ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝母の日〟のおむすび

2018年05月13日 | 俳句

 今日は第二日曜日、「母の日」です。毎年この日は家族で食事へ。今年も義母を連れて娘夫婦も加わり、どこかへ…予約を早くしておかなかったので、めぼしいところへ朝電話してもどこも断られてしまいました。去年は回転寿司へ行って散々でしたので、今年は寿司は止めようということで、焼き肉を食べに行くことになりました。

 昨日は午後の俳句教室と夜の句会がありましたので、9時ごろに帰宅。やはりダブルは疲れますので、ブログもお休みしました。

 今日は朝から雨が降ってちょっと肌寒い。もうすぐしたら出掛けますので、ちょっと待っている間にブログを書くことにしましょう。

  母の日のてのひらの味塩むすび   鷹羽狩行

 おむすびというのはどうしてこんなに飽きないんでしょうね。何も食べたくなくてもおにぎりにすれば食べられますもの。中に何を入れても美味しい…海苔で巻いたら更に美味しい!でも、元祖は塩むすびでしょうね。昔食べるものがなかった頃の〝銀シャリ〟、それを塩だけで握ったもの。おかずなどな~んにもなくても、ご馳走でした。私はこれに梅干が入っていれば最高!更に母の握った塩むすびならなおのこと。だから昼はおにぎりにして食べました。もちろん自分で握ってね!

 今は本当に贅沢になりましたね。あの頃の〝銀シャリ〟は特別な米ということではなかったと思います。品種改良されて、今時の米の種類のナント多いこと。口が肥えてしまって少々のものでは満足しなくなっているんですね。〝貧しかった時の方が却って幸せだった〟なんて、嘘のような本当の話…でしょう?

 午後の教室は、1人欠席の14人、夜の部も1人欠席の9人でした。今月はまだ最初ですので、兼題はありません。夜の部は5句事前投句で普通の句会形式ですが、午後の部は入門教室ですので、講義形式。だから俳句の基本を説明して、即吟で俳句を詠んで貰いました。10人は継続の人ですから問題ないのですが、初めての人はエエッ!とビックリ。それでも、時間内に2句を詠んでいましたから大丈夫です。

 芭蕉の〈古池や蛙とびこむ水の音〉を見倣って、この形式で詠んでみましょうというと、次の句が最高点句でした。〈夫の忌や今年も来たか青蛙〉即吟でこれだけ詠めればなかなかのものです。だってまだ2年過ぎた人なんですから。

 芭蕉の句を見倣ってと言ったので、このように三段切れになってしまったようです。それで〈夫の忌に今年も来たか青蛙〉または〈夫の忌や今年も来たる青蛙〉と直しました。夏の季語「青蛙」が効いていますね。作者曰く「実は5月3日が夫の忌日なんですが、不思議にも毎年その日から青蛙が出てくるんですよ」と。「そりゃ、きっと姿を変えたご主人のお帰りなんですね~」と言うと、「私もそう思っちょります」ですって。(大笑)このように初めての方も一緒に笑って、今日の教室も無事終りました。ご苦労様!

 昨年のブログで紹介した〝イチジク〟、今年も実が生りました。…でもやっぱりすぐに落ちてしまいました。悔しい~!いつになったら食べられるようになるんでしょうか?教えて下さ~い! 

 

 

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〝チューリップ〟の俳画

2018年05月11日 | 俳句

 お天気はいいもののなんと今日は風が強い!…せっかく髪を洗ってキレイにブローしたのに~。昼からのフラダンスに行くと、友達から何か運動してきたの?と言われてしまった。悔しい!

 連休明けの今週からフォーユーの文化講座も始まって、水曜日は健康体操、木曜日は俳画、今度の土曜日は私の「俳句入門教室」と、また忙しい毎日になりそうです。

 昨日の俳画教室も久し振りでした。3月4月が休みで、2ヶ月は全く筆を取っていませんので、なかなかいい具合に掠れや濃淡が出せません。

 画材は〝チューリップ〟。いつも5月から始まって2月に終るので、春の画材を描くことが殆どありません。それで今日は春の画材を選びました、と先生。見た目には易しそうなんですが、これが意外と難しい!なかなかサマにならないんですよ。幼稚園の子でも描けるのですから、これを俳画的に風流に描くということがホントに難しいのです。子供のお絵かきみたいになっちゃって、気に入らな~い!

 俳画は、端正にキレイに描けばいいというものではありません。書道などもそうですが、上手いんじゃなく〝味〟のあるものがいいんです。即ち下手でも何か魅力的な…これって全てに通じると思いませんか?

 俳句も然り。私は、上手くて上品な句より、下手な、不器用な句、何かゴツゴツとして心に棘のようなものが突き刺さってくるような…そんな句が詠みたい!やっぱりこれは持って生まれた才能ですかね?いろいろと他人の句は批評したりしても、自分の句は思うようには出来ませんから。まあ、常に今の自分との戦いですね。ガンバルしかないっちゃ!

 明日の俳句教室は、会員15人中4人が新人さん。後は継続の人ばかりなので、その分気は楽なんですが…やっぱり最初は緊張しますよ。報告はまた明日にでも。バイ、バ~イ!

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〝若いツバメ〟?

2018年05月09日 | 俳句

 昨日一日降ったり止んだりの雨も今日は朝から青空のいい天気です。庭の草木のみどりが一段と濃くなってキラキラと輝いています。こんな日は本当に〝夏来る〟を実感しますね。でも気温はまた下がって昨日からちょっと肌寒い!

 昨日の兼題は〝立夏〟、5月5日でしたからちょうどいい兼題です。とうとう5人になってしまって淋しい限りの教室ですが…でもみんなやる気満々の〝精鋭〟ですから心配ご無用。

 人数が少ない分丁寧に鑑賞や添削指導もできますから、〝みなさん、他の教室より時間をかけている分二倍は上手にならんとね!〟というと大笑い。更に〝俳句は難しくないから〟と言って友達を誘って下さいねと言うと、異口同音に〝エエッ!難しいですよ~〟〝それは皆さんが上手になって俳句が分かるようになった証拠なんです〟と。まさにその通りです。

  人妻も頭髪饐ゆる夏となりぬ  山口誓子

 この句を見てナンデ〝人妻〟なの?と思ってしまいました。確かに夏になると汗をかきやすいので、女性の長い髪が一番匂うでしょうが…。でも最近は朝シャンなどと言ってしょっちゅう髪洗っているから、そんなことはなくなったとは思うんですけど。「も」がくせ者ですね。他の女性は当然と言うことでしょうか?人妻だったら日頃から手入れを良くしていて匂わなかったのが、夏になるとやっぱり…ということでしょうか?でもこれは女性に失礼な句ですね。

  子の髪に少女の匂ひ夏来たる  三村純也

 この句も髪の匂いの句ですが、これは子供が大人へ成長していく課程の「少女の匂ひ」、きっと男親からすれば嬉しいような気恥ずかしいような…そんな眩しい少女の髪が見えてきます。この〝夏来たる〟は明るく健康的でいいですね。

 さて、今月の句には「燕」や「烏」などが出ていたので、いつの間にか「鳥談義」になってしまい、とても盛り上がりました。

 皆さん〝若いつばめ〟ってご存じでしょう。辞書には「年上の女の愛人である若い男」のこととあります。その語源を今日初めて知りました。ビックリ仰天!

 番いになった燕は巣作りをして大体5,6個の卵を産んで温めます。ところがその卵を巣から落っことしに来る燕がいるんだそうです。〝イタズラをしに来るの?〟と聞くと、〝いや、いや、自分の卵を産ませるためなんです〟って!要するに人妻を寝取りに来るということ。そして、それをするのはまだ若くて相手が見つからない独り者の燕だそうです。というところから〝若いつばめ〟と言うようになったんですって。ビックリでしょう。

 今度は、カラスが笑うという句からのお話。餌をやるといつも来る2羽のカラスがいて、遅いときには〝カア、カア~〟と催促するそうな。そして、カラスは礼儀もわきまえていて、食べた後の糞は必ず他所に行ってするという。あるとき旅行に行ってやらなかった時、帰ってみると庭が糞だらけになっていたんだと。フウーン、感心やなあ~! 

 今度は、〝シャツを針金のハンガーに干していたら洗濯物を外してハンガーだけ持って行ったんですよ〟とか〝猫の残した餌を食べに来て、それが少ないと餌入れをあちらこちらに放り投げていた〟とか…

 もっと面白い話は…カラスは餌になりそうなものをあさって持って来て、それをあちらこちらに隠すんだそうですが、その場所を全部憶えていて、生もののような腐りやすいものから順に食べていくんだそうですってよ。へエッ、賢い~!

