25日の朝刊に自民党の広告がありました。
曰く「この3年半、経済最優先で取り組んできました。」
むしろ安倍政権が優先してきたのは「特定秘密保護法」や「安保関連法」だったのではないでしょうか。
曰く「まだ、道半ばではありますが、アベノミクスは確実に『結果』を生み出しています。」
我々一般庶民にはその「結果」は全く感じられません。
曰く「私達の子や孫の世代に、平和で豊かな日本を引き渡す。」
安倍政権の平和の概念が間違っています。米軍の手先となって戦うことが平和と言えるのでしょうか。
私達の子孫は膨大な核廃棄物や1000兆円超の負債を引き渡されて豊かに暮らして行けるのでしょうか。
更に都合の良い数字ばかりを並べています。
曰く「国民総所得36兆円増加」
第二次安倍政権の3年余りで国民一人当たり30万円増えたように見えますが、半分は円安と物価上昇、もう半分の多くは大企業の内部留保増加で、一般庶民の生活が楽になったわけではありません。
曰く「就業者数約110万人増加」
12年と15年比で非正規雇用が167万人増え、正規雇用は36万人減っています。不安定で低賃金の非正規ばかりが増えたのです。
曰く「有効求人倍率24年ぶりの高水準」
非正規雇用の求人は増えていますが、多くの人が希望する正規雇用の求人倍率はこの4月でも0.85と不足しています。実際の正社員への就職も13年4月の7万4000人から16年4月の6万5000人と9000人も減っています。
曰く「給与3年連続で2%水準の賃上げ」
大企業などのごく一部の労組での成果であり、全体の実質賃金は5年連続のマイナスです。
曰く「税収21兆円増加」
消費税増税9兆円を含んでの数字です。しかもリーマンショック以前の07年度比較では5兆円も減っています。
曰く「企業の倒産件数25年ぶりの低水準」
昨年の倒産件数は約9000件、一方休廃業・解散件数は約27000件と3倍です。その主な原因は事業主の高齢化です。25年前は40~44歳が最多でしたが、最近は70歳以上が最多になりました。
曰く「外国人旅行者数過去最高約2000万人」
一方日本人の国内旅行者数は13年の6億9570万人が15年には6億6293万人と3277万人減少しました。その原因は消費税増税を含めた可処分所得の減少と見られています。
更に曰く「若者の就職率過去最高」「企業収益過去最高70.8兆円」と計9件の数字を並べています。
以上の9件の大多数に言えることなのですが、安倍政権の本質が垣間見えるのです。それは庶民よりも大企業を優遇する姿勢です。3年前の参院選を前にして「世界で企業が一番活動しやすい国を目指す」と宣言しました。消費税増税に対して法人税減税、復興特別所得税継続に対して復興特別法人税早期廃止等数々の企業減税と労働力の規制緩和による企業優遇策です。もはや国全体がブラック企業化していると言うべきでしょう。大企業が儲かれば、やがて中小企業や庶民の懐が温かくなるとの触れ込みでしたが、結果は大企業の内部留保が増えただけでした。
中国古来の諺に「朝三暮四」があります。大勢の猿に与える餌に窮した飼主が、「今日からトチの実を朝に三つ、夕に四つとする」と言ったところ猿達は怒り、「では朝に四つ、夕に三つとする」と言ったところ大いに喜んだとのことです。安倍政権は12年の衆院選公約を破り、原発維持政策に切替ました。今の電力料金を安くする代わりに何万年にも及ぶ子々孫々に残す放射性廃棄物の負の遺産を増やすのです。また今の生活を維持する為に1000兆円超の借金を更に積み上げようとしています。仮に年に1兆円ずつ返せたとしても1000年以上かかる額であり、返すのは我々でなく我々の子々孫々です。安倍政権にとって国民は今良ければ喜ぶ猿同然の存在なのではないでしょうか。
この参院選で安倍政権に1票を投じようとしているあなた!
ひょっとしてあなたは「朝三暮四」の猿ではないですか?
