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黄帝内経素問 八正神明論篇 第二十六 第二節 語句の意味 2-2

2013-05-21 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 八正神明論篇 第二十六

第二節

是故天温日明、則人血淖液而衛氣浮。故血易寫氣易行。天寒日陰、則人血凝泣而衛氣沈。月始生、則血氣始精、衞氣始行。月郭滿則、血氣實、肌肉堅。月郭空、則肌肉減、經絡虚、衛氣去、形獨居。是以因天時而調血氣也。是以天寒無刺。天温無疑。月生無寫。月滿無補。月郭空無治。是謂得時而調之。因天之序盛虚之時、移光定位、正立而待之。故曰、月生而寫、是謂藏(1)虚。月滿而補、血氣揚溢、絡有留血。命曰重實。月郭空而治。是謂亂經。陰陽相錯、眞邪不別。沈以留止、外虚内亂、淫邪乃起。

(1)藏 全元起本は減に作る。これに従う。

 

語句の意味 2-2

凝=ギョウ。コる。こりかたまる。熱中する。奇を好む。かたく凍りつく。ふう変わりの意匠をする。コらす。集中する。かためる。定める。成る。音声をゆっくりと長く引く。

泣=キュウ。ナく。すすりなく。なくことの総称。ナき。なくこと。なげき。ぐち。ナミダ→涙。

 

郭=カク。クルワ。外ぐるわ。外城。外がこい。外郭。=拡。大きい。

外郭=物事の輪郭。新・東洋医学辞書

月郭=月の輪郭

月郭満=満月

 

月郭空=新月

 

形=ケイ。ギョウ。カタチ。外形。すがた。容貌。からだ。身体。形軀。ありさま。顔つき。カタ=型。いがた。アラワれる→現。アラワす。かたどる。

 

補=身体の虚乏なところを補い益し助けること。もし虚しているのを補わなければ、気血は消散して肌肉を消耗し、精神は脱失し、意識は昏迷となる。

 

治=チ。ヤ。オサめる。政治をとる。しずめる。経営する。ととのえる。ならう。安んずる。とりしまる。修理する。病気をなおす。オサまる。平和になる。安らかになる。病気がよくなる。まつりごと。政庁の所在地。

 

序=ジョ。=叙。ハシガキ。序文。書物の巻首の前がき。もとは、巻末にあり、編著の始末を書いた漢文の一体。

 

移=イ。ウツる。場所が変わる。変化を生ずる。色がさめる。ウツす。場所を変える。文書の一体。回覧文書。同級官庁間の文書の一。施す。うらやむ。

 

移光もて位を定め、正しく立ちてこれを待つ=古代、天文家が圭表(日時計)を用いて日影の長さを測り、時の移動を決めた方法を指す。東洋学術出版社素問。

 

正立=南面して正しく立つ。鍼灸医学大系

 

藏虚=新校正にある如く減虚としなければつじつまがあわない。藏は誤りで減とすべきであろう。鍼灸医学大系

 

揚=ヨウ。アげる。高くさしあげる。あらわす。揚げる。用いる。おこす。ほめる。励ます。アがる。高くあがる。現われる。古代シナ→九州の一、淮(ワイ)水以南の地、江蘇・江西・安徽(キ)・から浙(セッ)江・福建の一帯。

溢=イツ。アフれる。コボれる。いっぱいになる。おごる。二十四両の量。「一溢米」わずかの米。片手に盛る量(両手ですくうのは掬(キク))。非常な(溢喜)。

 

留=リュウ。ル。トまる。トドまる。とどこおる。停滞する。遅れる。宿る。あとに残る。動かない。中止する。トめる。トドめる。動かないようにする。あとに残す。遅れさせる。よそへ行かないようにする。やめさせる。おさえる。注意を与える。ルーブル、ロシアの貨幣単位。

 

重實=重実。①邪気が盛んで血脈もまた盛んなもの。<素問通評虚実論>「いわゆる重実の者は大熱病をいう。気熱し脈満するものこれを重実という。」②血気もとより盛んであるのにまた補法を行なうこと。<素問八正神明論>「月満ちて補えば、血気揚溢して、絡に留血あり、命じて重実という。」

 

亂經=乱経。正気が錯乱すること。これは血気がもとより虚しているところに、妄りに鍼の治療を加えたためにおこったものである。<素問八正神明論>「月郭空にして治する。これを乱経という。」

 

相=ショウ。ソウ。アイ。たがいに。手紙の文で、動詞に冠して、軽い敬意を表わす。大臣。ミる。人相や手相をみる。視察する。占う。かたち。容貌。ようす。補佐役。選ぶ。送る。

錯=サク。アヤマり→誤。まちがい。アヤマる。マジる。乱れる。たがう。かわるがわる。といし。礪(レイ)石。ソ。=措。おく。やめる。

 

眞邪=真邪。真気と邪気。新・東洋医学辞書ソフト

真邪=真気と邪気のこと。<素問気交変大論>「真邪相薄り、内外分離す。」<霊枢天然篇>「真邪相攻む。乱れて相引く。」

 

淫邪=①六淫の病邪の中で寒、湿などの邪気をいい、これらによって起こる病は陽気を傷りやすく、気化活動を阻滞させる。故にこう名づけられる。②陰経を侵犯する邪気をいう。<霊枢官鍼篇>「再刺すれば則ち陰邪出るものは少し。」

 

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