 モズとかリスなどの話では餌をどんなに集めても、それをどこに隠したか忘れてしまうというのにね~。確かにカラスは頭がいいという話はいろいろ聞きますけど、餌の食べる順番までちゃんと考えてるなんて、ホントにオドロキでしょう!

 雉子の話も出ましたが、これはまたにしましょうか。では、バイ、バ~イ!

 写真は「蛇苺」、初夏の季語。バラ科キジムシロ属の多年草。語源は実が食用にならずヘビが食べるイチゴ、ヘビがいそうな所に生育する、イチゴを食べにくる小動物をヘビが狙うことからなどの諸説がある。毒があるという俗説から毒イチゴとも呼ばれるが、無毒。人間が食べても体に害はないが味がない。 

 

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雨の東行庵吟行

2018年05月08日 | 俳句
 昨日は久し振りの吟行で疲れたんでしょうか、ブログ書きかけて寝てしまいました。今日は俳句教室ですので朝のうちに続きを書いてます。

 以前から計画していたので、雨の予報でも変更出来ず、風雨雷注意報などが出ていたので皆心配していましたが、迷わず決行です。

 まず予約していた〝いちご狩り〟へ、以前も行ったことがあるので要領はわかります。でも、やはり出端の頃と違って苺の粒も小さいのが多いし甘さもイマイチでした。参加したのは7名、約1時間ほど…食べてもう食べきれないというところで、外へ出て山羊の小屋へ。あの時産まれたばかりの子山羊も少し大きくなって、でもまだまだ可愛いですね。(写真は以前のもの)山羊は濡れるのがイヤみたい!

 雨は降ったり止んだり…思ったほどではなく安心!大きな苺のビニールハウスの中にいた時が一番降っていたのかも。凄まじ音がしていましたもの。だからこんな句も出ましたよ。〈ビニールハウス打つ雨脚や苺摘み

 〝東行庵〟は言わずと知れた「高杉晋作」の墓地です。Wikipediaの説明を載せましょう。

東行庵の地は清水山といい、幕末の頃奇兵隊軍監山縣有朋(当時は狂介)は麓に草庵を建て「無鄰菴」と名付けていた。ちなみに後に山縣が京都に建てた別宅を無鄰菴というのは、この下関の無鄰菴にちなんで名付けられたものである。

慶応3年4月(1867年)に死去した高杉晋作の遺骸は、遺言により奇兵隊の本拠に近いこの地に葬られた。晋作に仕えていた愛人おうの(谷梅処)が出家し、山縣は1869年(明治2年)に無鄰菴をおうのに贈った。「東行」は晋作の号であり、おうのは1909年(明治42年)に亡くなるまで晋作をこの地で弔ったという。

東行(晋作)の没後100年を前に1966年(昭和41年)に大修理が行われ、同年、東行を顕彰する東行記念館が境内に建てられた。同館は2010年(平成22年)、下関市立東行記念館として再開館した。

 ここは〝花の寺〟としても有名、春は梅の花、夏は花菖蒲、秋は紅葉の名所でもあります。だから私たちは時期時期の 東行庵によく吟行しますが、今回は花は…ああ、黄菖蒲がもう咲いていましたね。梅は実がたくさん生っていました。

 時々小降りになる雨の中を、傘を差して歩く…これもなかなか風情があっていいもんです。また連休明けと言うこともあって人がいない…これも静かでいい。楓の若みどりの美しさ…心が洗われるよう。ここには〝東行の楓〟という樹齢300年の楓もしっかり若葉を繁らせていました。楓の花はもう実になって空へ飛び立って行きたそう!

