ガザシュビッツとはアウシュビッツ強制収容所をもじった私の造語です。
第二次世界大戦のさなか、ナチスドイツは占領下のポーランド南部アウシュビッツに強制収容所を設け、ピーク時にはユダヤ人を中心に約14万人が収容されていました。強制収容の目的は民族浄化と労働力確保であり、劣悪な環境の中で全収容者の9割以上が命を落としたとされています。特にユダヤ人は民族浄化の対象とされ、ナチスドイツとその占領地において600万人以上が犠牲になったとされ、この事実はホロコースト(組織的絶滅政策・大量虐殺)と呼ばれています。「アンネの日記」の作者アンネフランク(享年15歳)もその犠牲者の一人です。
翻って現在のガザ地区はユダヤ人国家イスラエルによって壁やフェンスで境界を仕切られたパレスチナ人約200万人を擁する地域であり、昨年10月以降のイスラエルの攻撃による死者は4万人(この8月15日ガザ地区保健省発表)を超えました。これまでもガザ地区は「天井の無い監獄」と呼ばれてきましたが、現状はまるで「ガザシュビッツ」とも呼ぶべき状況です。
イスラエルの皆さん、80年前に皆さんの父母や祖父母が欧州で受けたホロコーストを今あなた方がガザ地区の人々に対して実施しているのですか。それでは憎しみの連鎖が際限なく続いてしまいます。
皆さんの言い分はわかります。昨年の10月7日にガザ地区のハマスが突然イスラエルを攻撃して1139人を殺害し、約250人を人質としてガザ地区に連行したことへの報復であり、人質奪還を目指した戦いなのでしょう。
しかし考えてみてください。10月7日のハマスの攻撃はこれまでイスラエルが積み重ねてきたパレスチナ人民への虐待、ガザとヨルダン川西岸を取り囲む壁の建設、更にはヨルダン川西岸地域へのユダヤ人の勝手な入植、土地の収奪への報復だと思いませんか。
下記URLは昨年10月にこのブログに掲載した「パレスチナ国家設立を!」です。本稿の続きとしてお読みいただければ幸いです。
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