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黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八 第一節 語句の意味1-2

2012-05-16 09:31:41 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 平人氣象論篇 第十八

第一節

 黄帝問曰。平人何如。

 岐伯對曰。人一呼脈再動、一吸脈亦再動、呼吸定息。脈五動閏以太息。命曰平人。平人者不病也。

常以不病調病人。醫不病。故爲病人平息以調之爲法。人一呼脈一動、一吸脈一動、曰少氣。人一呼脈三動、一吸脈三動而躁、尺熱曰病温。尺不熱脈滑曰病風。脈濇(渋)曰痹。人一呼脈四動以上曰死。脈絶不至曰死。乍疎乍數曰死。

 平人之常氣稟於胃。胃者平人之常氣也。人無胃氣曰逆。逆者死。

 

語句の意味1-2

平人=気血が調和している健康な人をさす。

健康と疾病とは相対的なもので診断する際、健康な人の平静時の呼吸・脈拍・脈象など正常な生理状態とを比較することが病証を判別する上での根拠となる。

<素問平人気象論>。

<金匱要略血痺虚労病>第三条

夫男子平人、脉大爲勞、極虚亦爲勞。

それ男子平人脉大なるを勞となす、極虚もまた勞となす。

 

呼=息をはき出すこと。

刺針時に針を穴中に留めておく時間を、古方では呼気の回数を基準とした。

<素問離合真邪篇>「呼を候いて鍼を引く。」<注>「呼は気出るを謂う。」<霊枢経水篇>

五声の一つ。五行の木に配当される。常に人を呼び、怒ったり命令ばかりする状態をいう。

 

吸=気を引いて内に入れること。

<金匱要略臓腑経絡先後病>第六条

師曰、吸而微數、其病在中焦、實也、當下之即愈、虚者不治。在上焦者、其吸促、在下焦者、其吸遠、此皆難治。呼吸動揺振振者、不治。

師の曰く吸して微數なるは其の病中焦に在りて實也、當に之を下すべし即ち愈ゆ虚なる者は治せず、上焦に在る者其の吸促なると下焦に在る者其の吸遠きとは此皆治し難く呼吸動揺振振たる者は治せず。

ここでは、息をすうこと。

 

再=サイ。フタタび。二度。再度。フタタびする。重ねる。

再動=二度動く、二度脈を搏つこと。

 

定息=「呼吸は安定している」鍼灸医学大系

 

閏=ジュン。ウルウ。余分。あまり。

 

太息=深い呼吸のこと。

呼気が主となるのでためいきと同義である。

一呼一吸を一息という。

平常時の呼吸と脈拍の比率は約1対4であり、深呼吸では約1五対5となり、このような比率の変化を、脈診上では「閏以太息」と言っている。

病理的に、患者が頻繁にためいきをつくようであれば、「善太息」と言われる症状であり、肝胆の鬱結、肺気の鬱滞などによって引きおこされる。

<素問五常政大論><素問至真要大論><素問平人気象論><霊枢口問篇><霊枢邪気蔵府病形篇>

漢方用語大辞典、明解漢和辞典

 

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