定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

告白力の変遷

2021年08月18日 19時06分00秒 | 日記
今泉力哉監督作品。男心・女心の切なさを描写することに於いて、すぐれて淡い水彩画的な味わいがある。
劇場で見落とした(2017,2018,2019年)3作品をネット配信で観ました。

とりわけ、三浦春馬出演の『アイネクライネナハトムジーク』に深く入り込んでしまう。
愛の表現に未熟、否不器用な主人公。既に一緒に暮らしているパートナーの心を掴むのに10年も要してしまう。

僕も今でこそ、老人性逆ギレでも起こしそうな不安定なオヤジであるが、
若い頃はなかなかシャイな、思いも言い出せない男でした。
歳を重ねるうちに、ド厚かましくグイグイ前に出ることも覚えたわけだが。
20年余りの結婚生活も経験して、現在バツの付いた身の上で、誰にでもコクれる私だが。冷静になれば、仮に思っことも口に出してはいけない
年頃なのだな。
これも切ない限り。

海を買って食べる

2021年08月17日 19時26分00秒 | 日記
都内に行ったので、ターミナル駅の
駅弁を眺めた。今や駅弁は1,500円〜2,000円のレンジであり、年金受給生活者が手を出せるものではない。

ふと視界に入ったのは『海苔弁山登り』なるのり弁の専門店。
刷毛じょうゆという冠ことばも気になる。
職場にやって来るホカ弁屋の3倍くらいの値段だが、駅弁より安し。

写真は海という弁当。海苔がミルフィーユ状に2段敷いてある。
メニューは他に、山(鶏の照り焼き)、畑(野菜の天ぷら)の全3種。

こんなレトロおしゃれ感のある弁当はどの企業で?と調べれば、
遠山正道率いる株式会社スマイルと
JRのコラボであった。
母体はsoup stock tokyoと同じ、なるほどね。
10年ほど前、娘が就活で入社を目指した会社。

鮭の切り身の味わいヨシヨシ。



チキンカツ党

2021年08月14日 08時18分00秒 | 日記
前回の定期検診の後、調剤薬局にて担当薬剤師から「ビタミンB1を摂るためには豚肉がいいですよ」と薦められた。
単純なので、豚肉のブロックを買い、自家製カレーに入れて連続2食
摂取しただけ。

根っからのチキン野郎なわたくしですので、ホントは鶏肉が一番好き。
フライドチキンというより、チキンカツが好き。

通りすがりの焼き鳥店の店頭で、チキンカツの弁当があったので、飛びついた。やきとり屋だけに、とりかつ弁当の名称で。
「8分間待つのだぞ」と言われ、店先の丸椅子に座っていると、揚げたてのカツ2枚。このところ、ジャンキーな食べ物でやり過ごしていたから、大好物に食が進む。

豚肉のビタミンB1含有は、鶏モモ肉の約7倍らしい。だが煮焼きした時点でその含有量は激減するらしい。
どのくらい鶏肉寄りになるのか、知りたいところだ。



中国13億人の妹(少年の君)

2021年08月12日 17時23分00秒 | 日記
原題『少年的你』
日記のタイトルは、主演チョウ・ドンユィのキャッチフレーズ。
イタイケで清廉たらありゃしないわけだが、29歳の国民的女優。

中国の大学入学共通テスト=高考を目前にし、超難関大学を狙える位置にいる高校3年女子。彼の国の受験生とその家族のヒートアップぶりは凄まじく。
どう考えても、出会う筈もない町の非行少年(ハングレのちんぴら)と出会い、究極の純愛を高めていく。

テーマは、若者の自死・いじめ・校内暴力・犯罪すれすれの生業。
社会の頂点を目指す少女と、どん底から這い上がれない少年のストーリーです。

文化大革命の時代、党幹部の倅と思想犯の娘の悲恋を描いた『サンザシの樹の下で』は10年前の作品。
主役のチョウ・ドンユィは19歳、その10年後も、女子高生を演じ、何ら違和感がない稀有な女優。




一喜一憂の92分

2021年08月11日 20時25分00秒 | 日記
エンディングは想像可能ながら、ハラハラし、絶望と希望の波が交互に押し寄せた。

スウェーデン+アメリカ合作。
インド洋モーリシャス諸島が舞台。
配給会社の最初の日本向けタイトルは『元カレとセスナに乗ったらパイロットが死んじゃった話』。ストーリーはそのタイトルどおり。

親友の結婚式参加で、モーリシャスに来たロンドン在のキャリアウーマン。心ならずも別れた彼は、モーリシャス在住。
結婚式がある島への定期便に乗り遅れ、旧知の老年パイロットを頼み、年老いたロバの如き小型セスナをチャーターしたところ、元カレと相乗りすることとなる。

パイロットの突然死以降、GPS機能は壊れ航空無線も使用不可。機体は迷走し、予定90分間のフライト用の左右燃料タンクもalmost empty。
結婚式用に積んだラム酒(エタノール含有)を機外のタンクに代用燃料として充填しなければならず。

昔の恋のリブートについては、充分想定内であったが、ラスト3分前あたりまで両人の生命の行方がわからない。
伝統的怪談映画はもとより、予算をかけたホラー作品よりも、存分に冷や汗をかける夏向き作品。