おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
首・肩・腰・膝の痛み―15・・・漢方剤解説⑤・・・
前号首・肩・腰・膝の痛み―漢方解説④したクラシエ薬品の資料からの続き
(4)腰痛(慢性)
(ロ)虚の痛み
①使い痛み
長期間の重労働等で腰部の筋肉と経脈(臓腑とのつながりのある経路)を傷つけ、腎気(腎の蔵する精)の消耗と重なって、経脈の気と血の運行が障害されて発症します。
症状・・腰部が硬く、活動が不自由、疲れるとひどくなる。
方剤・・補中益気湯合疎経活血湯
加齢による腎虚(腎臓の精気が不足すること、腎臓は元気を蓄える臓器)、肝血虚(肝の「血を蔵す」「目に開竅する」「筋を主る」機能の異常)などにより、腰部の筋肉や骨の経脈を流れる気と血の運行が滞り、腰痛を発症します。
症状・・腰部の活動不自由。しばしば腰や下肢の脱力感。疲れると痛みが増強する。
方剤・・独活寄生丸
(5)膝の痛み・・老化により、脾臓や腎臓の働きが低下し、風湿の邪が侵入するため、症状をくり返します。
(イ)実の痛み
①水分が体に停滞する
冷たいものの飲みすぎなので生じた水飲が、寒邪(新陳代謝が衰えて顔色が青く手足が冷える)の影響で腎や肺や脾胃に溢れ、経絡が流れず発症します。
症状・・膝に水が溜まる。雨天や寒い日に痛みが増強。鼻水。所謂水滞・水毒
方剤・・麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう・ひどい人は、苓桂朮甘湯を併用)
②冷えと湿が影響する
寒湿の邪が、関節に侵入し、経絡が流れず発症します。
症状・・膝関節の冷痛や腫れ。痛みの部位が固定している。ときに、下肢の重たい感じやしびれ感を伴う。
方剤・・冷えが強い時:五積散合桂枝加苓朮附湯
湿が強い時:薏苡仁湯(よくいにんとう)
つづく
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