おはようございます。1月6日金曜日です。広島は曇り、天候は下り坂の模様。天気予報に沿った動きの模様。
昨年末だったか今年になってからだったかは忘れましたが(多分昨年末)、黒田日銀総裁が記者会見の場で、確実なデフレ脱却ができないのは、前任総裁が何も行わなかったせいだ」との批判意見を表明。おやおや、自分がこれまでの長きにわたる任期中にいろいろと政策を実施したにもかかわらず、デフレ脱却できていないことを他人の性にしてきた。
前任は、確か白川さんだったと思います。当時は、「マイナス金利は異常なことで採用されるべきことではない」として、白川さんはこの採用を頑なに拒否していたと思います。白川さんの大学時代の恩師からも、「白川総裁は無能」とまで批判され、このようなこともあって、再任はなく、日銀を去ったと記憶しています。少し記憶があいまいなところもありますが、、、。
黒田さんが日銀総裁になると、「黒田バズーカ砲」と言われるような金融政策を打ち出し、市場にサプライズを与えていましたが、その効果も一時的・瞬間的なもので、ドル円は円高傾向に戻っていったことを思い出します。「では、黒田さん、自分は何を考え、何を実行してきましたか? 総裁就任当時、円高傾向に歯止めをかけることはできず、マイナス金利状態を長く継続させただけではありませんか?」 市場へじゃぶじゃぶの資金を提供し、企業が低金利資金を借りて、設備投資などを行いやすい環境は作ったものの、銀行は貸出先確保に難儀し、企業は黒田日銀の誘いに乗ってきませんでした。
今年になって、FRBが利上げを継続実施し、日米間の金利差拡大に伴い、円安傾向が顕著になりましたが、今度は、円安傾向に歯止めをかけることはできず、政府がとうとう為替介入を実施。この結果、ドル円は、円高傾向に振れるようになり、一時、129.502円まで押し、(今朝NY引け時には、133.394円)、この先、もう少し値は戻すだろうが、いずれ、もっと円高傾向になるだろうという専門家の予想が出てくるようになっています。
黒田日銀は、市場と情報疎通を行ってきたとは考えていません。市場に先読みさせず、政策をサプライズ発表してきています。
10月28日の記者会見で、「政策金利の幅を拡大することは実質利上げとなる」旨を発言していた黒田総裁は、12月20日の日銀会合後の記者会見では、「政策金利の幅を拡大するが、政策の変更ではない、利上げではない。」と逆の発言。市場は、実質利上げと考え、金利は上昇傾向になっています。
マンデル・フレミングモデルで、政府が行う財政政策では、通貨高へ向かい、中央銀行が行う金融政策では通貨安へ向かう、という定説があります。これまでに、政府も躍起になって円安傾向へ持ち込もうとしていましたが、当時は、どのような政策も効果はなく、円高傾向が進んだことを思い起こします。
黒田日銀総裁になって、「バズーカ砲」などのサプライズもありましたが、その効果は出て来ず、当時、円高傾向に歯止めができなかったことまで、「前任の責任」とするのでしょうか。
その後、日米金利差拡大傾向になって、円安が進行したことは記憶に新しいところ。これは、無策の黒田日銀の性ではないのか? デフレ要因やインフレ要因を間違って認識していた可能性があると思われます。「老人のこだわりが政策の柔軟性を喪失」させたのかもしれません。自説を行うことで、効果が出ないのは何か認識の間違いがあるというところに行きつかないのか? 「前任の責任」という前に、「「自分の責任」ということには考え付かなかったのか。任期末期に出てくる「責任論」に一石を投じるつもりなら、「無責任の上塗り」となり、いよいよ末期的症状が出たと考えざるを得ません。
黒田総裁の任期はこの4月上旬までだったと思います。再任はないということが通説。任期満了までに、辞任させるという案まで出てきているらしい。来月になると、候補者名が出てくるようになる。手続きとして、日銀総裁任命には、国会の承認が必要。これが市場への波乱要因にならなければよいのですが。
さて、相場です。昨夜の米国市場では、株価は、3市場とも下げて引けたようです。利上げ警戒感が出てきたと思われます。
昨夜はいろいろなことが重なったようです。
10時過ぎにADP雇用統計が出て、これが予想を上回る良い結果となり、ドル円は、急反発し、FRBの利上げ継続を考え、利回りが5%に乗ってくることを織り込み始め、134円台に乗ってきました。しかし、その後、ブラード・セントルイス連銀総裁から、これまでの「タカ派」的発言を弱めるような発言が出て、ドル買いが弱まり、一時133円を割り込むような動きになってきています。
