可笑しみの中に悲しさが滲みでる沖田修一ワールドの傑作、10年を経てまた見返しました。
高良健吾の軽みのある演技、世間からズレたお嬢さま役の吉高由里子、池松壮亮、綾野剛も深く主役に絡んでいる。
それから脇役のキャスティングも秀逸でした。
長崎から法政大学入学のため、上京して来た日からの、横道世之介の青春譚であるのだが。
時代設定は1980年代初め、登場人物のその後の人生を決定づける、当時の社会背景・事件も描かれる。
その意味では、記録映画としての
要素もある。
世之介が住むアパートの隣室の住人(井浦新・演)はカメラマンであり、世之介がカメラを持つきっかけが終盤で判り、希望充満のラストシーンに繋がっていく。
160分の長編。この10年で集中力減退が進行しているので、昨夜と今夜に80分ずつ鑑賞。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます