おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 通評虚実論篇 第二十八
第八節
霍亂刺兪傍五、足陽明及上傍三。
刺癇驚、脈五、鍼手太陰各五、刺經太陽五、刺手少陰經絡傍者一、足陽明一、上踝五寸刺三鍼。
凡治消癉、仆撃、偏枯、痿厥、氣滿、發逆、肥貴人則高梁之疾也。隔塞閉絶、上下不通、則暴憂之病也。暴厥而聾、偏塞閉不通、内氣暴薄也。不従内、外中風之病。故瘦留著也。蹠跛寒風濕之病也。
黄帝曰。黄疸、暴痛、癲疾、厥狂、久逆之所生也。五藏不平、六府閉塞之所生也。頭痛、耳鳴、九竅不利、腸胃之所生也。
語句の意味 5
黄疸=病証名。身体、目、小便が黄色となるのが三大症候である。病因は脾胃に湿邪が内鬱し、胃腸が失調し、胆汁が外に溢れておこる。臨床上、陽黄と陰黄に大別し、また黄疸、穀疸、酒疸、女労疸、黒疸を五疸という。<素問平人気象論>
癲疾・巓疾=てんかん発作。新・東洋医学辞書ソフト
巓疾=<素問著至教論>参照。巓とは頭頂のこと。巓疾とは一般的に頭部の疾病をさすが、多くは各種の頭痛をいう。頭は諸陽の会する所で、臓腑の血気は皆頭部に会する。六淫の外感、臓腑の内傷は巓疾を生ずる因となる。
厥狂=けっきょう。病名。陽気が偏勝し五臓の気が厥逆することによっておこる。狂言妄語し、ほぼ癲疾に似ている。癲疾は普通陰に属するが、これは陽に属する。<素問通評虚実論>「厥狂は久逆の生ずる所なり。」
久逆=きゅうぎゃく。経脈の気が上に逆して下に行らないこと。<素問通評虚実論>「黄疸、暴痛、癲狂、厥狂は久逆の生ずる所也。」
不平=不公平。不満足。心中に満足しない。
不=フ。ブ。ホツ・ホチ。ズ。アラズ。・・・ない。打消しのことば。ない。ザれ、なかれの意。禁止の辞。未の意。はずれる。イナや→否。疑問の辞。薄い。
平=①平常・平和・平衡の意味。
<素問平人気象論><霊枢平人絶穀篇>の平人は正常で病気の無い人をさす。
<霊枢終始篇>に「いわゆる平人は病まず」とあり、
<素問湯液醪醴論>に「巨気はすなわち平なり」とるのは正気が正常で平和であるということ。
<素問至真要大論>の「平を以って期と為す」とは平和・平衡を目的とするということ。
<素問至真要大論>の「其の気を調うれば其をして平ならしむ」とは気血を調和すれば陰陽を平衡に保つことができるということ。また平脈とは正常な脈のことである。②~⑤略。
六腑=①六腑とは胆・胃・大腸・小腸・膀胱・三焦をいう。腑は一般に胸腹腔中にあって中空で腔のある器官で、出納、転輸、水穀を伝化する機能があり、「物を伝化して蔵せず」と規定されている。
腑と臓の配合は「互いに表裏を為す」と称し、腑は表と為し、臓は裏と為す。
すなわち
三焦は心包絡に合する。<霊枢本蔵篇>「六腑は水穀を化して津液を行らすゆえんのものなり。」
漢方用語大辞典、明解漢和辞典
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