 近くの店でお昼、その後、今日は「東行記念館」が休館なので休憩所で句会をさせていただきました。帰りは雨も止んで、まあまあ有意義な一日となりました。

 いちご園での山羊の句〈眠たげなる山羊の眼や五月来る〉や東行庵での〈東行の遠目差しや若楓〉の句など、それぞれでの収穫もありました。

 

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オークランドを後にして

2018年05月06日 | 俳句

 今日の天気予報は午前中曇午後から雨でしたが、早々と10時過ぎにはポツリポツリ…そのうち本降りになって一日中という感じでした。

 いよいよニュージーランドの旅も最終日になりました。4月15日7日目です。

 ホテルからクイーンズタウン空港までは15分、オークランド行10時30分発の飛行機ですから、この日の朝はゆっくりと朝食をすまし、荷物の整理です。レストランからの朝焼がとても美しい!8時30分バスで空港へ。オークランドまでの所要時間は1時間50分です。

 

 クイーンズタウンでの天気はよかったのにオークランドでは曇、時々パラパラッと…。でも、今までが嘘のように暖か~い!21度はありそう。ここでも到着と同時に昼食です。この日はハンバーガー。何ともデカイ!半分も食べれませんでした。

 最初着いた日はすぐにバスで出発でしたが、帰国便は22時、それまで時間がありますので市内観光です。オークランドはニュージーランド最大の都市、高層ビルと青い海、白いヨット、丘陵の緑が見事なコントラストの街で、〝帆の街〟という愛称を持っています。タイサンボクの花がバスの中から見えました。

 フェリーでデボンポートへ。到着すると真っ先に案内されたのが、今はもう亡くなられたあの大橋巨泉さんの店〝OKギフトショップオークランド店〟でした。その後スカイタワー(東京のスカイツリーみたい!)を眺めながら自由に街中のショッピング。いい具合に雨も止んでオークランドの銀座通りといわれるクイーン通りを歩きましたが、でももうお土産も大体買って荷物と一緒に空港の方に預けていますので、買うものもありません。ブラブラと見て回っても疲れるだけ…夕食の集合時間までを持てあまし、港のベンチに座って海を眺めていました。すると次々とツアーの人たちも集まってきて…ここでは初めてみんな時間を持てあましていましたね。(笑)

 夕食はこれも初めての海鮮料理です。エビ、ホタテ、白身魚、ムール貝の、日本で言う陶板焼のようなものでした。もちろんムール貝は食べずに主人にあげました。エビやホタテは熱々でとても美味しかったですよ。

 22時発の飛行機に乗れば、いよいよニュージーランドともお別れです。ここから空港までは30分程なので8時のお迎え…ところがハプニング!そのバスが故障して迎えに来られないという。代替えのバスは今から出ても1時間以上はかかると…添乗員さんが真っ青です!おまけに雨が土砂降りに…そんなことなどつゆ知らずのんびりとコヒーを飲みながら、みんなで〝バスが遅いねえ~〟と。

 なんとか手配して貰ったバスが来て乗り込んだ後、やっとそのいきさつを聞かされてビックリしましたが、添乗員さんの気持ち良く分かります!でもまだまだ羽田に着くまでは何が起こるやら…それは天のみぞ知るですね。(笑)

 帰りもニュージーランド航空の直行便、約11時間の空の旅ですが、今回は満席で身動きできずシンドカッタ~!またまた夕食と朝食が…でも無事に帰れてメデタシ、メデタシです。

 ここまでこの長~いニュージーランド紀行にお付き合い下さった皆様、ホントにありがとうございました。感謝で~す!

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ミルフォード・サウンド国立公園へ

2018年05月05日 | 俳句

 今日は「立夏」でもあり「こどもの日」。ということは今日からもう夏なんですね。年によってはずれることがあって、6日が立夏になることもありますが。暑いぐらいのよい天気で、各地でいろいろなイベントが行われたようです。こちらでも恒例の〝新川祭〟がありました。

  プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ  石田波郷

  子供の日小さくなりし靴いくつ    林 翔

 ニュージーランドの旅もいよいよクライマックスです。4月14日、6日目。

 朝は腹痛や吐き気も治まっていましたので、朝食は軽く味噌汁とお粥にしました。今日も強行軍です。ミルフォード・サウンドまで約307㎞・約6時間の往復なんですから。昨日に続き、この日も最高のお天気でした。

 7時30分ホテル出発。今日は一日日本人のガイドさん付きです。南島観光のポイントの一つ、ミルフォード・サウンドへ続くミルフォード・ロードには美しい大自然が広がっています。周辺にはいくつかの小さな湖があり、水の透明度はピカイチ。看板にはわざわざ上下逆さまの文字が書いてあり、水に映ると正しく見えるようになっていました。だから〝ミラー湖〟というんですよ。鳥は〝ケア〟という山岳オウムで、人なつこく、いたずら好きで人や車を見つけるとすぐに寄ってきます。この時もバスを停めるとすぐに寄ってきました。

