定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

ビリー・ホリデイの2作品

2022年05月19日 18時17分00秒 | 日記
昨年10月に立川シネマシティにて観たドキュメンタリー。
既に半年前のことなので、記憶も薄れているが。
パートナーに恵まれなかった44年の生涯を追ったことと、名を遂げたシンガーが最期にクスリに依存して破滅の道を歩んだことを鮮明に覚えている。

本日、川越スカラ座にて鑑賞したのは

ビリー・ホリデイの♬奇妙な果実 が有色人たちの心を掴んでいることを危険視した国家が、あらゆる糸口から彼女を引きずり下ろそうとしたストーリー。

その最大の糸口となったのは、やはり麻薬常用者としての検挙である。
その最初の逮捕で名を上げた、連邦麻薬局捜査官(黒人)との恋(愛)の曲折が描かれている。

改めて♬奇妙な果実 で歌われる詩の生々しさが判り、人種差別の現状は1930年代と変わらぬことを認識した作品だった。



プーチンの教科書

2022年05月16日 17時07分00秒 | 日記
熱烈なファンの功罪は、スターを偶像の域まで、押し上げてしまうことだ。

この100分間のドキュメントタリーは、女優としてまた、ファッションのアイコンとして世界中から愛されたオードリーのプライベートが、不幸の連続だったことにスポットを当てている。

一夜にしてスターダムに昇った感がある女優にも下積みの年月もあった。ドキュメンタリーでは、幼少期の父の失踪、30年の時を経て歓迎されなかった父との再会、2度の結婚と離婚の詳細を追いかけている。
ただこの人の常人ならざるところは、ひとつひとつの不幸を、周囲の人を愛する力に変えていく点にある。
それが最晩年のユニセフの活動につながっていくのだ。そしてその活動でもストレスが重なって行く。

「世界から飢餓を無くすには、政治を人道を重んじる方向に変えなければいけない」最期に彼女が語った言葉。
プーチンにこの作品を真剣に、観てもらいたい。

白石和彌作品 つい観てしまう

2022年05月10日 22時27分00秒 | 日記
心と身体が弱っている時、また季節の変わり目で、不安定で晴れ晴れしない時、観てはダメな作品。

復習してみれば、2013年以降白石和彌監督作は11本観ている。

今作の阿部サダヲは、この上もなく人あたりが良いサイコパスであり、
それゆえに人を殺める場面は、この上もなく残虐である。

リリー・フランキーが'先生'と呼ばれる殺人鬼を演じた『凶悪』の延長線上にあり、またサイコパスの匂いを漂わせた点で、阿部サダヲ+蒼井優ダブル主演の『彼女がその名を知らない鳥たち』が今作の伏線になっていると感じた。

少しだけ心が不安定な60代オヤジであるから、怖いもの見たさ鑑賞であったが、何よりもこれからのライフプランを描こうとしているリア充カップルにおいては、2人で観ては絶対にダメ。


単館上映につられて

2022年05月08日 09時00分00秒 | 日記
広い東京で1館のみで上映。しかも多摩地区の立川で。久しぶりに立川に来ました。在住の埼玉県内のシネコンに移動するよりかえって近い。

2019年のイギリス映画『不都合な理想の夫婦』(原題:The Nest)

まずオープニングのBGMが暗く悲しい。コレこれから観るの?と感じたほどに。

虚飾に満ちたイギリス人貿易商の男、妻はアメリカ人で2人の子どもとともにニューヨークに住む。裕福を絵に描いたよう。

男は更なる千金ゲットの野望を持ち、イギリスへと移り住む。元より妻はそれを望まなかった雰囲気の中。

ロンドン郊外に、城のような家を借り、子どもは有名パブリック校に入れる。旧知の仲間とビジネスに乗り出すが、アメリカでのやり方とは相容れないものがある。

独善的なビジネス手法は裏目に出て、いわゆる弱目にたたり目の連続、男を筆頭に家族全員が精神的に壊れていくストーリー。

ネット配信もしている模様だが、キノシネマ立川のシートでリクラぎました。
主演 ジュード・ロウの立ち居は、柔道家のよう、そればかりが印象に残る。


10分間滞在

2022年05月07日 07時36分00秒 | 日記
連休後半のこどもの日、思い立って川越の
大正浪漫通りに行く。

何年ぶりかの鯉のぼり撮影。
フィルムカメラ、デジタルカメラ、スマホで撮りました。

大正浪漫通りには、昔ながらのコーヒー店、そして数ある川越の鰻屋の中で老舗中の名店 小川菊(おがぎく)がある。

軽くごった返す中、もちろんうなぎ店などに入店できようもなく、10分間滞在して帰宅しました。