母の供養のために踊る男。

弔いの場で、母が好きだったブルース・スプリングスティーンの♬涙のサンダロードを、カセットテープで流そうとするが、レコーダーが故障している。
困り果て時折泣きながら、アカペラで踊る息子、棺の真ん前で。
踊れば踊るほど、葬式は白けていく。
数々の表彰を受けた警官だが、仲間には人望がない。犯人を追い詰める様も、常軌を逸しているノーコントロールさ。それは彼が情緒不安定だから。
ひとり黒人のバディだけが、相棒を心底心配している。
主人公は妻と別居し、娘の親権を裁判で争っている。円満な家庭を築いているバディの日常との対比。
人生が下降線に乗る主人公であるが、母を精一杯弔おうとする心情は僕にも理解できる。
主人公のその後、を知りたくなる作品。
僕はハイロウズの♬サンダーロードの方が好きだけれど。