待があります。本当は両方とも〝くじ〟が目的なんです。琴崎は富くじ一本500円、初詣と同じくダメで末等のお守りでした。おもしろくな~い!中津瀬は福あめのくじ、一本150円。主人と私あわせて10本買いました。

 こちらは…ヤッター!当たりましたよ。大福あめ3本、鬼打棒3本と、6割のヒットです。でも上にはもっと上があるんです。大々福あめ、特大福あめ、超特大福あめ…とか。それでも今年の当りは良かった~1本も当たらない時があったんですから。でも一番美味しいのはスカの福あめなんですよ。さあ~いよいよ明日からは春ですよ!また気分を入れ替えて頑張りましょうか。

 

 

 

 

 

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二月

2018年02月01日 | 俳句

 昨日の〝スーパーブルーブレッドムーン〟が東京ではしっかり観測されたようで、その綺麗な月がテレビに映し出されていました。よかったですね。いつもは見逃すことが多かったので、今回は…と思ったのですが、山口は曇でぼんやりと…残念でした。

 二月になりましたのでテンプレートを春らしいのに替えました。どうですか、明るくなったでしょう?

 「如月」(きさらぎ)というと、陰暦二月のことで仲春になりますが、「二月」は陽暦ですので、月の初めに寒が明け、立春を迎えますから初春の季語になります。まだまだ寒さの厳しい日も多く、春が来たという実感は乏しいものの、梅が咲き初めたり鶯の初音が聞こえるようになったりと、気分的には冬とは違いますね。

 波を追ふ波いそがしき二月かな    久保田万太郎

 花豆をくろぐろ煮たる二月かな    市村究一郎

 万太郎の句は、海岸の景でしょうが、波が波を追っていく、さらにそれが「いそがしき」と捉えたところが二月らしいです。なんだか波が春を追いかけているようで…きっとそれは〝春一番〟が吹いているからなんでしょう。この「二月」のところを三月や四月などと置き換えてみると、ここはやっぱり二月が動かないと思いませんか。

 究一郎の句も、まず「花豆」という言葉がいいですね。正式にはベニバナインゲンのことなんですが、大粒のそれも紫がかった黒色の豆で、煮豆や甘納豆などにします。それをここでは「くろぐろ」と言ったところに寒さが残る「二月」が絶妙に響いているのです。煮含められて艶の出た豆…やはり他の豆ではこの雰囲気はでないでしょう。「花」の字も「ハナ」という音も春へ向かっているようですね。

 ご近所の犬。通るとき、吠えたりせずいつもじっと見ています。写真撮るよとスマホを向けると、姿勢よくしてくれました。ホントかな?

 

   

 

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