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黄帝内経素問 玉機真藏論篇 第十九 第十五節 語句の意味

2012-09-08 09:27:53 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 玉機真藏論篇 第十九

第十五節

 黄帝曰。余聞。虚實以決死生。願聞其情。

 岐伯曰。五實死、五虚死。

 帝曰。願聞五實五虚。

 岐伯曰。脈盛、皮熱、腹脹、前後不通、悶瞀、此謂五實。脈細、皮寒、氣少、泄利前後、飲食不入、此謂五虚。

 帝曰。其時有生者何也。

 岐伯曰。漿粥入胃、泄注止則虚者活。身汗得後利則實者活。此其候也。

 

語句の意味

情=ジョウ。セイ。ナサけ。あわれみ。恋愛。風流な心持。事物の味わい。感情。事実。ほんとのわけ。願い。ようす。

 

五實=五臓が均しく実熱閉阻のはげしい証候をそなえているということ。

例えば、心に邪を受けると脈洪盛、肺に受けると皮膚灼熱、脾に受けると腹満脹、腎に受けると二便不通、肝に受けると昏悶して目がはっきりしないなど。

<素問玉機真蔵論>「脈盛、皮熱、腹脹、前後不通、悶瞀(もんぼう)、これを五実という・・・・身に汗を得、後利せば、実なるものは治す。」

 

五虚=①脈は細弱で(心)、皮膚が冷え(肺)、気少(?)、泄瀉して小便は清利(腎)、食欲不振(脾)など五臓の虚している危険な重い証候をさすものである。この種の状況は治療後、よく食が進み、下痢が止めば、これは胃気が回復して来たあらわれであり、病状が軽くなり、安心してよいしるしである。<素問玉機真蔵論>(心肺?腎脾)は昌栄薬品記入

②心虚・肝虚・脾虚・肺虚・腎虚のこと。

鍼灸医学大系では、王冰の注として、「・・・。虚とは真気の不足を謂うなり。然して脈の細・・・。皮の寒・・・。気の少なきは肝なり。泄痢前後・・・。飲食不入・・・。」とある。

東洋学術出版社素問では、気の少ないもの、これは肝気不足の現われです。

とある。

 

、肝の訴えであれば、肝胆筋眼の訴えであるはず、それが呼吸に関するとはおかしい。

悶瞀(もんぼう)、気少参照。

霊蘭秘典論篇 第八 第一節 肝は将軍の官 胆は中正の官 だん中は臣使の官

霊蘭秘典論篇 第八 第一節 語句の意味

胆のうについて

 

前後不通=大小便がともに不利のこと。五実の一つである。

 

悶瞀=もんぼう・証名。これは目がかすんでぼんやりとし、物がはっきり見えず、同時に煩悶不安の証候をともなうものをいう。

多くは痰熱に湿濁が内で入り乱れることにより、あるいは熱毒が盛んになっておこるものである。<素問玉機真蔵論>

 

皮寒=五虚の意味により、皮膚が冷える。

 

氣少=短気ともいう。呼吸に力がなく浅く、急促となり、病人本人は気の交換の不足を感じる。気虚によりおこる。

 

泄利=泄痢・①はらくだり。下痢。②二陰が固まらず、大小便を失禁すること。

前後=大小便のこと。<霊枢邪気蔵府病形篇>「前後を得ず。」

 

飲食不入=食欲がない。

 

漿=しょう。

①酒の一種。粟米を醸して造り、味はやや酢い。

<本草>漿水「釈名、酸漿、嘉謨に曰う、漿は酢なり、粟米を炊いて熱して冷水中に投じ、浸すこと五六日、味は酢、白花を生じ、色は漿に類する、故に名づく。」

②おもゆ。白米を煮た汁。白飲。濃漿。

③つくりみず。水を沸かし冷やして飲用とするもの。

④のみもの。飲料の液汁の総称。

⑤水でねったパン粉。

粥=カユ。ジュク。おかゆ。

 

泄注=注泄ともいう。水瀉(すいしゃ)に同じ。

注泄=大便が水状になる症状。水泄ともいう。

水瀉=①病名。注泄ともいう。水様性の下痢をいう。多くは湿瀉・熱瀉・寒瀉などにみられる。②中薬名。沢瀉のこと。

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