ロシアがウクライナに軍事侵攻して1年半となりました。世界最多の核兵器を持つロシアがその使用をほのめかし、ウクライナを支援するNATO諸国に脅しをかけています。現状は膠着状態でいつ決着するか分からない状況ですが、もしロシアの敗色が濃くなれば核兵器が使われる危険性があります。プーチン氏の精神状態がおかしくなった時が危ないのです。
北朝鮮によるミサイル発射はもはや我が国では日常茶飯事になりました。たまにJアラートが鳴ってビックリしますが、数分後には「日本周辺の海上に落下」というニュースが出て、「やれやれ」と安堵します。しかしもしも北朝鮮軍の担当者が寝不足などでコード入力を間違え、チェック者もこれを見逃したら、ミサイルは我が国の稼働中の原発を直撃するかも知れません。間違えたそのコードこそは予め実戦用に設定されたものでした。
今世界は分裂の時代を迎えています。陰りつつある超大国米国を中心とする自由・民主主義陣営と急速に国力を伸ばした中国を中心とするロシア、北朝鮮等の非自由・非民主主義陣営です。インド、ブラジル、南アフリカなどの新興国はその政治体制や経済体制に応じてどちらかに与するか中立を選ぶことでしょう。そして些細な行き違いを元に戦端が開かれるかも知れません。それは核兵器がより多く使われる分、第二次世界大戦よりも悲惨な結果となります。或いは人類にとって壊滅的な被害となるかも知れません。
この事態を回避する手段は何でしょうか。それは「国連改革」です。具体的には「安保理常任理事国の拒否権を無くすこと」です。この拒否権の為に安保理は僅かな例外を除いてその機能を発揮できませんでした。例えば北朝鮮によるミサイル発射はかつての安保理決議に違反しますが、改めて安保理で制裁しようとすると中国とロシアが拒否権を行使します。またロシアによるウクライナへの軍事侵攻を安保理で止めようとすると当のロシア自身の拒否権で葬られます。
この分裂の時代、どちらかに都合の悪い事案はその拒否権で葬られ、成立することは有りません。これでは国連の存在意義が失われます。これを改め、安保理を多数決で運営する手順を提案したものが本ブログ内にあります。下記のURLを参照いただければ幸いです。