定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

モノクロから伝わること

2022年04月27日 21時17分00秒 | 日記
主演ホアキン・フェニックス『カモン カモン』はモノクロ作品。妹の連れ合いが心を病み、ひとり息子の甥っ子を少しの間預かることになる。

甥は年齢に比して大人びており、同年代の友だちはいない様子。
伯父と甥、なかなか距離は縮まらないように見えるが、2人の哲学寄りとも思えるやり取りが進むに連れ、名コンビに変貌して行く。

主人公の仕事はラジオジャーナリスト。録音機材を担いで、10代前半の子どもたちにインタビューを重ねて行く。家族のこと、今生きている社会のこと、それぞれの未来のこと。
対人について「表紙を見ただけでは本の中身はわからない」という結論を出して。

『ジョーカー』『ザ・マスター』で
恐怖のキャラクターを演じたとは思えぬホアキン・フェニックスの和やかな雰囲気。
全編モノクロだからこそ、会話のキャッチボールが際立つ。
2019年フランス作品『アマンダと僕』を思い出しながら鑑賞した。



イラン映画2本

2022年04月24日 22時27分00秒 | 日記
埼玉県川越市内の2館で、イラン・フランス合作作品を2本鑑賞した。
白い牛のバラッド
夫を死刑で亡くし、ろう者の1人娘を育てる女性。死刑執行後、真犯人が見つかる。やり場のない怒りを何処にぶつけるのか。イラン社会で声を上げど、女性ゆえのデメリットばかりに左右され続ける。当面の課題は夫を裁いた判事に会うことだが、裁判所でははぐらかされ、居所が掴めない。そんな時、救世主のごとき男性が現れるのだが...

英雄の証明
刑務所に収監中の1囚人が、周囲から仕立て上げられた善行により、英雄視されることとなる。だが英雄がついたひとつの嘘により、裁判所・支援団体の思惑がぐらつき両者は自己保身に流れ、当然ながら男も真っ逆さまに奈落へと降って行く。しかし、吃音を持つ1人息子がキーとなり、ラストは男の名誉は保たれるのか否か?

2作ともに、現代のSNS社会の功罪も描かれる。 
特に『白い牛の..』におけるろう者の娘が、イランでは声を上げられない女性たちの立場をシンボライズしているように思える。




コーダ あいのうた

2022年04月20日 20時24分00秒 | 日記
CODAとは、両親または片親がろう者のもとに生まれた子供を指す、30年ほど前に造られた英語。
1月下旬本邦公開、埼玉県入間市の劇場にて、やっとタイミングが合いました。

2014年製作のフランス映画『エール!』のリメイクであるから、ストーリーは分かっているのに、何故に心を揺さぶられたのか、それは出演者全部の熱演によるからだろう。

家族は両親と子供2人、下の娘を除き3人はろう者で、漁業を営んでいる(リメイク元は牧場でした)。
この4人はとにかく元気、健常者の娘だけは若干おとなしめ。それはろう者家族に生まれた負い目を感じている様子が、時折顔を出すからだ。

前作『エール!』が全体に上品に仕上がっているのに比して、本作は下ネタの連発である。とりわけ両親の性におけるオープンさは見どころのひとつだ。

優れた指導者に恵まれ、紆余曲折を経て、娘はバークリー音大を目指すことになる。兄の「家族の犠牲になるな!」の手話で伝えらた思いに、背中を押されたのだ。
つまり、家族の生業には通訳者としての末娘が必要不可欠であったから。

こみ上げる場面の連続、アカデミー賞深く納得のリピート鑑賞したい一作。


伊良コーラから親子交歓会

2022年04月17日 23時01分00秒 | 日記
分かりづらい写真。
息子が原宿キャットストリートにある店舗に出張の日で、そこで待ち合わせ。仕事終わりを待つ間、クラフトコーラを飲んだ。
元祖クラフト・伊良(いよし)コーラを飲むのは2年ほど前、吉祥寺の映画館アップリンク以来2回目。
この間(かん)、クラフトコーラを出すカフェに入ったり、ポッカサッポロ、三ツ矢サイダー、成城石井のクラフトを試したが、伊良にかなうものなし。

渋谷の18時半、気温15℃なれど冷え切ったわたし。だがかつての東南アジア屋台風のビニール容器には郷愁を禁じえず。

息子は代田橋の自宅から、娘は三軒茶屋から自転車で来て、公園通りの鳥貴族にて情報交換と家族交歓をしました。トリキ入店も2回目、低価格ながらなかなかの味であります。

それにしても日曜日の渋谷、どの通りも人波で、これでは1日6〜7千人のコロナ感染拡大の歯止めは効かないよね。うちの家族も渋谷集合だったけど。


大阪の思い出

2022年04月15日 21時12分00秒 | 日記
コロナの日常になる前は毎夏、大阪に行くのが決まりだった。
大阪には2年下の学友が待っていて、
庶民の店に連れ回してくれる。

焼肉のメッカ鶴橋、十三のねぎ焼きの総本家的な店、串揚げ店、それら何処に行ってもディープな大阪色を満喫できる。
オシャレなところでは、中之島の市立図書館の北欧カフェもよかったね。

単独で歩き回る場合は、つい何処にでもあるチェーン店に入ってしまう小心者です。大阪王将や やよい軒とかね。

コロナ自粛で大阪行きは断念。大阪をイメージする時、最初に脳裏に浮かぶのは、立ち食い店の紅しょうが天。そのインパクトは紅しょうがの大ぶり具合にある。

埼玉のコンビニで、紅しょうがスナック菓子に手を伸ばし、ほうじ茶と共に食べる。現地で感じたインパクトに比べれば、3パーセントほどの味わい。