
アイルランドのどんよりとした離島に暮らす人々の人間模様。
午後2時にパブに向かうのが約束だった親友に何が起きつつあるのか。
主演 コリン・ファレルが喜怒哀楽を眉毛の動きで表すものだから、
そこにばかり気を取られがちになる。ただしこの作品に「喜」は皆無だ。
ネット配信で『セブン・サイコパス』(2012年)を復習してみても、コリン・ファレルはまゆ演技である。ヒゲタ醤油の商標ロゴのインパクト。
マーティン・マクドナー監督作品の共通項と言えば、些細な出来事が大ごとにエスカレートして行く点にある。そしてそのエスカレートの方向性が掴めない。2017年公開の『スリー・ビルボード』においても然り。
退屈のほか何もない離島暮らしの
人達が自分探しに躍起になる有り様が、全編静かな動画の中に浮き上がる。
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