 

 キャズムでは浸食でできた石の芸術といわれる幻想的な自然美を堪能。日本では甌穴といいますが、それの大掛かりなものです。次はこのニュージーランドには滅多にないという珍しいトンネル、〝ホーマー・トンネル〟です。タルボット山の山腹を1,219メートルにわたってくりぬいたトンネル。日本では珍しくもなんともないのですが、ここでは滅多にトンネルは作らず自然のままに遠回りをして行くのが普通なんですって。これもやはり広々としたお国柄からなんでしょうね。

 

  いよいよミルフォード・サウンド、ここはフィヨルドランド国立公園になっていて、湾には2,000メートルに達する峰がそそり立つ。このミルフォード・サウンドは14のフィヨルドの最北端で、温帯多雨林地帯に位置する山と海に囲まれた迫力ある渓谷です。約1時間40分のフィヨルドクルーズ。乗船してすぐに昼食のお弁当です。久し振りの和食ということで懐かしい!味はイマイチでしたが、巻き寿司といなり寿司がおいしかったなあ~。もちろん控えめに食べましたよ。気温は低いのですが、晴れているのでそれほど寒くはない…とはいえデッキに出ると風が冷たい!アッ!イルカもいました。船の周りを喜んで泳いでいます。岩場にはアシカが気持ち良さそうに寝そべっていました。滝飛沫を浴びると10歳は若返るという伝説の〝ボーエン滝〟など。すべて世界遺産の一つになっているところなんです。光の加減によっては海の色が青かったり緑色だったり…ホントに美しい!

 

 帰りは来た時と全く同じ道ですから、お休みタイムでした。ガイドさんは若い青年、高校時代にホームステイで来て良かったので、こちらの大学へ入学、現在もクイーズタウンで一人暮らしですって!20時ホテル着。夕食はラムステーキでした。今日も一日疲れました!

 

 

 

  

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マウント・クック~クイーンズタウンへ

2018年05月04日 | 俳句

 5月4日、「みどりの日」です。今日も天気がよいので洗濯ものを干しに出ると…わあ~風が強い、強い!

 そう言えば昨日のテレビで、東日本の方では台風並みの暴風雨だと報道していたっけ。この現象を「メイストーム」と言うのですが、その言葉をWikipediaで調べてみると、以下のように説明してありました。

 4月後半から5月にかけて、主に温帯低気圧の急速な発達により大が吹く気象現象のこと。ただしこの語は和製英語である。

 毎年春先になると日本海や北日本周辺海域で温帯低気圧台風並に発達し、広い範囲に荒天をもたらして山や海では登山者や船の遭難事故をしばしば起こすことがある。5月になってこのような低気圧の発達が見られることは少なく、通常は4月いっぱいまでである。

 しかし、今日から明日にかけても落雷やにわか雨など、天候の不安定さを昼のニュースで報道していましたよ。今年の立夏は明日の5日ですから、今日は言うならば春の最後の嵐ということになるのかしら。

 けふ限りの春の行方や帆かけ船   森川許六

 春尽きて山みな甲斐に走りけり   前田普羅

 では今回はニュージーランドの旅一番の見所、「マウント・クック国立公園」でのハイキングについて書きましょう。昨夜は遅く着いたのでホテルの外観が分からなかったのですが、今朝の「ハミテージホテル」からは3,000メートル級の山々がくっきりと見えました。その中でも最高峰のマウント・クック(3,724㍍)を眼前に氷河が間近に見えるポイントまで、ラクラクコースのハイキングなんです。

 このマウント・クック国立公園内に位置するハミテージホテルは、ほとんどの部屋から雄大な山々の景色を望むことができる、このあたりでは一番の大きなホテルです。特にこの地方は天気が崩れることの方が多くて、今日のような日は年に5本の指に入るほどの快晴で、ガイドさんも〝皆さん行いがいいんでしょうね~〟と。それほど今までとは打って変わった晴天だったんです。感謝、感謝です!

