定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

せかいのおきく

2023年06月20日 21時12分00秒 | 日記

いま流行りの言葉で言えば、サーキュラー(バイオ)エコノミーが、わが国では既に、江戸時代にあったという話です。

おわい屋(糞尿汲み取り)の2人と
武家の娘(おきく)が主役。全編モノクロの時代劇、カラーならば糞尿シーンの連続だから、かなりダーティーな映像になったに違いない。

「せかい」とは何か?おきくの父曰く「はてしのないもの」。おきくが教える習字教場がある寺の住職曰く「あっちへの方へ向かって行ったら、やがて必ずこっちの方から戻って来るもの」。
意味不明だが、住職の言が何となく言い得ている。

ズバリものを言うおきくが、声を失ってから、自分の思いを伝えられないもどかしさ、それを見事に演じた黒木華の本領を見た。

前半おきくが住む長屋のシーンにてモノクロ映像の中、一瞬おきくの着物だけが薄桃色に映った。ハッとする場面だったなぁー。


コメントを投稿