昨夜は、ジョージ・カンザスシティー連銀総裁の発言も出ていますが、こちらは相変わらずの「タカ派」発言。
次回FOMCは、1月31日、2月1日の二日間ですから、発言禁止期間まではまだ日数があり、ほかの地区連銀総裁たちもいろいろと意見を発信してくると思われます。
今年は、FOMCで投票権を有する地区連銀総裁が交代します。
これまでは「タカ派」と言われていた、セントルイス連銀総裁、クリーブランド連銀総裁、カンザスシティー連銀総裁は今年は投票権を有しなくなり、これらの「タカ派」と言われる方々の発言がどのように変遷するか注目されています。その一端が早くも出始めたのかもしれません。
つい先だって、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が、「2023年は利上げを継続する。いくつかの項目で、インフレはピークを付けたかもしれないが、これでインフレピークを付けたと判断するのは時期尚早」の旨、発言しています。カシュカリ総裁は今年、FOMCでの投票権を有するメンバーとなります。
これまでに出てきているJOLT労働調査やADP雇用統計では、まだ雇用は強い傾向が確認できると思われ、本日出てくる雇用統計もそのような傾向になるか、というような予想も出やすくなっていると思われます。
最近、米国企業が景気後退に備えた防衛的な社員解雇を打ち出していますから、失業率が若干上昇するのかもしれませんが、雇用ひっ迫を示すようなデータも出てくるかもしれません。そうなると、FOMCによる更なる利上げがより具体的に想定できるようになり、ドル買いが進行するようになるかもしれません。
本日の東京タイムで、本邦の機関投資家が上値追いを行ってくるか、それとも、様子見気分が出て、相場の動きが少なくなるのか、この辺は要チェックになっています。
相場は、今夜の雇用統計発表待ちとなる公算が強そう、、、。
昨夜、ドル円は、134.052円まで上値が伸びていますが、この付近には、4時間足の一目、雲上限や日足の20EMAが通過中で、これらが上値を重くしたことも考えられそうです。
FRBと市場の認識の乖離が解消してくるか、継続要チェックになります。FRBはまだ利上げを継続するといい、市場は、年内には利下げに転じるという考えをまだ捨てきれていないのかもしれません。
本日のシグナルは、「コスモス」は「売り」、「桜」も「売り」、「ひまわり」も「売り」、「百合」も「売り」となっています。
健太君の判定は、「買い」は、133.724円超、「売り」は、133.724円以下、「買い」は、132.537円以下の場合となっています。
FPVは、133.042円、R1は、134.405円、S1は、132.031円となっています。
今夜は雇用統計だけではなく、ISM非製造業景況指数も出てきます。どの様な結果になり、どのように相場が振れてくるか、、、です。
ISM非製造業景況指数が出た後、一旦材料出尽くしとなり、相場は高値を更新した後は、下げてくるかもしれません。
本日は、12月28日高値134.493円を超えてきて135円手前まで上値は伸びるかもしれませんが、前述のようにその後の動きには要注意になりそうです。
本日も間もなく呉へ向かいます。昨日の断捨離では、「面白い」ことを経験しました。これは後日掲載したいと思っています。お楽しみに~~~。
間もなく東京タイム開始です。本日もよろしくお願いします。合掌
追伸 21時18分です。今日も断捨離で忙しかった、、、。まだまだ出てくる不要物。本日は業者を呼んで、廃棄物の量の確認を行い、後日費用を連絡くれることになった。業者も、とても一日で片付く量とは認識できないと言いましたね。業者に頼んでも、来月いっぱいかかるかもしれません。
さて、相場ですが、日通し高値が伸びてきて、12月28日高値134.493円を上抜いてきました。ここまでの日通し高値は、少し前につけている134.624円。これで、ひとまず、1月3日安値129.502円を否定する動きとなりました。
このことから、これからの相場は、138円~140円付近を目指すようになると推察できそうです。今は戻りを試す動きで、138円~140円付近まで上昇した後は、再度下振れしてくることが想定されます。この場合は、125円付近までの押しが出てくる可能性はありそうです。
今夜、間もなく出てくる雇用統計で、雇用者数の伸びが大きくなり、平均時給もさらに伸びて来るようだと、ドル買い円売り傾向になってくる恐れはありそうです。逆の場合にはドル売り円買い傾向になってきそう、、、。雇用統計発表まで、あと1時間。