 

 朝食を済ませ、日本人ガイド二人にそれぞれ分かれての出発。往復約2時間のコースです。先日からの雪でどこも真っ白!外に出ると風が冷たくて頬が痛くなるほど…。コースは大して高低差もなくガイドさんも説明しながらですのでゆっくりゆっくり、ちょうどよい午前中の運動という感じでした。帰る頃はちょっと汗ばむぐらいで…寒さも忘れていました。「ニュージーランド・ブルーベル」は、淡い紫色の桔梗科の小さな花、夏の花ですが咲き残っていました。

 11時にホテル出発、今度は一路クイーンズタウンへ。またまた約276㎞・約4時間30分の移動です。途中、オマラマにて昼食と羊の毛刈りショー見学。メニューは初めてビーフステーキでした。羊の毛刈りはオーストラリアでも見ましたので、それほど珍しくもなかったのですが、刈られる羊が引っ張り出されて…〝羊が緊張して固まっていますよ…〟という説明がおかしくて何だか哀れにも思いました。(写真のような格好でぴくりとも動きませんでした。)

 その後牧羊犬のショーも野外であり、賢い犬に追われる羊の群れの所作がおかしいやら可愛いやら…これも面白かったです。

 途中トイレ休憩をかねてアロータウンや総合民芸品店へも寄ってショッピング、やっと18時頃クイーンズタウンの「メルキュールリゾートホテル」に到着しました。夕食はまたスカイライン展望レストランでバイキング。アロータウンはかつてゴールドラッシュで湧いた金鉱の街で、当時の町並みがそのまま遺されている紅葉の美しい街でした。クイーンズタウンは、マオリ語で「ヒスイの湖」と呼ばれるワカティプ湖に面した、サザンアルプスのふもとのリゾート地。

 

 ところが…ところがですね~これからが最悪だったんです。ホテルに着く頃からお腹の調子がおかしくなり…〝こりゃヤバイ!〟と薬を探すけれど、風邪薬や解熱剤など、他に必要なものは持って来ているのに…肝心の腹痛の薬がない!主人は腹痛に縁のない人なので持って来るはずもなし。どうしようと思って添乗員さんに相談すると〝絶食が一番ですよ〟と。

 もちろん食べるつもりはさらさらないのですが…、この具合から考えると、これは間違いなくムール貝に中った症状としか思えないということを確信しました。

 自慢じゃありませんけど、私は牡蠣、浅蜊、蛤、サザエと、今まであらゆる貝類に中ってウンウン苦しんだことが何度も…。ニュージーランドは海も空気も綺麗だし、ついつい忘れてムール貝を食べてしまいました。今までのバイキングの不消化と合わさって、私のお腹が〝もうこれ以上は持ちこたえられん!〟とダメだしをしたんですね。疲れで体力も落ち、免疫力の弱い体に必然的に起こったこと。

 でもまあ、ツアーの皆さんの食欲旺盛なのにはビックリ!バイキングですから見ているだけで私は感心していました。主人も負けずに頑張っていましたが…女性グループのパワーにはタジタジでしたね。毎食ビールやワインですから。私はほとんど飲みませんしバイキングも少しなんですが、やっぱり知らず知らずのうちにつられて食べ過ぎていたのでしょう。部屋で休んでいようかとも思ったのですが、長崎から来ていたご夫婦が正露丸を下さり、それを飲んで出掛けました。何か少しは食べてから薬をと、スープだけを頂きました。ところが帰る頃になって…とうとう我慢できず吐いて吐いて…それは大変でしたよ。苦しかったあ~。ホテルに戻ると今度は痛むやら悪寒がするやら…貰った薬をもう一度飲み、すぐに入浴して寝ました。疲れが溜まっていたのでしょう。朝までぐっすりと。大変な一日でしたが、明日はどうなることやら…でも連泊ですので少しは気が楽。では続きはまたにしますね。

  

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クライストチャーチの「紙の大聖堂」

2018年05月03日 | 日記

 今日はもうゴールデンウィーク後半の、5月3日。憲法記念日です。

 長い人なら9日間もある今年の黄金週間も〝サンデー毎日〟の私には何ということもなく…子供が小さかった頃にはあんなに待ち遠しかったのに。この連休に何かをと思ったのですが、人の多いところに出掛ける元気はもうありません。

