より良き明日の為に

人類の英知と勇気を結集して世界連邦実現へ一日も早く

米国民の皆さんへ(その4)

2020-01-19 16:24:48 | より良き世界のために
 米国民の皆さん、別けても共和党員や共和党支持者の皆さん、こんにちは。私は日本の世界連邦主義者です。皆さんにお願いがあります。この度上院で行われるトランプ氏の弾劾裁判に於いて、皆さんが支持する上院議員に賛成投票するよう働きかけて頂きたいのです。
 私は本ブログの2018年10月23日に掲載した「米国民の皆さんへ(その3)」の中で「世界をたった1mmでも戦争に近づけることは政治家としてあるまじき行為」だと書きました。その愚を今まさにトランプ氏は犯したのです。
 それは米国とイランとの間の「戦争ごっこ」です。ことの発端はイラン核合意を一方的に破棄したトランプ氏が経済制裁を推し進めてイラン経済を窮地に追い込んだことです。トランプ氏の真の狙いはイラン核合意という民主党オバマ政権の遺産を台無しにして共和党内右派の支持を得ること、つまり今年11月の大統領選挙対策です。しかし今月3日の米軍によるイラン革命防衛隊司令官暗殺は行き過ぎでした。8日にはイラン軍がウクライナの旅客機を撃墜するというミスを誘ったのです。米軍もイラン軍も共に相手がエスカレートしない程度に抑えた攻撃に徹してはいます。本格的な戦争は避けたいものの共に国内向けには弱腰を見せられないからです。しかし武力による報復合戦は決して計算通りには行きません。もしあのウクライナ機に米国人が乗っていたらどうなったでしょうか。イランの正規軍でさえミスを犯しました。親イランの武装組織にはレバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ、イラクの人民動員隊、シリア政府軍などがありますが、彼らはイラン軍以上にミスを犯す危険性が高いのではないでしょうか。ミスに限らず狂信的な兵士や市民による故意の爆撃もあり得ます。
 歴史は教訓に満ちています。第一次世界大戦の発端はサラエボ事件でした。この事件の直後、事件の当事者を含めてこれがやがて戦闘員と非戦闘員を含めて1600万人を超える死者を出す悲惨な大戦争に繋がると誰が予想したことでしょう。第二次世界大戦の中で日中戦争・太平洋戦争は日本が当事者ですが、その発端は盧溝橋事件でした。小さな軍事衝突でしたが日本軍はこれを好機と見て日中戦争に突入し、その帰結として米国の参戦を受け、勝ち目の無い太平洋戦争の泥沼に嵌ったのです。そしてその結果はこの二つの戦争だけで国内外3000万人にも及ぶ尊い人命でした。
 この度のトランプ氏の所業はまさに経済制裁と武力を使った「火遊び」であり、他の国々を巻き込んでの戦争を誘発する危険を孕む許しがたい行為です。その芽を摘むためにも是非この弾劾裁判で彼を罷免するよう働きかけをお願いいたします。米国大統領という絶大な権力と世界への影響力を持つ役職をこれ以上彼に委ねることはやめていただきたいのです。どうぞよろしくお願いいたします。