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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

 環境汚染問題と対応(4回シリーズその1)

2013年02月24日 00時00分01秒 | 緑陰随想


 今回は生活に直接関係する環境問題について、私見を述べてみたい。環境汚染の問題は古くは有機水銀中毒、カネミ油、光化学スモッグの発生原因である大気中窒素酸化物や、二酸化硫黄等の排気ガスに含まれる有害物質、工場からの汚水等の排出を制限する規制である。

 一昨年の3月に発生した東日本大震災によって破壊した東京電力福島第一原子力発電所から発生した放射能による環境汚染である。震災自身は自然災害であるが、原子炉を緊急停止しても炉の温度上昇は継続し、装置の故障で冷却のための注水用電源が確保できないといった最悪の状態となった。原子炉発電が安全であるという神話は見事に覆された。しかし、問題となっているのは、排出された放射能除去の対策がそう容易いものではなく、汚染された海水の拡散、土壌の除去や処分場の確保、未解決である拡散した放射能による二次・三次汚染がある。また、現在も仮設住宅等へ避難した家族が元の住居地へ帰れないといった帰宅困難状態が続いている。人体への被害は、チェルノブイリの事故による先例でも、甲状腺の異常やガン発生の高さなど半世紀を経ないと結果がわからない状況もある。

 最近では、築地卸売市場の移転で候補地の土壌汚染が問題となった。また、喫煙たばこの分煙化や食品成分表示、生活の場である建物から排出される有害物質まで、生活環境の安全性確保が強く叫ばれるようになっている。石油製品である有機溶剤が塗料の粘度調整や乾燥に欠くことができない状況の中で、水溶性化への転換や無害化への研究の努力やその成果は、顕著であるが、シックハウス症候群の原因となる残留有機溶剤や尿素系接着剤のホルムアルデヒドの影響による、大気中への拡散防止の取り組みはここ数年に始まったと言える。(次回へ続きます)