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アベノミクスの不都合な真実

2016-06-29 18:06:43 | より良き我国のために
 25日の朝刊に自民党の広告がありました。

 曰く「この3年半、経済最優先で取り組んできました。」
 むしろ安倍政権が優先してきたのは「特定秘密保護法」や「安保関連法」だったのではないでしょうか。
 曰く「まだ、道半ばではありますが、アベノミクスは確実に『結果』を生み出しています。」
 我々一般庶民にはその「結果」は全く感じられません。
 曰く「私達の子や孫の世代に、平和で豊かな日本を引き渡す。」
 安倍政権の平和の概念が間違っています。米軍の手先となって戦うことが平和と言えるのでしょうか。
 私達の子孫は膨大な核廃棄物や1000兆円超の負債を引き渡されて豊かに暮らして行けるのでしょうか。

 更に都合の良い数字ばかりを並べています。
 曰く「国民総所得36兆円増加」
 第二次安倍政権の3年余りで国民一人当たり30万円増えたように見えますが、半分は円安と物価上昇、もう半分の多くは大企業の内部留保増加で、一般庶民の生活が楽になったわけではありません。
 曰く「就業者数約110万人増加」
 12年と15年比で非正規雇用が167万人増え、正規雇用は36万人減っています。不安定で低賃金の非正規ばかりが増えたのです。
 曰く「有効求人倍率24年ぶりの高水準」
 非正規雇用の求人は増えていますが、多くの人が希望する正規雇用の求人倍率はこの4月でも0.85と不足しています。実際の正社員への就職も13年4月の7万4000人から16年4月の6万5000人と9000人も減っています。
 曰く「給与3年連続で2%水準の賃上げ」
 大企業などのごく一部の労組での成果であり、全体の実質賃金は5年連続のマイナスです。
 曰く「税収21兆円増加」
 消費税増税9兆円を含んでの数字です。しかもリーマンショック以前の07年度比較では5兆円も減っています。
 曰く「企業の倒産件数25年ぶりの低水準」
 昨年の倒産件数は約9000件、一方休廃業・解散件数は約27000件と3倍です。その主な原因は事業主の高齢化です。25年前は40~44歳が最多でしたが、最近は70歳以上が最多になりました。
 曰く「外国人旅行者数過去最高約2000万人」
 一方日本人の国内旅行者数は13年の6億9570万人が15年には6億6293万人と3277万人減少しました。その原因は消費税増税を含めた可処分所得の減少と見られています。
 更に曰く「若者の就職率過去最高」「企業収益過去最高70.8兆円」と計9件の数字を並べています。

 以上の9件の大多数に言えることなのですが、安倍政権の本質が垣間見えるのです。それは庶民よりも大企業を優遇する姿勢です。3年前の参院選を前にして「世界で企業が一番活動しやすい国を目指す」と宣言しました。消費税増税に対して法人税減税、復興特別所得税継続に対して復興特別法人税早期廃止等数々の企業減税と労働力の規制緩和による企業優遇策です。もはや国全体がブラック企業化していると言うべきでしょう。大企業が儲かれば、やがて中小企業や庶民の懐が温かくなるとの触れ込みでしたが、結果は大企業の内部留保が増えただけでした。

 中国古来の諺に「朝三暮四」があります。大勢の猿に与える餌に窮した飼主が、「今日からトチの実を朝に三つ、夕に四つとする」と言ったところ猿達は怒り、「では朝に四つ、夕に三つとする」と言ったところ大いに喜んだとのことです。安倍政権は12年の衆院選公約を破り、原発維持政策に切替ました。今の電力料金を安くする代わりに何万年にも及ぶ子々孫々に残す放射性廃棄物の負の遺産を増やすのです。また今の生活を維持する為に1000兆円超の借金を更に積み上げようとしています。仮に年に1兆円ずつ返せたとしても1000年以上かかる額であり、返すのは我々でなく我々の子々孫々です。安倍政権にとって国民は今良ければ喜ぶ猿同然の存在なのではないでしょうか。

 この参院選で安倍政権に1票を投じようとしているあなた!
 ひょっとしてあなたは「朝三暮四」の猿ではないですか? 
 