 今日は天気が回復したので、せめても洗濯と家の中の整理、草取りぐらいでも…と思っています。その前にニュージーランドの旅の続きでも書いておきましょう。

 四日目の続き~です。昼食の後、クライストチャーチの〝紙の大聖堂〟を見学、その後またバスに揺られて二つ目の世界遺産「マウント・クック国立公園」へ。これも大変な強行軍です。約330㎞、約5時間の移動で、ホテルには20時30分の到着予定ですから。

 ところで、このクライストチャーチの町、記憶にありませんか?あの「東日本大震災」が余りにも巨大すぎて、影が薄くなっていると思うのですが、同じ2011年2月22日12時51分、このクライストチャーチ近郊のリトルトン付近を震源地にマグニチュード6.1の地震が襲ったんです。死者185人の内日本人が28名。ほとんどが語学研修に来ていた若い人たちで、入居していたビルが倒壊して災害に巻き込まれたのです。一番多かったのは富山市立外国語専門学校の学生ら。確か大々的にニュースになりビックリしていたのですが、その17日後の東北地方を襲った地震報道の方がショッキングで…言われれば思い出すんですがね。

 その時町のシンボルであった「クライストチャーチ大聖堂」の塔も崩壊してしまったんです。そのために急遽建てられたのが「紙の大聖堂」。これは商業用の段ボールを用いて日本人建築家坂茂(ばんしげる)氏の建てた仮設の教会なんです。この日もたくさんの人が見学に来ていました。教会内部の屋根があのサランラップやトイレットペーパーなどの芯になっているものを大きくしたのを使用しているんだそうです。ビックリ!知られていないだけでどこでも日本人の活躍はスゴイですよね~。今町中が復興の最中であちらこちらに建築中のビルがありましたが、まだひび割れたり瓦礫が残ったりしたところもありました。大聖堂ももちろん復興の最中でしたが、その前の広場に白い椅子がたくさん並んでいたのがすぐ目につきました。聞いてみると被災者の数の椅子…車椅子やゆりかご、車に乗せるベビーチェアなどもあって胸が痛くなりました。でも日本の場合はとても並べきれませんよね。合掌!(写真は一部お借りしました)

 14時過ぎまたバスで出発。途中テカポ湖と傍にある「善き羊飼いの教会」に立ち寄りました。この湖はマウント・クックを望むニュージーランドの代表的な風景の一つ。氷河の水が周辺の岩石を溶かして流れ込むため独特の淡い青色をしています。その湖辺に建っている小さな教会、それが「善き羊飼いの教会」で、この一帯を開拓した開拓民を記念して1935年に建てられた石造りの教会です。時間が遅くてもう中は見学できませんでしたので外から写真だけです。そろそろ暮れかかってなんとも寒い!主人にはとうとう私のマフラーを貸してあげましたよ。この日はマウント・クックは見えませんでしたが、明日見えることを願って、もう真っ暗になってしまった道をひたすらホテルへ。

 この教会の傍に、11月から2月にかけて咲き乱れるという「ルピナス」(日本では初夏の季語)が2,3本咲き残っていました。

 予定時刻にホテルへ到着。全貌がわからぬまますぐ食事、やっぱりバイキングでした。明日はいよいよマウント・クックハイキングですので早めに就寝。疲れました!ここは夜零下7度と…部屋は暖房が利いていましたが、でもトイレは冷た~い!では続きはまたね。

 

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今日の兼題は〝代田〟

2018年05月02日 | 俳句

 今日は朝から雨…今もショボショボと…まさにこの感じで降っています。

 ニュージランドの旅はちょっとお休みして、今日は昨日の句会について書きましょうか。兼題は「代田(しろた)」、初夏の季語です。

 代掻き(しろかき)、これも初夏の季語ですが、それが終わっていつでも田植が出来る状態になった田を「代田」といいます。昔は牛馬や人間の手で、今はトラクターや耕耘機で土塊を砕き、その後田面の高低を朳(えぶり)で平らにして、代田にします。

  幣たれてよき雨のふる代田かな  篠田悌二郎

  水増して代田ひしひし家かこむ  上田五千石

 上掲の二句とも代掻きが終って田に水がしっかりと張られた様子を詠んだもの。悌二郎の句は、田に幣を立てて田の神に今年の豊作を祈ったのでしょう、その幣が雨に濡れている…「よき雨」と言い切ったところに実感がこもっています。五千石の句は、代掻きの後に田水を引く様子でしょうが、「ひしひし家かこむ」の把握に独自の発見があっていいですね。