曰く「この3年半、経済最優先で取り組んできました。」
むしろ安倍政権が優先してきたのは「特定秘密保護法」や「安保関連法」だったのではないでしょうか。
曰く「まだ、道半ばではありますが、アベノミクスは確実に『結果』を生み出しています。」
我々一般庶民にはその「結果」は全く感じられません。
曰く「私達の子や孫の世代に、平和で豊かな日本を引き渡す。」
安倍政権の平和の概念が間違っています。米軍の手先となって戦うことが平和と言えるのでしょうか。
私達の子孫は膨大な核廃棄物や1000兆円超の負債を引き渡されて豊かに暮らして行けるのでしょうか。
更に都合の良い数字ばかりを並べています。
曰く「国民総所得36兆円増加」
第二次安倍政権の3年余りで国民一人当たり30万円増えたように見えますが、半分は円安と物価上昇、もう半分の多くは大企業の内部留保増加で、一般庶民の生活が楽になったわけではありません。
曰く「就業者数約110万人増加」
12年と15年比で非正規雇用が167万人増え、正規雇用は36万人減っています。不安定で低賃金の非正規ばかりが増えたのです。
曰く「有効求人倍率24年ぶりの高水準」
非正規雇用の求人は増えていますが、多くの人が希望する正規雇用の求人倍率はこの4月でも0.85と不足しています。実際の正社員への就職も13年4月の7万4000人から16年4月の6万5000人と9000人も減っています。
曰く「給与3年連続で2%水準の賃上げ」
大企業などのごく一部の労組での成果であり、全体の実質賃金は5年連続のマイナスです。
曰く「税収21兆円増加」
消費税増税9兆円を含んでの数字です。しかもリーマンショック以前の07年度比較では5兆円も減っています。
曰く「企業の倒産件数25年ぶりの低水準」
昨年の倒産件数は約9000件、一方休廃業・解散件数は約27000件と3倍です。その主な原因は事業主の高齢化です。25年前は40~44歳が最多でしたが、最近は70歳以上が最多になりました。
曰く「外国人旅行者数過去最高約2000万人」
一方日本人の国内旅行者数は13年の6億9570万人が15年には6億6293万人と3277万人減少しました。その原因は消費税増税を含めた可処分所得の減少と見られています。
更に曰く「若者の就職率過去最高」「企業収益過去最高70.8兆円」と計9件の数字を並べています。
以上の9件の大多数に言えることなのですが、安倍政権の本質が垣間見えるのです。それは庶民よりも大企業を優遇する姿勢です。3年前の参院選を前にして「世界で企業が一番活動しやすい国を目指す」と宣言しました。消費税増税に対して法人税減税、復興特別所得税継続に対して復興特別法人税早期廃止等数々の企業減税と労働力の規制緩和による企業優遇策です。もはや国全体がブラック企業化していると言うべきでしょう。大企業が儲かれば、やがて中小企業や庶民の懐が温かくなるとの触れ込みでしたが、結果は大企業の内部留保が増えただけでした。
中国古来の諺に「朝三暮四」があります。大勢の猿に与える餌に窮した飼主が、「今日からトチの実を朝に三つ、夕に四つとする」と言ったところ猿達は怒り、「では朝に四つ、夕に三つとする」と言ったところ大いに喜んだとのことです。安倍政権は12年の衆院選公約を破り、原発維持政策に切替ました。今の電力料金を安くする代わりに何万年にも及ぶ子々孫々に残す放射性廃棄物の負の遺産を増やすのです。また今の生活を維持する為に1000兆円超の借金を更に積み上げようとしています。仮に年に1兆円ずつ返せたとしても1000年以上かかる額であり、返すのは我々でなく我々の子々孫々です。安倍政権にとって国民は今良ければ喜ぶ猿同然の存在なのではないでしょうか。
この参院選で安倍政権に1票を投じようとしているあなた!
ひょっとしてあなたは「朝三暮四」の猿ではないですか?