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黄帝内経素問 玉機真藏論篇 第十九 第十四節 訳

2012-09-06 10:02:10 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 玉機真藏論篇 第十九

第十四節

 黄帝曰。

凡治病、察其形氣色澤、脈之盛衰、病之新故、乃治之、無後其時。形氣相得、謂之可治。色澤以浮、謂之易已。脈從四時、謂之可治。脈弱以滑、是有胃氣。命曰易治。取之以時。形氣相失、謂之難治。色夭不澤、謂之難已。脈實以堅、謂之甚。脈逆四時、爲不可治。必察四難而明告之。所謂逆四時者、春得肺脈、夏得腎脈、秋得心脈、冬得脾脈、其至皆懸絶沈濇者、命曰逆四時。未有藏形、於春夏而脈沈濇、秋冬而脈浮大、名曰逆四時也。病熱脈靜。泄而脈大、脱血而脈實、病在中脈實堅、病在外脈不實堅者、皆難治。

 

黄帝が申されました

病気を治すには、其の形気、病人の体と臓腑の機能や顔色、脈の勢いがよいときと悪いとき、急性病か慢性病かをよくしらべ、そして之を治すためには病の進行によって治療する。

(例えば急性病であれば、<傷寒論>を主に<金匱要略>に記載されている処方を用い、慢性病であれば、<傷寒論><金匱要略>の処方を合方するかあるいは後世方、中医学の処方を用います。)

体と臓腑の機能がよく調和していれば治療しやすい。

顔色の色艶が表面に現われているのは癒え易い。

脈が春夏秋冬に従う、春は弦、夏は洪、秋は毛、冬は石であれば治し易い。

脈が弱で滑であっても是は胃気があるので治し易い。

時々刻々と変る証を見極めるとき、形気が失調している場合は難治である。

顔色がすぐれないもので艶がないのは難治である。

脈が実で堅であるものは益々重症化(難治)する。

脈が春夏秋冬に逆らうものは治療することは不可能(難治)である。

必ずこれらの四難、四つの不治の治療(難治)、の場合はインフォームドコンセント、正しい情報を得た(伝えられた) 上での合意(インフォームド・コンセント - Wikipedia)をしなければならない。

春夏秋冬と脈が逆するとは、春に肺の脈が現われ、夏に腎の脈が現われ、秋に心の脈が現われ、冬に脾の脈があらわれるといわれる、このようなものは、懸絶といって脈が沈となって力なく絶するような状態となり、濇脈といった血虚や精が虚損されている状態になる、このようなものを四時に逆するという。

五蔵の脈気が四時の変化に応じてその形に現すことができないでいる状態、春夏における脈状が沈濇であったり、秋冬における脈状が浮大であったりするのが、四時に逆するという。

 病状において熱があるのに脈が静である、下痢であるのに脈が大である、脱血つまり大出血であるのに脈が實である、

 

病在中脈實堅、病在外脈不實堅者、皆難治 玉機真蔵論

病在中脈虚、 病在外脈濇堅者、 皆難治 平人気象論

 

東洋学術出版社素問

病 中に在りて、脈実堅。病外に在りて、脈 実堅ならず――『新校正』は「平人気象論篇では『病 中に在りて、脈虚、病 外に在りて、脈濇堅』といっており、こことは逆である。

この経文は誤りで、平人気象論篇の文が正しい」と述べている〔ので今これに従がって訳す〕。

病が内にあるのに脈が実堅でないもの、病が外にあるのに脈がかえって実堅であるもの、これらはみな症と脈とが相い反しており、治療困難である。

 

鍼灸医学大系

新校正に「按ずるに平人気象論に云うは、病中に在りて脈虚、病外に在りて脈濇堅と。

此れと相反す。

此の經は誤なり。

彼の論得たりと為す。

未だ藏形有らず春夏、と云うより此に至るまで、平人気象論と相かさなる。注の義咸(み)な彼れに備われり」とある。

病が中にあるのに脈が実して堅であり、病が外にあるのに脈実堅でないものなどは、凡て治りにくいものである

 

病が中にあるのに脈が実堅でない者、病が外にあるのに脈が実堅の者、これ等は皆治しがたいものである。下線部を訂正しました。H24・9・6 15:17

 

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