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黄帝内経素問 湯液醪醴論篇 第十四 第二節 訳

2011-09-07 09:34:05 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です 

黄帝内経素問 湯液醪醴論篇 第十四

 

第二節

帝曰。今之世不必已何也。

 岐伯曰。當今之世、必齊毒藥攻其中、鑱石鍼艾治其外也。

 帝曰。形弊血盡而功不立者何。

 岐伯曰。神不使也。

 帝曰。何謂神不使。

岐伯曰。鍼石道也、精神不進、志意不治、故病不可愈、今精壞神去、榮衞不可復收。何者嗜欲無竅而憂患不止。精氣弛壞、榮泣衞除。故神去之而病不愈也。

 

語句の意味

神不使也・神不使なればなり

*王冰の注には「言うこころは神、鍼石の妙用を使うこと能わざるなり。何となれば、志意、師の示に違背するが故なり」とあり。この注によれば、上古には鍼石などはなかったので、それを使うことは師の示に違うからだということである。

 「神不使なればなり」ということは、今日の言葉を以てすれば「鍼の妙用をつかいこなせないからだ」という意である。鍼灸医学大系

 

黄帝が申されました

今の世では、必ずしも已る(治癒)ことがないのは何であろうか。

 

岐伯が申し上げました

今の世では必斉や毒薬(黄帝内経素問 湯液醪醴論篇 第十四 第二節 語句の意味1-2)を用いて体の中を攻め、鑱石(ざんせき・鍼灸医学大系ではメス。鍼艾とつづくのでメスが正しいのではないかと思います)や鍼や灸で体の外から治療いたします。

 

黄帝が申されました

(そのような治療をしても)体が悪くなり、血も盡きてしまうようになり、効果が上がらぬ者もいるが何であろうか。

 

岐伯が申し上げました

鍼の妙用をつかいこなせていないからでございます。

 

黄帝が申されました

鍼の妙用をつかいこなせていないとはどういうことであろうか。

 

岐伯が申し上げました

鍼石は道であります、道精神が進まず(自信がない・鍼灸医学大系)、志意が治まらない、そのようなわけでありますから病が愈えることがありません。

今精気が壊れ針の妙用が去り、栄衛が治まりません。

たしなみ好むことは行き詰ることはないのであり、心配と悩みは止む事はありません。

精気は弛み壊れ栄(飲食が変化して生じた精微な物質)は泣(きゅう・減少)して衛(え・外を守るもの。衛気・えき・外邪の侵入を防ぐ気)は除かれてしまいます。

故に神(神気・神は生命活動、気は正気をさす)は去ってしまい病は愈えることはないのでございます。

 

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