 さてさてわが句会では…〈ローカル線一駅続く代田かな〉が最高点句でした。

 こちらを走っている鉄道といえば…宇部線、小野田線、山口線、美祢線など、みんなローカル線ですが、もうかなりの駅が無人駅になっていて、通学時間帯に混み合うぐらいのもので後はガラガラですよ。この句、まあこのあたりの実感で高点になったのでしょうが、私は「一駅」に少し違和感がありました。だってさきに挙げたローカル線は一駅どころではありませんもの。あの山陽本線でさえこのあたりでは田圃ばかりのところを走っていますからね。〈代田また代田ローカル線の旅〉とでもして、できれば「一駅」を消したいところ。でもローカル線という句材を用いれば、必然的に〝田舎〟、すなわち〝田園〟も見えてくるからそこが問題なんですけどね。(笑)

 庭に〝二人静〟が咲いていました。センリョウ科の多年草で晩春の季語。同属の〝一人静〟は花穗が1本なのに対し普通2本あるのでいう。

  身の丈を揃へて二人静かな   倉田紘文

 

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「シルバーファーン」と「コル」

2018年05月01日 | 日記

 ニュージランドの旅四日目(4月12日)で~す。

 朝ホテルを4時45分出発、まだ真っ暗です。朝食はバスの中でのお弁当。

 普通ニュージランドのバスでは飲食一切禁止なんですけど、オークランドに着いてロトルアに向うときのランチと今回の朝食は時間の関係で特別に許可されたんです。お茶とかも全てダメなので、とにかく水分補給は休憩の時だけ。だから日本のバスに必ずあるボトルスタンドや網籠は付いていません。ちょっと何かを置こうと思ってもいちいちカバンを出して…ほんとに不自由ですね。座席の広いデラックスバスでもそうなんですから。ここでも日本の良さを再認識でした。

 書き忘れましたが、日本の良さをつくづく思い知らされたのは、何といってもトイレですよ!あのウォシュレットや暖房便座の懐かしかったこと、いうまでもありません。ホントホントにあれは世界に誇っていい優れものですよ。

 話を戻しますと、朝食の弁当…これがまたまたビックリ!2人分かと思ったほどです。寝不足でそんなに食欲もないというのに…

 8時半頃オークランド空港に到着。初めての自動チェックインで、モタモタして最後になってしまいました。おまけに機内持ち込みの手荷物検査でナント旦那が引き留められ出て来れない!エエッ!なんで~と思って見ると、リュックのポケットに折りたたみのナイフや缶切りなどの付いた便利セットが出て来ました。それで疑われたんですが、添乗員さんにも心配かけて…海外旅行は初めてじゃないのに~お恥ずかしい次第!そういえば昨夜スーパーで買ってきたキーウィと林檎を剝いたっけ。それをついリュックに…ということだったんで、許して返して貰いました。アリガタイコト!他国では絶対に戻ってきませんよ、よかったですねと添乗員さんからも言われました。

 ニュージーランド航空のロゴについて、ここでちょっと書いておきましょう。

 シダの葉をデザインした「シルバーファーン」とシダの新芽をデザイン化した「コル」の二つのデザインが機体後方に白と黒だけで描かれています。これはマオリ族のデザインからきたもので、シダは 、マオリ族にとっては主食にも建物の素材にもと全てを活用し、生きるために欠かせないものだったんです。このシルバーファーンはラグビーチーム「オールブラックス」の胸のロゴにもなっています。いうならば「シルバーファーン」はニュージーランドの精神的象徴といってもいいものなんだそうですよ。(飛行機の写真はお借りしました)

                

                     

                

 

 オークランドを10時発、クライストチャーチには11時25分到着。またまたバスで昼食会場へ。なんだか乗っちゃ~降りちゃ~食っちゃ~の繰り返しをしているような…。この調子で帰ったら体重計に乗るのがコワ~イ!

 郊外にあるゴルフ場のレストランで、ミートバイのランチでした。これも大きい!

 ゴルフ場はとても綺麗でレストランの窓からプレーをしている人が見え、気持ち良さそう。もうすっかり紅葉が始まっていましたね。

                 

                     

 今日はここまで、まだまだ続きますのでよろしく!

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