打倒!安倍政権

2016-06-22 17:53:09 | より良き我国のために
 今日は参院選の公示日です。
 昨年9月19日未明の出来事を覚えていますか。安保関連法案が参院本会議で可決成立したようでした。「ようでした」と言うのはその前の参院特別委員会の決議があやふやだからです。事務局の議事録によれば、開会の宣言が無く、当然有るべき締め括り質疑が無く、17日に横浜で行われた地方公聴会の報告が無く、採決を促す言葉から可決に至る迄の議長の文言が残っていないからです。あったのは議長席を取り囲んでの大乱闘と怒号でした。
 更に3年前の12月6日の出来事を思い出してください。安倍政権は参院本会議で特定秘密保護法を強行採決しました。その前日の参院国家安全保障特別委員会では公式な記録として採決が行われていません。上記と同様、議長席を取り囲んでの大乱闘と怒号があっただけでした。いずれも良識の府にあるまじき恥ずかしい姿でした。
 両者の類似性はその法案成立過程の異常さだけではありません。3年前の7月の参院選で、安倍政権は「アベノミクス」を前面に押し出して勝利したのです。5か月後に採決する特定秘密保護法、更に1年後に閣議決定した集団的自衛権行使容認については公約で全く触れていませんでした。
 そして2014年12月の衆院選でも消費増税を先送りし、「景気回復・この道しかない」という経済政策を中心に訴え、大勝利を収めました。その約半年後に安保関連法案を閣議決定し、更に9月には冒頭に記したようにこれを強行可決したのですが、いずれも衆院選の公約には一切書かれていませんでした。
 二度あることは三度あると言いますね。今回の参院選も安倍政権の公約は「アベノミクスを最大にふかす」という経済政策がメインです。いくらふかしてもカラぶかしに終わることは目に見えています。憲法改定は最後に軽く触れていますが、絶対に争点にはしないようです。
 選挙公約だった来年4月の消費増税を再延期し、低所得の年金受給者に3万円をばらまき、オバマ大統領の広島訪問を果たしたり、この参院選で勝利を収めるべく、安倍政権は手を打ってきました。
 これらが功を奏してこの参院選の結果、改憲勢力が3分の2を上回れば彼らの思う壺です。早速安倍政権は長らく休眠していた憲法審査会を主導し、悲願の憲法改定に乗り出すことでしょう。
 安倍政権による改憲発議を阻止したい皆さん、必ず投票に行ってください。そして是非ご家族やご友人にも声掛けをお願い致します。最後に国民投票で阻止できる、などと油断してはなりません。是非ともその手前で食い止めねばならないのです。

闘病10年を振り返って

2016-06-11 16:19:59 | 多発性骨髄腫と共に
 2006年春の多発性骨髄腫診断から10年が過ぎました。
 途中の10年夏から12年夏までの2年間はアミロイドーシスも併発しました。ただし結果的には誤診だったのです。歯痕舌をアミロイドーシスの症状と疑い、胃粘膜の採取生検、心電図や心エコーなどを重ねた結果、アミロイドーシスと診断されたのです。アミロイドーシスは特定疾患に指定されている難病であり、思わず目の前が真っ暗になったのを憶えています。
 治療としてメルファラン、プレドリン、サリドマイド併用のMPT療法、続いてレナリドミド、デキサメタゾン併用のRd療法を実施しました。
 11年秋から新規に保険適用されたフリーライトチェーン(FLC)検査を実施した結果が正常値だったので、アミロイドーシスの診断そのものを疑い始めました。骨髄腫患者の会を通じてその顧問医師を紹介して頂き、私の主治医との間でメールを介した変則セカンドオピニオンを実施した結果、2年前のアミロイドーシス診断は誤診だったことが判明しました。2年間のトンネルから抜け出て日差しを浴びた心地でした。
 08年投稿の「早期発見とQOL」にも記しましたが、当地の様な過疎地の医療体制にはつくづく悲哀を感じています。骨髄腫による多発性圧迫骨折で東京までの移動が困難なばかりに先進医療を受けられず、経皮的椎体形成術(PVP)やバルーン椎体形成術(BKP)を受けてQOL改善を図れなかったのが残念でなりません。また東京の専門医ならアミロイドーシスの誤診そのものも無かった事でしょう。
 しかし、06年夏に受けたたった一回の末梢血幹細胞移植(PBSCT)が奏功してこの10年間、骨髄腫細胞は大人しくしてくれました。有り難いことです。これからもこの地で主治医を信頼し、自らも準主治医になったつもりで主体的にこの病と付き合って行くつもりでいます。
 

英国民の皆さんへ

2016-06-11 16:06:34 | より良き世界のために
 今月23日にEU残留か離脱かを決する国民投票がありますね。最近の報道によれば、離脱派が若干逆転して多数になったとのことで憂慮に堪えません。
 確かにEUを離脱して難民の流入を防ぎ、東欧や南欧諸国への経済支援義務を逃れれば、英国民の皆さんの当面の生活は楽になることでしょう。
 しかしそれで良いのでしょうか。世界は統一に向かわなくてはなりません。EUはその先駆けです。例えば英国内で財政豊かな都市部の富を、貧しい地方に分配することは当たり前に行われています。それが英国内での経済格差に起因するテロや紛争を未然に防いでいるのです。
 EUはこの平和の原理を欧州全体に拡大したものです。EU圏内の各国はその国境の壁を徐々に薄く、低くしてきました。やがてEUと言う名の「連邦国家」になろうとしています。そこではドイツや英国などの経済強者の富は東欧や南欧等の経済弱者に分配されなくてはなりません。
 このEUの理念は全世界に広げるべきものです。現下の中東からの難民受け入れに付いても同様です。我日本が難民受け入れに消極的なのはひとまず棚に上げさせてください。英国のEU離脱派の皆さんはドーバー海峡に厚く高い塀をめぐらし、助けを求める難民をその塀の外に押しやって、自分たちはこれまでの豊かで平穏な暮らしを続けようとしているように見えます。
 難民に手を差し伸べ、世界中の富を配分して貧困を撲滅し、格差を是正していかなければ世界の本当の平和は訪れません。そのためには我日本や英国の皆さんの様に先進経済国と言われる国々の人たちは進んで難民を受け入れ、貧しい国を助けなければならないのです。
 今英国民の皆さんがEU離脱を選ぶことは人類の恒久平和への道を逆戻りすることになります。是非とも前進する方向を選んでくださるよう願ってやみません。