おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 太陰陽明論篇 第二十九
第四節
帝曰。脾與胃以膜相連耳。而能爲之行其津液何也。
岐伯曰。足太陰者三陰也。其脈貫胃、屬脾、絡嗌。故太陰爲之行氣於三陰。陽明者表也。五藏六府之海也。亦爲之行氣於三陽。藏府各因其經而受氣於陽明。故爲胃行其津液。四支不得稟水穀、氣日以衰、陰道不利、筋骨肌肉、無氣以生。故不用焉。
語句の意味
膜=まく。
①体肉をまとう薄い皮。たとえば腹膜、眼膜。
<素問痿論>「肝は身の筋膜を主る。」
②人体の臓腑と骨肉を分ける薄い皮。膜原①に同じ。
<素問痹論>「衛は・・・肓膜を燻じ、胸膜に散ず。」
③病証名。眼に片状の薄い膜を生じること。通常血糸を有し、白睛より発出して黒睛を犯す。甚だしいものは視力障害をおこす。
膜=マク。バク。体内の筋肉または器官をおおい包むうす皮。→膜拝(モハイ・ボハイ)=両手をあげ、ひざを地につけて拝む。
足太陰=あしのたいいん。足の太陰脾経に同じ。
<素問三部九候論>「下部の人、足の太陰なり。」
<霊枢経水篇>「足の太陰は外は湖水に合し、内は脾に属す。」
<素問蔵気法時論>「脾は長夏を主り、足の太陰陽明を主治す。」
三陰=①太陰・少陰・厥陰の三経の総称である。その中には手の三陰と足の三陰があり、実際には六条の経脈である。六経弁証では、三陰病とは病邪が身体深部にあること、あるいは五臓に病があることをさす。
②太陰経の別称、傷寒病は表から裏への発病機序があり、三陰経においては太陰経がまず先に発病するので三陰と称し、その次は少陰経で二陰といわれ、その次は厥陰経で一陰といわれる。
<素問陰陽別論>王冰注参照。
③足の太陰脾経の別称。
<素問陰陽別論>馬蒔注参照。
参考
至陰=しいん・
①至は到るの意味。至陰とは陰に到達したという意味。たとえば太陰は三陰のはじめであるので、太陰はまた至陰ともいわれる。
太陰は脾に属するので、至陰は脾の代名詞になっている。
《素問金匱真言論》「腹は陰となし、陰中の至陰は脾なり。」
②至は最あるいは極の意味。至陰とはすなわち陰の最も甚だしいものに属するものである。腎はは水を主り、精を蔵し、人身の陰精の源となるので、また腎を至陰と称する。
《素問水熱穴論》「腎は至陰なり。」。h22-12-29 六節藏象論篇 第九 第八節 語句の意味 3-3
陽明=黄帝内経素問 血氣形志篇 第二十四 第一節 語句の意味
表=黄帝内経素問 血氣形志篇 第二十四 第二節 語句の意味
五臓六腑の海=ごぞうろっぷのうみ。
①衝脈のこと。諸経の気血を総括することにより五臓六腑に注ぐ作用を調節するところからこう名づけられた。
<霊枢逆順肥痩>「衝脈は五臓六腑の海也。五臓六腑みな稟くるのみ。」
②胃のこと。水穀を受納し、各臓腑の栄養の源であるというところからこう名づけられた。
<霊枢五味>「胃は五臓六腑の海也。水谷(水穀?)は胃に入る、五臓六腑は皆胃より気を稟く。」
五臓六腑の海=胃および陽明・胃経の経脈、又は衝脈をいう。
三陽=さんよう。
①太陽・陽明・少陽の三経の総称である。その中には手の三陽と足の三陽が含まれ、実際には六条の経脈である。
六経弁証では、三陽病とは病邪が体表浅層にあること、あるいは六腑に病があることをさす。
②太陽経の別称(<素問著至教論>馬蒔注)。
傷寒病は表から裏への発病機序があり、三陽経中太陽経が最表層にあり、まず先に発病するので三陽といわれ、その次は陽明経で二陽といわれ、その次は少陽経で一陽といわれる。
③足の太陽膀胱経の別称である。(<素問大奇論>馬蒔注)。
④足の三陽、胃・胆・膀胱の三経をさす。<霊枢九鍼十二原篇>「脹は三陽を取る。」
四支不得稟水穀、氣日以衰、陰道不利、筋骨肌肉、無氣以生。故不用焉
第二節に
四支不得禀水穀氣。氣日以衰、脈道不利、筋骨肌肉、皆無氣以生。故不用焉。
の文がある。
鍼灸医学大系(語句の解)
*この文と同じ文章は第二節にあった。それを亦ここに反覆して述べているのは、藏腑四支の如く、水穀の津液を受くる者は、各々其の經脈に因って太陰陽明に通ずるものなることを明示せんが為であろうか。
東洋学術出版社素問 多紀元堅の説「この下二十八字は、上文と重複しているので、まちがいなく衍文である」。
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