おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』
現代医療の誤りを正す
第4章 漢方による心身の健康法
病気を予防する漢方
p217漢方薬は中枢神経系か循環器か泌尿器官の歪みで決められる!
では、漢方でいう「平」とは、人間のどんな健康状態をいうのでしょうか。
その物差しとなるバロメーターがなければ、正常だという判定もできません。
薬屋さんが病気の診断などできないし、咳(せき)がとまって治ったとか、結核が治ったとかいっても、診断をするのはお医者さんです。
漢方はもともと、病名を決めて治すという診断法を原点としたものではないのです。
ところが、じつは漢方にもちゃんと物差しがあるのです。
それは人間という有機体が壊れたという最終段階を目標にした、病名という物差し以前の、つまり、病名がつく以前の危険信号や予告の事実で判定しうるすばらしい物差しです。
漢方には薬の決め方に「気・血・水」という分け方があると述べましたが、まず体の状態を気・血・水の歪(ひず)みでとらえます。
気というのは中枢神経系統、精神ということでとらえます。
血というのは心臓とか循環器や各器官臓器、水というのは泌尿(ひにょう)器官の水分代謝ということで、この三つのバランスの崩れが、健康を害するということです。
血といっても心臓だけではわかりません。
心臓に流れている血液を血管の脈でとらえます。
また、体が前に曲がっているか、横に曲がっているか、左か右かと、少なくとも三つか四つの視点からとらえます。「健康十二則」に分けて、十二項目でさらにくわしく調べるのです。
ふつうは健康であるということを、快眠、快食、快便の三条件でいいますが、もっとくわしく知るためには、逆に歪みが出た状態で表わしたほうがわかりやすいでしょう。
たとえば、気剤の場合は、中枢神経薬を与えるのは、平常心でいられない人ですが、逆にいえばいらいらしたり、ちょっとしたことで上がったりする状態、末梢(まっしょう)神経薬が必要な快眠という条件は、夢を見るとか眠れない状況だし、感覚器官薬は眼・鼻・耳などの異常なとき、呼吸器官用薬は息づかいが荒くて余分に気を出している状態に適用するわけです。
各四項目のチェックで、気が正常であるかどうかがわかるわけです。
血毒とか血症が出るときは、心臓や循環系だから脈や大便で調べます。
食欲がなくなったり、熱が出たり、出血したりしたら、代謝機能が衰えてくるのですから、頭を冷やしておきます。
かっかしたままでおくと脳出血を起こしたり、眼底出血を起こします。
これが、血剤が必要かどうか、血証があるかどうかを知る基本です。
水の停滞の場合は、精力がなくなり、内分泌(ないぶんぴ)、ホルモンのバランスが崩れるのですから、ホルモン剤を与える必要があります。
水分代謝では大便、小便は食べたものを排泄するわけですから、これが回数が少なかったり、滞(とどこお)っていて重荷になっているかどうかでチェックします。
それと、皮膚が乾いているか湿っているかも重要なポイントです。
健康なときは乾いていますが、乾きすぎてかさかさの状態もよくありません。
それにお腹(なか)がつっぱったり、おへその横に動悸が出たりするものです。
腹部の健康ということは、臍下丹田(せいかたんでん)に力が入り、横に一本の健康線が通っていることでわかるわけです。
ここで、今日行なわれている薬剤の分類法と選定法についての仕組みを説明しておく必要があります。
前にも述べたとおり、薬の薬効は適応病名による分け方と、その薬がもつ作用によって分けられますが、国家や病院、薬局、製薬会社などで薬品を科学的に管理するのに、この二つの薬効表現法を組み合わせて、薬品に三連番号をつけています。
百の位は大分類で、1は精神神経薬、2は各器官臓器用薬、3は代謝性用薬です。
十の位は中分類で、それを細分類し、11は中枢神経用薬、12は末梢神経用薬、13は感覚器官用薬、14はアレルギー用薬、21は循環器官用薬、22は呼吸器官用薬、23は消化器官用薬、24はホルモン剤、25は泌尿生殖器官用薬、26は外皮用薬、そして31は代謝用薬、33は血液・体液用薬を示しています。
一の位は小分類で、一般に表示される薬剤の細目を表わすことになります。
たとえば、11の中枢神経の薬のなかで、112は催眠鎮静剤、114は解熱消炎鎮痛剤、118は総合感冒剤、13の感覚器官用薬の小分類では、131は眼科用薬、132は耳鼻科用薬、器官臓器用薬の中分類の呼吸器用薬を示す22では、221となれば呼吸促進剤で、222は鎮咳袪痰剤(ちんがいきょたんざい・キョは衣へんに去)を示します。
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