野本 梢という若き女性監督の、短編を観て来た。
『アルム』『次は何に生まれましょうか』の2本。
インディーズ映画上映後のトーク会。多くの場合、作品完成後の打ち上げ的要素が強く、楽屋ばなしと内輪受けがステージで繰り返されるばかりで、観客に何も訴求しない残念さがある。
野本監督は、16本のショートムービーをものしている。今夜のトークイベントはひと味違い。
出演者各自が、監督の特性を分析したところで、監督は自分の制作テーマを語る。
2本の作品はそれぞれ、加害側も意識なしに行われる大人のいじめのこと、誰も責められない発達障害児童が居る家庭と取り巻く社会の問題を
扱う。
尻切れトンボ的にラストを迎えるストーリーが特徴的だが、なぜか考える端緒を与えてくれた。