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黄帝内経素問 寶命全形論篇 第二十五 第四節 語句の意味 2-3

2013-05-08 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 寶命全形論篇 第二十五

第四節

 帝曰。願聞其道。

岐伯曰。凡刺之眞、必先治神。五藏已定、九候已備、後乃存鍼。衆脈不見、衆凶弗聞、外内相得、無以形先。可玩往來、乃施於人。人有虚實。五虚勿近。五實勿遠。至其當發、間不容瞚。手動若務、鍼耀而勻。靜意視義、觀適之變。是謂冥冥莫知其形。見其烏烏、見其稷稷。従見其飛、不知其誰。伏如横弩、起如發機。

 帝曰。何如而虚、何如而實。

岐伯曰。刺虚者須其實。刺實者須其虚。經氣已至、慎守勿失。深淺在志。遠近若一。如臨深淵、手如握虎。神無營於衆物。

 

語句の意味 2-3

内外=病の位置で内位、外位のこと。その位置する所から外方をすべて外と呼び、内方を内という。一般には、外は表よりもその指す所は広く、内は裏よりもその指す所は広いといわれる。→内(ない)、外(がい)。<素問至真要大論第七十四第二十節>漢方用語大辞典

岐伯曰く「内より外に之く者は其の内を調う。外より内に之くものは其の外を治す。内より外に之きて外盛んなる者は、先づ其の内を調へて而る後に其の外を治す。外より内に之きて内に盛んなる者は、先づ其の外を治して而る後に其の内を調う。内外及ばざるときは則ち其の主病を治す。」鍼灸医学大系

<金匱臓腑経絡先後病>第十二条

問曰、脉脱入臓即死、入腑即愈、何謂也。師曰、非爲一病、百病皆然。譬如浸淫瘡、從口起流向四肢者、可治。從四肢流來入口者、不可治、病在外者、可治。入裏者、即死。

問うて曰く脉脱して臓に入れば即ち死し腑に入れば即ち愈ゆとは何の謂ぞや、師の曰く一病たるのみに非ず百病皆然り譬へば浸淫瘡の口より起り流れて四肢に向う者は治すべく四肢より流れ來り口に入る者は治すべからざるが如し病外に在る者は治すべし裏に入る者は即ち死す。方術説話

<素問宝命全形論第二十五第四節>この節の内外相得とは、形つまり肉体と、内即ち気がよくバランスがとれていること・鍼灸医学大系

 

無以形先=形を以て先んずることなかれ・

形=ケイ。ギョウ。カタチ。外形。すがた。からだ。身体。形軀。ありさま。ようす。顔つき。カタ=型。いがた。アラワれる→現。アラワす。かたどる。

 

玩=翫。ガン。モテアソぶ。おもちゃにする。なぐさみものにする。玩弄(ロウ)。めでる。珍重する。おもちゃ。

参考 玩味=食物をよくかんで味わう。詩文を読んでその意味を考えあじわう。ものごとのおもむきをよく味わって賞美する。

玩=習熟ルスこと。東洋学術出版社<素問>

玩=物事をよく玩味(真義をよく味うこと)したり或は物事に精熟する意味に用う。鍼灸医学大系

 

往=オウ。ユく→行。前へ向かって進む。ここを去って、よそへ行く。死ぬ。サキに。往者。かつて。むかし。往古。その昔。贈る。ユくとして。どんなばあいにも。向かう。

來=来。來は旧字。ライ。クる。ことらに近づく。こっちにつく。たずねてくる。クる。言ってよこす。へてくる。キタる。次の。時間的に次にくる。せまってくる。キタす。コさせる。よぶ。起こす。来年。将来。未来。死後の世。あの世。コトカタ。以来。・・・から。=余。余りがあること。文末につける助字。コれ=是。イザ。さあ、他人をせきたてたり、事を始めようとする。ねぎらう。

 

五虚=

黄帝内経素問 玉機真藏論篇 第十九 第十五節 

黄帝内経素問 玉機真藏論篇 第十九 第十五節 訳

五虚=①脈は細弱で、皮膚が冷え、気少、泄瀉して小便は清利、食欲不振など五臓ともに虚している危険な重い証候をさすものである。この種の状況は治療後、よく食が進み、下痢が止めば、これは胃気が回復して来たあらわれであり、病状が軽くなり、安心してよいしるしである。<素問玉機真蔵論>参照。②心虚・肝虚・脾虚・肺虚・腎虚のこと。漢方用語大辞典

鍼灸医学大系によると②

 

五實=虚実 <素問>玉機真蔵論篇 第十九 第十五節

五実=五臓が均しく実熱閉阻のはげしい証候をそなえているということ。例えば、心に邪を受けると脈洪盛、肺に受けると皮膚灼熱、脾に受けると腹満脹、腎に受けると二便不通、肝に受けると昏悶して目がはっきりしないなど。<素問玉機真蔵論>「脈盛、皮熱し、腹脹り、前後通ぜず、悶瞀(もんぼう)す、此れを五實と謂う。脈細、皮寒し、氣少く、泄利前後し、飲食入らず、此れを五虚と謂う」。「・・・身汗して後利を得れば則ち實する者活く。此れその候なり」漢方用語大辞典

五実=「五藏の邪気盛んなるを五実という」鍼灸医学大系

 

遠=奥深い。

近=キン。コン。チカい。距離が短い。違いが少ない。親しい。時日がせまっている。あさい。卑しい。チカづく。距離を短くする。差を少なくする。親しくする。近よせる。チカしい。親しい。チカづき。交際。チカごろ。このごろ。

 

至其當發=これは俗にいう「手をうつべきときには・・・・」という意味であろう。鍼灸医学大系

 

容=ヨウ。イれる。器物の中に入れる。受け入れる。包む。もちいる。ユルす→許。中身。カタチ。すがた。よそおい。ようす。たちいふるまい。ありさま。かた。カタチづける。形を作る。かたどる。形をうつす。まねる。マサに・・すべし。マサに。ゆったりと。

 

瞚=①またたく。<素問宝命全形論>「其のまさに発するに至るや、間に瞚を容れず。」②目まいがする。

 

漢方用語大辞典、明解漢和辞典、鍼灸医学大系

 

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